タイミング良く使用可能になったトラックボール
まずはじめに、この記事はカメラとは無関係の個人のコラムになります。あまりためにならないのに無駄に長いので興味のある人のみ読んでいただければと思います。
先日から、ちょいちょい使用しているトラックボール(ロジクールM570)の反応が鈍くなったりしていました。その後も使い続けていたら、いつの間にか通常に戻って、そのまま普通に使用していました。
そして、しばらく時が経過します。
あるときWindows11のタスクバーや、デスクトップ上にあるソフトを起動できない状況になってしまいました。タスクバーのアイコンの上にカーソルを乗せると、アイコンが選択状態になるのに、そうなりません。デスクトップのアイコンをダブルクリックしても何の反応もありません。
でも、キーボードのショートカットキーから立ち上げたアプリは操作できるし、ブラウザのリンクをクリックしてページ遷移することも可能でした。なぜかタスクバーやデスクトップのアイコンをクリックできないのです。
実はこの前日にWindows Updateをかけて修正プログラムを適用していました。さては、これは5月下旬に配信されたWindows Updateの修正プログラムのバグではないか?と思って調べたのですが、マウスやトラックボールに関係する不具合は検索できませんでした。
その後、どうしたものかと調べていると、突然、アプリが複数立ち上がったり、クリックができるようになったりできなくなったりして、あれ、どうもこれはおかしいなという状況に。
これまでウィルスやトロイの木馬に引っかかったことはなかったのですが、ひょっとしてリモート操作されている?と思って、有線LANを引っこ抜くと完全に元通りに使える状況に。これは何かしらのアプリが外部と通信して、悪さしているのでは?ネットへの接続ができないと判断すると自動で停止するタイプのリモート操作ウィルスか?という確証を感じ、なんとかしなければということになりました。いま思えば、この勘違いがすべての原因でした。
所有していたアンチウィルスソフトのESETでフルスキャンかけたり、Microsoft Defenderでフルスキャンしても何の発見もありません。AVASTを試しにダウンロードしてフルスキャンかけても何もありませんでした。フルスキャンなので半日ぐらい無駄にしたことになります。
BIOS画面では問題なく動作可能
そこで考えました。Windowsのブートが始まる前、つまりUEFIで正常に動作すれば、ウィルスの問題かどうか切り分けできるのではないかと。そこでUEFI画面で使用してみると、トラックボールは問題なく動作します。これはもう確実にハードの問題ではなく、Windowsに何かしらの問題があるのではないかと確信しました。
でもウィルスは発見されませんでしたし、Windows Updateの修正プログラムの不具合を確認してもマウス関連の不具合報告はありません。しかしWindowsのタスクバーやデスクトップにあるアイコンだけが反応しないので、たぶん0Day攻撃(アンチウィルスソフトが対応する前にウィルスを流して感染させること)で、これはもう確実にウィルスの問題だなとがっくりする始末に。仕方がなくWIndowsの再インストールをしようと決断します。
ノートパソコンで検証
Windowsの再インストールは、使用しているソフトの認証の問題があって、電話とかしなくてはならないので、めんどくさくて嫌だなと思い、最後の確認としてノートパソコンにトラックボールを接続して確認してみることにしました。
そうするとノートパソコンに接続してもトラックボールに問題が発生することを確認。ひょっとしてハードウェア(トラックボール)の問題か?と思って検索すると、ロジクールのワイヤレスアダプタはUSB 3.0に指すと不具合が発生する可能性があることが発覚。ノートパソコンのUSB 2.0に指すと問題は見事に解決し、トラックボールも使用できるように。なんだやっぱりトラックボールは壊れてなかったんだ思ったのですが、思えば、これもタイミングよく不具合がなくなったようで、勘違いの原因となりました。
最終的な原因は・・・
そこでデスクトップのワイヤレスアダプタもUSB 3.0に指してあったので、USB 2.0に指し直すことに。しかし指し直しても、不具合はなくなりませんでした。相変わらずタスクバーにあるアプリを起動することができません。
