CURVE-ONEによる改善
・広い範囲での歪みを低減
・画像全体での収差の低減
・画像の端で最大5倍のシャープネス向上
・色収差が2.5倍改善
・よりシンプルな光学系でのケラレ改善(記事を一部引用しています)
湾曲センサーが正式に量産開始
CURVE-ONEという湾曲センサーが正式に量産を開始したとしています。
以前、写るんですという使い捨てカメラがありましたが、そのカメラではフィルムそのものを湾曲させて画像の歪みを修正することができていたようです。それと同じように、センサーを湾曲させることができれば、様々なメリットがあるのですが、なぜか最近までそのようなセンサーのカメラが発売されることはありませんでした。
特にイメージセンサーでは光の入射角が問題になったりしますし、レンズでは像面湾曲を補正することができるのでレンズ設計の自由度が増したり、低価格なレンズとして発売できる可能性があります。
レンズ交換式ですと、様々な交換レンズに合わせた最適な湾曲といったものが必要になると思うのですが、コンデジでしたらレンズ固定式なので、交換レンズのことを考えることなく湾曲センサーが採用できます。なので、ソニーあたりが湾曲センサーを搭載したコンデジを発売するのかな?と思っていましたが、残念ながら何らかの問題があるのか製品にはなっていません。たぶんズームレンズでも焦点距離によって像面湾曲が変化するので、対応させることは難しいということなのでしょうか?
というわけで、CURVE-ONEですが、こちらはどうやら湾曲率を可変可能なセンサーとしてアピールしています。そして改善に同一の湾曲率をもったセンサーで、大量生産が可能という宣伝文句が記述されています。たぶん、すべて同じ湾曲率のセンサーを大量生産するってことは実際には難しいのかもしれませんね。
で、このCURVE-ONEですが、特許取得済みの可変湾曲率という記述があることから、一瞬、例えばレンズにあわせて自在にカーブさせることができるセンサーかと思いきや、使用するカメラやレンズに合わせた湾曲率で大量生産が可能ということを意味しているようです。
あらかじめどのようなレンズにも適用可能な湾曲率のセンサーを開発して搭載したとしても、またレンズを最初から開発をし直さなければならないので、各カメラメーカが湾曲センサーを搭載したカメラのシリーズを新しく始めるということの実際の現実味はかなり低いと思います。ですが、湾曲センサーを採用すると、もういちどマウントの縛りをガラガラポンできる可能性があるので、起死回生の一手として考えられるのかな?という印象を持っています。
(記事元)https://www.curve-one.com/curved-sensor-revolution-imaging/
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コメント
コメント一覧 (1件)
湾曲センサーはソニーが特許を取得していますし、キヤノンは曲率を
変えられるセンサーの特許を申請していました。
曲率検出は歪みゲージ式でしたが審査請求未請求で却下されています。
いずれにしても交換レンズ式やズームレンズに対応させるのは難しそうです。
スマホなどレンズ固定式用ならば可能かもしれません。