その第一の恩恵は、連写性能の向上。
画像処理エンジンを2つにすれば処理速度は上がる。当然と言えば当然な話だ。「Z 6II」は、従来機の12コマ/秒から最高14コマ/秒に高速化されている(高速連続撮影(拡張)12bit RAW設定時)。ちなみに筆者が常用している14bit RAWでは10コマ/秒である。連写コマ速度14コマ/秒は、フルサイズ・ミラーレスカメラの中でも上位にランクされるものだろう。
二つ目の恩恵は連続撮影コマ数の大幅増加。
バッファ(メモリーカードに書き込む前に一時的にカメラ内に保存しておく領域)増大との相互作用により、一度のシャッターで撮影できる連続コマ数が約35コマから約3.5倍の124コマに増加した。
カードの書き込み速度に依存するところはあるのだが、連写後に再連写したい時にも、「ああっ…、シャッターが止まってしまう…」という心配なしに余裕をもって撮影に集中できる。どうやら連写時のクーリングタイムも改善しているようだ。
(記事を一部引用しています)
(記事元)https://www.pronews.jp/column/20201027110021.html
Nikon Z 6IIレビュー
PRONEWSがNikon Z 6IIのレビューを掲載しています。全文はかなり詳細で、様々なレビューが記述されていますので、全文は記事元リンクからご覧ください。
レビューではNikon Z 6IIの改善点について、センサーも同じで解像度も同じであることから、ものすごい進化したというわけではないように見えるとしています。そして実際に使用してみると、画像処理エンジンのデュアル化による恩恵が感じられるとしていますね。
どのように感じられるのかといったことが、上記で引用したような内容になります。デュアルプロセッサとしたことで、連写性能が向上しているのと同時に連続撮影コマ数にも寄与している可能性があるようですね。このへんは仕様にも表れやすい変化かもしれません。
仕様で表れない変化としてはAF性能もかなり進化しているようです。記事では、ワイドエリアAF(S)で被写体をロックしてしまえば、そのまま追い続けてくれるかなり優秀なAFだとしています。デュアルプロセッサで画像解析処理も向上しAFの追従性能も向上していることが予想されますね。
そして、ワイドエリアAF(L)時で瞳AF、動物AFに対応したことも進化だとしています。こちらもデュアルプロセッサになり計算能力に余裕ができたことで、被写体の検知性能が向上し、複数の人の瞳があるときでも、どの人の瞳にフォーカスを合わせたいのか事前に選択できるようになっていると思われます。また、これには動画時にも対応しているようで、動画撮影の機能性向上に寄与していることが考えられそうですね。
地味と思われているNikon Z 6IIの進化
Nikon Z 6IIの発表を受けてティザー広告を掲示したにも関わらず、さほどの変化がなく革新的とは言えないのでは?という意見がネット上で大きくありました。
ニコンは基本的にフルモデルチェンジを4年ごと、マイナーチェンジを2年ごとに行っていたという経緯もあり、今回も前例に乗っ取った新製品の発売のモデルサイクルになっていると考えられます。ですが、いまはかなりカメラ関連製品の技術進化に対してユーザは敏感になっているので、4年ごとの大きな進化ではちょっと物足りなくなっている部分もあると思いますね。
とはいえ、企業としてはいきなり完成形のカメラを完成させてしまっては、その後の買い替え需要を満たせなくなったり、価格がかなり高くなってしまう可能性もあるので難しいところです。
Nikon Z 6IIの進化は堅実な進化だとは思いますが、多くの人はもっと他社を圧倒するような劇的な進化を期待している人が多いのかな?という印象ですね。
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コメント
コメント一覧 (4件)
新境地とは一体何だったのか?
ほんとニコンはティザーが下手。
激しく同意
騙された感もある。
先日Z5を店頭で触って感心した他社ユーザーです。
せめて連写が7コマ/秒あれば・・
恐らくZ6Ⅱを触ったら、勢いで帰路は紙袋下げてそうですが(笑)、是非ともあの安っすいZ5のレンズキットをZ6Ⅱにも設定して欲しいです。それなら買います!
Z6 II/Z7 IIの進化は決して悪くはない。
ただデュアルカードスロットや縦グリなどは最初からやっとけ用意しとけよという感じがどうしてもありますね。
IIになってサイズやデザインがほぼほぼ変わっていないので余計にそう思ってしまいます。
それでいてEVFや撮像素子は初代と一緒なので「II」と名乗って「新境地」とティーザー打って出すほどか?と思われても仕方がない始末。
これが「II」ではなく「S」で「新境地」なんて言わず出してきてたらまた評価も違ったでしょう。
ニコンだけに限らないですがティーザー広告って期待以下のものが多く悪い意味で注目を集めてしまうことが多いような気がします。