2025年ワーストレンズ、ワーストカメラ発表
2025年ワーストレンズ
昨今では「悪い」レンズを見つけるのは難しい。というのも、すべてのレンズにはターゲットとなるユーザーが存在し、そのユーザーを満足させるだけの価値があるからだ。 しかし、それでもレンズが的を外したり、より広い層への訴求力に欠けたりすることはある。
このカテゴリーの次点は Laowa 200mm F2 AF FF である。 これは野心的なレンズだが、最も使用されるであろうF2の開放絞りで画質が伴わず、持ち運ぶにはあまりにもかさばるため、実用的なレンズとは言い難い。
そして、今年最も評価の低かったレンズは、キヤノンが過去の一眼レフ用レンズを単にリブランドしたものに与えられる。 キヤノンは、かつてそれほど優れていたわけでもないクラシックな望遠ズーム「75-300mm F4.5-5.6」をRFマウントに対応させ、初心者向けの手頃な選択肢として提供することを決めた。
この戦略は一眼レフ時代には一定の意義があったが、当時の光学的な妥協点もそのまま引き継がれている。 これらの問題にほとんど手が加えられていないため、この製品は非常に安易で、少なくとも刺激に欠ける解決策のように感じられる。
2025年ワーストカメラ
たとえ失敗に終わる可能性があっても、リスクを取るカメラメーカーには拍手を送りたい。 今年は、限界に挑戦しながらも、しっかりとした立ち位置を見つけられなかった、非常に興味深いカメラのコンセプトが2つあった。
SIGMA BF は次点である。 このカメラは、驚くべきスタイルとセクシーさを備えているが、実質的な内容には乏しい。 インターフェースは、カメラの操作方法を特定のやり方に固定してしまい、電子ビューファインダーがないことも制限となっている。 さらに、取り外し不可能なメモリに依存している点も好ましくない。
それでも、このカメラはあくまでスタイリッシュであることを追求して作られており、適したユーザーの肩に収まるべき製品である。
一方で、本当に失敗したと感じたカメラは Fujifilm X half だった。 これもまた野心的なプロジェクトであり、見た目の美しさは際立っている。 しかし、疑似アナログ体験の魅力はすぐに薄れ、残るのはかなり高価なシンプルなコンパクトカメラとしての体験だけである。
X half を使う体験は、最初こそ新鮮だが、少し使ってみるとその魅力はすぐに薄れ、このカメラはすぐに中古市場に流れることになるだろう。
RF75-300mm X halfが選出
2025年のワーストカメラ、ワーストレンズをPetaPixelが選出しています。ベストカメラ、ベストレンズの言及もありますので、全文は本記事下部の記事元リンクからご覧ください。
今回は不名誉な選出になるわけですが、それぞれ見てみると、ワーストレンズはRF75-300mm F4-5.6が選出され、ワーストカメラはX halfが選出されました。
選出理由として、ワーストレンズは一眼レフ用のレンズをリブランドしただけで、さらにレンズそのものの性能もさほど高いものではなく、現代の戦略には合わないと指摘しています。また、ワーストカメラは野心的な計画であったけれども、最初の新鮮さを経験したあとは慣れてしまって、ただの高価だがシンプルなコンパクトカメラになってしまうと指摘しています。
ワーストレンズとカメラについて、どちらの意見もわかりますが、RF75-300mmは3万円台で提供できていることや、高価なレンズも発売されていること、金銭的に余裕がない人向けと考えれば、こういうレンズがあってもいいのかなとも思いますね。途上国向けに廉価なレンズを発売することは意味があると思います。
X halfについては、発売当初からトイカメラとの指摘もありました。しかし、このカメラはバズればかなりの売上を期待できるようなカメラですし、まだこの良さが伝わっていないだけの可能性もあり、今後の動向によっては売れ筋商品になるポテンシャルはあるのではないかと思いますね。
ただ、この選出ではSIGMA BFが次点となっており、現代的なミラーレスカメラを良いカメラだと定義すると、このような選出になるのかもしれません。
さらに年間アワード受賞製品を「PetaPixel年間アワード R6 Mark III、SIGMA 300-600mmが受賞」で詳しくお伝えします。





コメント
コメント一覧 (1件)
カメラはどちらも納得だなぁ