Airpeak S1の開発秘話
Airpeak S1の開発を立ち上げた頃、ソニーの中にもドローンのコモディティ化を指摘する声が上がり、プロジェクトを進めることに反対意見もあったそうだ。一方でハイエンドクラスの業務用ドローンに狙いを定めて、その可能性を精査した場合にソニーが培ってきたデジタルイメージング、センシング、AI・ロボティクス、モバイル通信などの先進技術をいかんなく発揮できる領域でもあったことから、挑戦する価値ありという決断に至ったという。
川西氏は「カメラ側の視点から見れば、Airpeak S1はデジタルミラーレス一眼レフカメラ“αシリーズ”のためにつくられたドローン」であるとして、その特徴を説明する。
-Forbes JAPAN
ソニーのドローン Airpeak S1についての記事が掲載されています。記事によれば、今回のドローンはいわゆる業務用で民生用のものではないようですね。Airpeak S1は映像製作用ですが、今後は技術を物流、整備点検などにも活かしていくようです。
他のドローンとの違いとして、αシリーズを搭載するために作られたことに特徴があるようです。ソニーの技術で飛行性能、安全性、撮影性能を高いバランスで実現し、素晴らしい映像を作成できるようになっているようですね。
コモディティ化を恐れるも高級機種に特化
コモディティ化とは、技術が向上するなどして、どんな企業でもある一定の水準の製品を作ることができるようになってしまい、製品ごとの個性をつけることが難しくなってしまう状態になることを意味しています。
最近でいうとGoProなどのアクションカム、ウェアラブルカメラなどがいい例かもしれません。最初は新しいジャンルのカメラとしてGoProが発売され、爆発的に広まっていきました。しかし、技術的に製造することが難しい商品ではないので、似たような製品で価格が安いものが中国企業から大量に発売されてしまいます。機能的に同じなら安いほうがいいということで、結果的にGoProの製品は売れなくなり、経営的に危うい状況になってしまっています。
ドローンについても、今後は飛行状態を最適に管理する優秀なチップが発売されれば、それを利用して誰でも簡単に優れたドローンを作製できる可能性もでてきますよね。このようにコモディティ化が進む可能性があるので、いま発売しても遅いのではないか?ということだったようですが、ソニーの技術があればさらに高性能なドローンが作れるということで発売が決まったようです。
こういうのを作れるのが技術や資本力の強いソニーの企業としての強みだと思いますね。PS5を電子アルバムとして利用したり、カメラで撮影した動画をソニーの液晶テレビブラビアで最適に再生したりなど、多くの機器があるので、様々な機器との連携を通じてαシリーズのメリットをアピールすることが可能になると思います。
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