ニコンは独創的なカメラを作る能力をなくしてしまった
EOS HDがNikon Z 9に関する意見を記述しています。具体的には以下のように述べているので、内容をみてみましょう。
Nikon Z 9が素晴らしいものになることは確かだろうが、ニコンは単純にソニーのカメラを焼き直してモノマネをしているように見える。
ニコンの手はいま部品箱の中にある。今回はどのような部品を取り上げるのか見てみよう。まずセンサーを選ぶ(ソニー製)。イメージプロセッサを選ぶ(ソニー製)。それをタイで組み合わせる。ニコンのロゴを前面に表示して終了。Nikon Z 6とα7 IIIに続き、Z 9はニコンのロゴがついたα7のようなものになるだろう。
ニコンは独創的なカメラや技術を作る能力を無くしてしまったのか?
私の意見としては、残念ながらそのように見える。
なぜα1の変わりにNikon Z 9で撮影をしようと思うのかが疑問だ。カメラ全体のシステムとレンズラインナップはソニーのほうがはるかに確立されている。そして、仕様もとても似ている。そしてソニーには約30%の市場シェアがあるが、ニコンは8%のシェアから這い上がることができるのか、それともそれは絶望的なのか。
記事の内容はかなり辛辣な内容になっていますね。記事は、ニコンはもはや既存の部品を寄せ集めて組み立てただけのカメラメーカになってしまったというような印象になっています。もちろん、すべてではないと思いますが、センサーやイメージプロセッサを自社で設計したとしても、製造は他の企業に依頼していることになりますし、センサーなどはソニーなどが発売しているものをそのまま利用しているように見えますので、そのように思われても仕方がないのかもしれません。
重要なキーデバイスとなるイメージセンサー
ミラーレスになってセンサー技術の向上が、カメラの機能の向上に重要となっています。当初はコントラストAFしかありませんでしたが、今では像面位相差センサーが普通になり、キヤノンのデュアルピクセルオートフォーカスに至っては、全画素を位相差センサーとして利用できるまでになっています。
そして、裏面照射型のセンサーが開発され、CMOSの高速読み出し、ノイズの少ない画像データを得ることが可能になりました。さらに最近では積層型CMOSセンサーが登場し、グローバルシャッターの実用化も視野に入ってきている状況です。
このように、センサー、イメージプロセッサの能力向上がカメラの機能向上のすべてというような状況になっているので、これらの技術開発は非常に重要なものになっています。
キヤノン、ソニーは自社でイメージプロセッサを製造しているので、自分の会社が作りたいカメラ用のイメージプロセッサを利用することができます。ニコンは、ニコン自身がイメージプロセッサを設計していたとしても、製造は他社に委託する必要があります。そうすると、どんなに革新的なセンサーを設計しても、製造を他社に委託している限りは、他社に製造する能力や技術がないと製造することはできません。
内製していると多少のリスクをとっても自社で製造してみよう、技術開発を兼ねてやってみようということになると思いますが、委託している別々の会社だとそれぞれ利害関係が異なるので、そういうのは難しいのかな?と思います。
いまのところはキーデバイスとなるセンサーを製造しているキヤノンとソニーの戦いというような状況になっているように見えますね。
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コメント
コメント一覧 (6件)
キヤノンもSONYのEVFを使ってますし、パナ・ライカ・フジ・ペンタックス・シグマ・ニコン・オリンパスはセンサーもSONY製。(一部のモデルを除く)
SONY以外のメーカーは売上台数だけでなく利益率も厳しいのではないかと思います。
色々な意見があり得、センサーに関しては難しい問題ですね。カメラにおけるフィルム時代はどう考えるべきか、PCやスマホにおけるプロセッサー他の部品、車におけるガソリンエンジン他、種々似たような例を考えても絶対これだといえそうにもない気がします。自身はすでにセンサーの性能にはアップアップで、これも偏っているのでしょうが。。。
個人的には、キャノンはレンズで攻めている(F値を犠牲にズーム倍率を高める、インナーズームをやめる他)と思えるのですが、ニコンはレンズがソニーの後追いでしかないと感じています。基本的なものは揃えないといけないことは理解しますが、どうも特徴のあるレンズがない。。。超大口径は、高くて買えないですし。
ソニー製のセンサーを使っている限りはαと同じ様なカメラをαの後に販売するのは当然です。撮像センサーを外部に委託する事は不利ではないと言う意見もこのサイトでみられますが最新のセンサーは使えず(αに不利になるので)、委託により粗利を上乗せされコストが上昇 α1の様に自社で作りたいカメラに合わせたセンサーも作れず不利な状況は否定出来ません。ただ過去に自社製センサーを載せたカメラも(D750?)存在するので全く製造出来ない訳でもなく、自社製に切り替える気がないと言った処でしょうか?
今のままでは昔の様な二強の位置する事は難しいでしょう。
ところで先日発表された1インチ積層センサーは自社で造る考えは無いのでしょうか?
レンズの解像度やボケ味が良い(重要な要素の一つだが)と昭和のままの発想のユーザーがほとんどなのでメーカーも昭和の発想から中々抜け出せないのかもしれません。
あまり悲観する必要はないと思います。
同じCMOSセンサーを使ってもニコンはニコンのカメラ、ソニーはソニーのカメラが
出来上がります。
長いこと精密測定機器メーカーで設計開発をしてきましたがキーデバイスが同じでも
同じ製品にはなりません。
それぞれ得意不得意があって性格の違う物になります。
デジタルカメラではファームウェアがハードと同じ程度の重要性を持っていて性格の
全く異なる場合もあります。
CMOSセンサーが同じであってもソニーにニコンのカメラは作れませんしニコンに
ソニーのカメラは作れません。
どうでもいいけど、ソニー使いたければまず241.4gm世代前のダメレンズで我慢する上、さらにいいコピーの運試しも待ってます。あわよくば、片ボケや埃、ばらつきのないgmレンズを手に入れられるだろう。
EOSHDはR5のオーバーヒートを叩きまくって人集めに成功したのに味しめて、今度はニコン叩きで人集めるつもりなんでしょうね。こういうのあまり感心しないな。