ニコン Nikon Z 50を利用したひび割れ分析サービスを提供
撮影支援ソフトでは、ひび割れの抽出に最適な写真を撮るために必要なカメラの設定値をZ50に自動入力する。加えて、画像を撮るごとにタブレットで簡易ステッチ※1することで、周辺画像とのオーバーラップ状況をリアルタイムに確認しながら撮り続けられ、撮影漏れを防止する。ピンボケやブレの有無もすぐに分かり、対象の画像を消して撮り直せる。
※1 ステッチ:複数の写真をつなげて1つの画像に合成すること
SightFusion for Inspectionでは、撮影した画像を専用クラウドにアップロードすると、自動で高精度ステッチ処理を開始する。専用クラウドでは、AIを用いたひび割れ検出とひび割れの追加編集にも応じている。また、Web上で全ての画像処理が完結するため、特別なPCは不要だ。解析編集結果は。オルソ画像付きCADデータや数値データCSVファイルとして出力し、損傷図作成などに使える。
ニコンが橋梁などのひび割れを抽出したり、分析したりするサービスを提供するそうです。実際に提供する会社はニコン・トリンブルで、ニコンのグループ企業ということになります。
記事によれば、まず撮影支援ソフトで、ニコンのNikon Z 50を利用してコンクリートの橋脚や橋桁を撮影し、それをクラウドにアップロードすることで、サーバ上のAIがひび割れの診断や分析をしてくれるというサービスのようです。しかも、これは売り切りのサービスではなく、サブスクという形態で販売するようですね。つまり、月額料金、または年額の料金で料金を支払って継続使用してもらうというサービスになるようです。
クラウド形式ということで、恐らくサーバ上で分析を行うので、買取方式では難しいということもありますし、継続して利益を得るためにはサブスクのほうがいいという判断だと思われますね。
そうすると、たぶんですが分析枚数に応じて利用料金なども変えることができたり、従量課金みたいな形にすることも可能だと思いますので、あまり普段からこのような診断をしないような企業も、比較的安価で高性能な診断サービスが受けられる可能性があるというのはメリットになるのかもしれません。
専門性が求められる分析サービス
自宅の近くに国道のトンネルがあって、そこに歩道があるので中に入ることができるのですが、案外コンクリートの壁面にはヒビがいっぱいあって驚きます。そして、そのヒビをなぞるようにチョークでしるしが記述されていて、そこに撮影した日付なども残されていました。たぶん定期的にひび割れを調べて、写真撮影して何らかの対策のために役立てているのでしょうね。
ひび割れの幅がある程度大きくなると専門家による判断が必要で、専門家の判断にょっては補修の有無が必要になるのだそうですが、ひび割れの幅や補修が必要な可能性が高いかどうかを自動で判断できると、かなりの省力化になる可能性があるのかな?と思いました。実際、おもったよりひび割れが多くあるので驚きますよ。
ニコンは自社のもつ映像事業で得られた知見や技術をもとに、他の産業へ進出していっているわけですが、最近はこのような映像とAIを利用した画像認識技術を応用した事業にも多く進出しようとしていますよね。今回のサービスはニコンのカメラを利用していますし、カメラも売れることになるので、いい事業だな?と思います。
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