Nikon Zシリーズの採点表
Zシリーズの各モデルについて、それぞれのカメラが顧客を満足させることができたのか、不満だったのか評価している記事が公開されています。興味深いので紹介したいと思います。
それでは記事をみてみましょう。
Z 8 そのレベルの顧客を十分に満足させた
Z 30 新しい顧客層のほとんどを満足させた
Z 9 顧客を完全に満足させた(ファムウェアによるアップデートが継続中)
Z fc 顧客の一部を完全に満足させた(レンズを除く)
Z 6II 顧客を満足させられなかった。大きな一歩のあとの小さな一歩に思えた
Z 7II 顧客を満足させられなかった。大きな一歩のあとの非常に小さな一歩に思えた
Z 5 エントリー向けフルサイズカメラとして顧客を完全に満足させた
Z 50 最初は顧客の一部を満足させたが、競合他社の製品発売を受け維持できなかった
Z 6 発売時にはソニーより1世代遅れと感じられた。ファームウェアアップデートは役だったが、Z 6IIはより時代遅れになった。
Z 7 発売時にはソニーより1世代遅れと感じられた。ファームウェアアップデートは役だったが、Z 7IIはより時代遅れになった。
というわけで、ちょっと説明です。緑=満足させられた、赤=不満、黄色=あまり満足でも不満でもない、こういう評価になっています。また、Z 6とZ 7の評価の中で、「ファームウェアアップデートは役だったが、Z 6IIはより時代遅れになった」という表現があります。これは、ファームウェアによってZ 6/Z 7の機能が向上したが、その新機能はZ 6II/Z 7IIで搭載された機能ではないので、Z 6II/Z 7IIの魅力が大きなものにならなかったということを意味しています。つまりZ 6とZ 6IIはほとんど同じ機能で差がなく、「小さな一歩」ということになるわけですね。
評価の低いZ 6/Z 7シリーズ
で、評価をみるとZ 8、Z 9、Z fcは顧客を満足させたとしています。このあたりはまあわかります。Z 30とZ 5が緑なのはどうかな?と思いますが、まあそういう評価なのでしょう。まあZ 5は確かに安価でZ 6とほぼ同じ機能で満足できるものですし、Z 30はこれまでのニコンのカメラのなかにはないジャンルのカメラで、Vlogユーザが購入することを考えれば緑でもおかしくはありません。
Z 6/Z 7シリーズに対する評価はわりと共感できる部分がありますね。すでに発売されてから約5年、ほとんど機能に変化がないので世代が古くなってしまっています。いいカメラですが、新しいカメラの投入は期待されるところですね。
記事では、ニコンはNikon Z 6IIIとNikon Z 7IIIにEXPEED7を少し改良したような第3世代のイメージプロセッサを導入しないのではないかと予想しています。これまでの経験を活かして、ニコンは最新世代のプロセッサ、つまりEXPEED8を搭載し、最先端の製品として発売するべきだとしています。
個人的には、ソニーのように新製品を発売するときには、そのときにある最高の機能を常に取り入れて発売していかないと、他社に送れてしまうのかなと思いますね。Z 6III/Z 7IIIのときには最新のプロセッサを、そしてZ 9IIのときにはさらにその上の性能を目指してほしいなと思います。
さらにニコンに関する最新情報は
そして新製品の噂の最新情報は
- 富士フイルムの新センサー高まる期待 ハニカムEXR技術、フルサイズ化に期待の声
- パナソニック 10月8日にLUMIX S1R IIとS1H IIを同時に発表との噂
- 富士フイルムが新製品のティザー公開 X-M5か? ティザーからわかったこと
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(記事元)https://www.zsystemuser.com/nikon-z-system-news-and/
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コメント
コメント一覧 (5件)
おおよそ、その評価だと思います。
Z9もニコンの以前の機種と比べると、とてつもない飛躍を遂げましたが、他社のフラッグシップ機、準フラッグシップ機と比べると性能面(特にAF)で、まだまだ改善する必要があり完全ではないです。
Z 6II/Z 7II はAF精度や被写体認識を重要するユーザーとそうでないユーザーの間で評価が大きく分かれているような印象です。
その他に一部プロからはレスポンス速度が、他社の同クラス帯のカメラと比べて遅いという意見も聞きました。レスポンスに関してはどの層のユーザーであっても速いに越した事はないと思います。
Z 6III/Z 7III ではEXPEED7ではなく、更に次世代のプロセッサーを積む可能性は低いと考えます。ソニー機においては、ヒエラルキーを無視して新しい下位機種に新機能を追加する、いわゆる下剋上的なことがよく起こりますが、ニコン、キヤノンにおいてはこの辺はキッチリ差をつけているようなイメージがあります。
もともとEXPEED7でも十分すぎる処理性能がありますし、Z 6/Z 7の筐体に落とし込む事を考えると消費電力の関係もありそうですから、無理に高機能なエンジンにこだわらなくても良い気がします(8になって省電力高機能が実現すれば話は別ですが)。
交換レンズがかなり充実してきましたし、Z9を少しコンパクト化しましたZ8を発売できたので、噂では
Zf(仮称)が秋に発表と取りざたされております。
ニコンが販売戦略がどこにおくかが問題ですがZ6ⅡをブラッシュアップしてZ6Ⅲ(仮称)とするのか新しい画像処理エンジンを搭載したものにするかはZ8の売れ行きにも影響するので難しいところだと思います。
むしろD500の後継機的なDX機を投入する方が良いように思います。
Z 30はズームレバーを搭載するなどしてもっとVlogに向けたボディであってほしかったですね。
EXPEED 7ですらまだZ 9とZ 8にしか搭載されてないわけで、まずは順に既存の機種の後継機がEXPEED 7になっていき、Z 9IIが出る頃にEXPEED 8になるのではと思います。
なのでZ 7III / Z 6IIIはEXPEED 7 (2基?) で出てくるように思いますね。
この記事の人の個人的な感想だと思いますが、実際に全部購入して使い倒した上での感想でしょうか?スペック表だけの評価ではないでしょうか? また、被写体認識AFを最重要視した感想にも感じます。SONYは10コマ連写なので連写は考慮していないようですね。
私は上記6機種を購入しました。Z7は当時完成度の高いカメラでその画質はニコン史上今でも最高です。Z6とZ50はロングセラーでした。今となってはレスポンス含めて古くなりましたが、当時の製品としては満足のいくものでした。
Z30はZ50とAF同じなのに評価が高いのは理解できません。
まあ、何に重きを置くかで満足度は全く違ってきますね。
Z50 に対して Z fc や Z30 を高評価とするあたりに、純粋なカメラ自身ではなく、
発売当時のムードなどを織り込んだ評価のように思われます。
逆にこうした市場での勢いを掴むような戦略も技術開発と同様に重要だということを伝えてくれているということかもしれません。
Expeed6 は初出 2018 年秋で Expeed7 は初出 2021 年末ですから次世代のイメージプロセッサ Expeed8 が使われるカメラがあったとしても 2025 年以降でしょう。ニコンのこれまでのアプローチを考えると、そして高コストの部材になる可能性が高いことを考えると最初は Z9II か Z1 で使われるのではないでしょうか?