キヤノンのセンサーシェアが低い理由
なぜキヤノンのカメラは売れているのにセンサーシェアが低いのか?そんな記事が掲載されています。興味深いので紹介したいと思います。
それでは記事をみてみましょう。
カメラ、携帯電話など静止画や動画を記録するデバイスの内部にはイメージセンサーが搭載されている。ソニーはこの市場で42%のシェアを占めている。しかし、世界最大のカメラメーカであるキヤノンのシェアは、わずか1%だ。
さらに自社でセンサーを製造している唯一のメーカであるパナソニックは、2022年に212.9億ドルと評価されているこの市場で、シェア1%にも満たない。
これはどういうことなのだろうか?キヤノンだけでも、ソニーより多くのカメラを製造しているのに、なぜソニーはイメージセンサー業界のほぼ半分を所有しているのだろうか。
答えは簡単だ。冒頭のように画像をキャプチャするあらゆるデバイスにはイメージセンサーが搭載されている。つまり、工場の検査機器、産業用キャリブレーション装置、自動駐車装置付きの車、そして最高のカメラ付きスマホなどが含まれる。
例えば、すべてのiPhoneとGoogle Pixelは、ソニー製のセンサーを使用している。富士フイルム、OMシステム、ニコンなどのライバルメーカも同様だ。
明らかな例外としてサムソンがセンサー市場で2番目に大きなシェアを得ている。そして同様にサムソンの最高級スマホだけがセンサーを利用しているわけではない。写真、動画分野だけでなく、すべての業界の機械やデバイスがこれらのセンサーを使用している。
それでもイメージセンサーシェアの最新データは、センサー製造において業界の最高峰であるはずのカメラメーカが、実際にはどれほど下位にいるかを思い知らされるものだ。
実際、キヤノンはテレダイン、浜松ホトニクスと並んで9位に沈んでおり、パナソニックはシェアで最下位だ(さらにごくわずかなシェアのメーカを除いて)。
この状況は変わることがあるのだろうか?もしかしたら、アップルが巨大なビジネスを他に移すようなことがあれば、変わることもアルカもしれない。そうでなければ、ソニーは長い間、安心した生活をすることができるだろう。
カメラだけがセンサーを利用するわけではない
カメラだけをみれば、キヤノンはソニーと同じかそれ以上のカメラを販売しているわけですから、イメージセンサーのシェアも高そうに思いがちですが、実際にはそれだけではないということを言いたいようですね。
いまではイメージセンサーは様々なところで利用されています。スマホでは広角、標準、インカメと一般的に最低でも3つのセンサーを利用していますし、ノートPCにもWebカメラが標準搭載されるようになりました。車も衝突防止用のセンサーとしてイメージセンサーを搭載していたりしますし、最近はバックモニター、ドライブレコーダーなど複数個のイメージセンサーを搭載しています。家庭でも防犯カメラ、ドアホンなどでイメージセンサーが搭載されています。
このようにカメラ以外にもイメージセンサーを利用している機器は非常に多くあり、そのためいくらキヤノンがカメラを多く販売していたとしてもシェアではそれほど多くないのも理解できます。
しかしこの統計はキヤノンが内製してカメラに搭載しているセンサーも統計に含まれているのか、産業用などで外販しているものだけしか含まれていないのか前提条件がよくわからないので、この記事元の資料からはなんともいえないのかなとも思いますね。
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コメント
コメント一覧 (2件)
パナソニックは2019年に半導体事業から撤退してませんでしたけっけ?
有機CMOSの開発自体は続けるとしていますが、製造に関しては完全に手を引いていたと思っていました。
キヤノンは産業用に参入して日も浅いですし浜松ホトニクス等、特殊なセンサーには
強いですね。
広大なダイミックレンジ、超高感度センサー等それぞれの得意分野で商売すれば
良いのかなと思います。
ソニーと数で競争しても無理でしょう。
キヤノンも コンパクトデジカメなどソニー製のセンサーかもしれません。