そこで、あれこれ試してみると有線接続したマウスのホイールをクリックすると、なぜかワイヤレスで接続されているトラックボールの不具合が解消されることが発覚。マウスのホイールをクリックすると、タスクバーも操作できますし、デスクトップのアイコンをクリックして起動することも可能になります。しかし、しばらく時間が経過するとまた使用することができなくなります。仕方なく、定期的に有線マウスのホイールをクリックして作業を続けることになりました。
原因がよくわからず迷っていたのですが、有線マウスで利用しているとまったく問題が発生しないことから、ウィルスやハッキングではないことがほぼ確定。ということは、どうやらこれはハードウェアの問題ではないか?ということに行き着いて、仕方がない、トラックボールを分解しようということで分解することに。
すると、結構なホコリがたまっていたのでブロワーで吹き飛ばしてキレイにして、接点復活材をかけて各ボタンをクリックしまくってみました。
そして、組み立て直して接続してみると・・あら復活。完全に通常モードで動作するようになりました。ということは、たぶんこれはチャタリングではないか?というところまでは確実になりました。チャタリングとは、日本ではチャタるとか、チャタったとか言われていますが、機械式のスイッチで、経年劣化などで断続的にONとOFFが繰り返される現象です。キーボードのキーを1回押すと2回文字がタイプされるとか、シングルクリックがダブルクリックになったりする現象です。
最終的に、このホイールクリックの部分がチャタリングを起こしていたようで、どうやらそれが影響しているらしいことがわかりました。今も問題なく動作しています。
なぜ問題が複雑になったのか
想定できない現象が発生し、トラックボール本体の問題であると気がつきにくい状況にあったわけですが、このままでは今後の役に立たないので、なぜそれぞれの現象が発生したのかを考えてみました。
- タスクバー/デスクトップ上のアイコンがクリックできない
- たぶんホイールがクリックされた状況だとデスクトップのアイコンなどは反応しないという仕様
- ブラウザのリンクやアプリのボタンなどは反応する
- ホイールクリックに対応していないアプリではホイールクリックの通知は無視され利用可能だった
- 有線LANを引っこ抜くと動作した
- たぶんデスクトップの裏側に手を伸ばした時に振動で一時的に回復した
- BIOS画面では動作した
- これもBIOSがホイールクリックに対応していないのでクリックの信号が届いても無視され利用できた
- ノートパソコンでUSB 2.0に接続し直したら動作した
- 原因は不明だが、一時的にチャタリングが解消された?
- マウスのホイールクリックを押すと正常に戻る件
- PC側にホイールクリックの解除信号が通達され、押しっぱなしのクリックが解除された
- 洗浄したら復活
- 接触不良や、ホコリなどが原因でホイールのスイッチが復活した
ということでなんとなく納得しました。
マウスのチャタリングって結構、いろいろな状況を引き起こすのですね。今回は押しっぱなしになっていただろうホイールのクリックが、ホイールクリックに対応していないアプリやBIOS画面では正常に動作してしまったため、それで原因を仕分けすることができなかったことが根本原因でした。
ということで、またWindowsへの知識が深まったのでした。とりあえず壊れそうであることはわかったので、新しいトラックボールを注文しました。
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コメント
コメント一覧 (1件)
私のマウスもチャタリングを起こします。
もう交換しなければと思いながらまだ使っています。
カメラ情報サイトなので同様な不具合に関してですが
とあるメーカーのシャッターボタンも価格コムの情報から
チャタリングを起こしやすいようです。
撮れないより多く撮れるのだからいいじゃないかとの意見も
ありますが簡単なカンチレバー構造のようで困ったもんです。
重要なスイッチなので反転式にして欲しいですね。
良心的なメーカーは入門機から反転式にしていますね。
ただしシャッターを押した感触は少し悪いです。