EF-Mマウントではなく新マウントにした理由がわかります。
■RFマウントが内径54mmに決まるまで
キヤノンは当初、APS-Cミラーレス「EOS M」シリーズのEF-Mマウントで35mmフルサイズを実現することも検討したが、目指した性能が出ないなど、満足のいく結果が得られなかったという。そしてマウント径も無用に大きくしたところでシステムが大型化するため、複数のレンズを実際に設計して、光学的メリットとサイズのバランス、カメラの強度などを見ながら54mmに決めた。
■国内ミラーレス3社に見た「大きさ比べ」のプライド
そうそう、今ではこうして54mmという数値をアピールしているキヤノンだが、「EOS R」の製品発表会では、その具体的な数値(内径54mm・フランジバック20mm)を壇上で発表しなかった。その半月前にライバルのニコンが同じくフルサイズミラーレスのZシステムを発表し、「マウント内径55mm・フランジバック16mm」という数値を大々的にアピールしたのと無関係ではないだろう。
ただ、2社がアピールする「大口径マウント+ショートバックフォーカス(ショートフランジバック)」のメリットは、あくまでレンズ設計の自由度が高まること。考えは基本的に共通している。
また2社の発表に続いて行われたフォトキナの記者会見では、フルサイズミラーレス市場で5年先行するソニーが「大口径高性能レンズに大口径マウントは必要か?」→「答えは『ノー』だ」と、ホットな話題に一矢を報いるようなシーンもあった。
もっともこの文脈は、ソニーαミラーレスがいよいよスポーツ報道に打って出るハイエンド超望遠レンズ「FE 400mm F2.8 GM OSS」を紹介する前フリだったので、ソニーが反論した!と単純に受け取れるものでもなさそう。しかし筆者はこれを聞いて、21世紀になって再び”降りかかる火の粉”が見られるかもしれないと内心盛り上がったのだった。
(記事を一部引用しています)
キヤノンは当初、EF-Mマウントでフルサイズミラーレスを検討していたようですが、EF-Mマウントでは望む性能が出せないと判断したそうです。そのため新マウントを設計することになり、結果的に内径54mm、フランジバック20mmになったようです。
このマウントについてですが、ニコンは内径が55mm、フランジバックが16mmということで内径に関してはニコンとキヤノンは近いものがありますね。
ところでキヤノンのEF-Mマウントと、ソニーのEマウントは非常に内径もフランジバックも近いマウントなわけですが、キヤノンはEF-Mでは望むような性能はだせないと判断して新マウントを採用しました。ソニーはレンズ設計は難しいがEマウントでもf/1.0のレンズは可能で問題ないとしています。
恐らくはキヤノンの説明のほうが正しく、ソニーは不可能ではないが難しいレンズ設計を強いられているのではないかな?と思います。このあたりはマウントが小さかったFマウントと同じなのかもしれません。
一方、キヤノンはキヤノンでEFマウント、EF-Mマウント、RFマウントと3マウントを維持する必要がでてきてしまっており、公式にはEF-Mマウントにもメリットがあるので継続するといっていますが、海外ではRFマウントに集約されていくのでは?という意見も根強くあるので、このあたりが心配されるところです。
詳細は本記事下部の記事元リンクからどうぞ。
(記事元)https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181217-00000053-impress-ind
コメント
コメント一覧 (1件)
>恐らくはキヤノンの説明のほうが正しく、
とは、単純にトップ企業の宣伝文句を真に受けてるだけでは?
ミラーボックスがあり、長いフランジバックでの設計を強いられてた時代にでも
ニコンF/44mm、キヤノンFD/47.9mm、ペンタックスK/45mm、
オリンパスOM/44.8mmなどでマウント径に関わらず、
超広角も明るいレンズも出してきたのでは。
それもメカニカルなスペースをとられる絞り伝達機構を有しながら。
ミラーレス化(ショートフランジバック化)で同じサイズの受光素子なら
フォーサーズ/46mm(38.67mm)→マイクロフォーサーズ/40mm(20mm)
とマウント小径化を選んだ企業もあるのだし、
逆に大口径化とは、
ライカの選んだ画質保持をしながら機動性を有した35mm規格から逸脱した、
フルサイズ受光素子としてオーバースペックな道を選んだとも思えるのだが。