二つの確かな情報筋は、ソニーが超小型フルサイズEマウントカメラを発表し、その名前は”α7c”になるだろうということを確認した。”c”は明らかに”コンパクト”を意味している。このカメラは最初の新しい”c”シリーズのエントリークラスのカメラとなり、そして現在のα7、α9カメラと平行して発売されることになる。第三の情報筋は以下のことも話してくれた。
「発売前のコードネームは、カメラ本体はCXから始まるコードで、レンズはVXから始まる」
彼が言いたいことは、新しいカメラのシリーズと、新しいレンズのシリーズになるだろうということだ。想像するに”Vシリーズ”のレンズは、コンパクトな”α7c”向けに非常にコンパクトなレンズになるだろう。
ソニーの最終的な目標は、ビデオブロガーや旅行者向けに超コンパクトなフルサイズシリーズを作ることだ。カメラにはポップアップEVFがあり、α7 IIIより小さく、新しいコンパクトなレンズのシリーズになる。
(記事を一部引用して意訳しています)
ソニーのエントリークラスフルサイズミラーレスの噂
SonyAlphaRumorsがソニーの新しいエントリークラスのフルサイズミラーレスの噂について報告しています。キャッチアップ画像は、新しいカメラに形がとても似ていると噂されているα6600です。
記事によれば新しいカメラの名前の確認が取れたとしています。その名前は、以前に噂されていたα5ではなく、α7cという名前になるとしています。恐らく既存のα7のコンパクトバージョンということなのでしょうね。
そして、このカメラの購入対象者は、ビデオブロガーや旅行者向けとしています。”旅行者”がスチル対象なのか動画も対象にしているかは、この記事だけではよくわかりません。ですが、いずれにせよコンパクトなカメラの需要がかなりあると見込んでいて、この製品を発売するのでしょうね。
そして新たにわかったことは、EVFがポップアップEVFになるそうです。となると、恐らく光軸上にEVFがないということになりますが、動画撮影向けと考えればスチルの性能は二の次になっている可能性もありそうです。
海外では動画のニーズが強い
海外、特にアメリカでは、なぜかわかりませんが動画撮影の需要が非常に高いそうです。海外では動画撮影に向いているカメラをハイブリッドカメラと呼び、静止画と動画の両方の撮影に向いているカメラとして区別されています。
ハイブリッドカメラの条件としては、像面位相差センサーがあること、最低でも4k 30pまでの動画の撮影ができること、バリアングル液晶を採用していることなどが条件とされていることが多いですね。そして最近では瞳AFなども必須になりつつあります。
ミラーレスへの動画機能の取り込みというのは、まだまだ道半ばという感じですし、他のカメラとの差別化という意味では動画で差別化するのが手っ取り早いような状況になっていると思われます。そのためEOS R5なども積極的に8k動画へ対応してきていると思われますね。
しばらくは動画の機能向上でカメラメーカは戦っていくことになるのだと思いますが、ソニーがコンパクトなこのようなシリーズを最初に発売することで、さらに他社と差がつきそうな印象です。
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コメント
コメント一覧 (1件)
SONYはミノルタAマウントを手に入れましたが、もう商業的にうまくいかなかったAマウントを切り捨てて、独自に作ったEマウントへ完全移行して、写真機より動画カメラへ移行するのでしょう。パナソニックも追従するでしょう。
両社とも、放送用カメラでもライバルですし、この業務カメラ分野はもともとEVFやディスプレイを見ながら撮影するスタイルですし。
SONYはデジタルカメラ全体で見るとシェアとかでまだキヤノンに追いついていませんし、TBS番組「世界遺産」もSONYがスポンサーを降りて今はキヤノンになり、機材もキヤノンへ切り替えられたとか。
「海外では動画のニーズが強い」という海外の事情はよくわかりませんが、ミラーレスカメラはOVFの一眼レフとは違い、動画機能もがんばらないとこれからは売れないという事情はあると思います。それは、市場がどうこうというより、放送用カメラもやっているSONYやパナソニックというメーカーの立ち位置が大きく関わっていると思います。