Nikon Z9が宇宙で科学成果 JPEGからFコロナ検出に成功

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Nikon Z9

アルテミス計画でNikon Z9撮影のJPEG画像から科学的成果

東京都市大学の津村耕司さんと国立天文台の有松亘さんは、この画像に通常の地上観測では得られない範囲にまでFコロナの構造が写っていることに注目し、画像を解析してFコロナの広がりと構造を調べた。

この画像は科学観測用ではなくニコン Z9で撮影された広報用のJPEG画像だが、JPEG画像はカメラ内部で圧縮や画像処理が施されているため、一般的には精密な科学解析には適さないとされる。津村さんたちは画像内に写り込んだ恒星を利用して撮影データを校正し、JPEG画像からでも信頼できる輝度分布を復元することに成功した。

今後の研究への応用に期待

ニコンのデジタルカメラNikon Z9で撮影した宇宙の画像から科学的成果が得られたとAstroArtsが記事を公開しています。

先日、アルテミス計画によって人類が乗り込んだ宇宙船が月周回軌道を周回し、無事に地球に戻ってきました。このとき宇宙船にはNikon Z9が搭載されており、宇宙飛行士が様々な写真を撮影し公開していました。

これらは広報用のためJPEGで出力していたようですが、皆さんがご存じのようにJPEG画像は情報を間引いて軽量化しているため、精密な情報を得ることはできないとされていました。しかし今回はNikon Z9で撮影したJPEG画像からでも成果が得られたということで話題になっています。

今回はFコロナという太陽の周囲に広がる弱い光の検出に成功したというものです。Fコロナという現象は太陽の周囲に広がる淡い光の一部を指す言葉で、太陽系内に漂う微細な塵が太陽光を散乱して生じるものだと説明されています。皆既日食のときや専用の観測装置を使ったときにだけ姿を見せる非常に弱い光で、普段の観測では太陽の強い光に埋もれてしまうため、存在を意識する機会はあまり多くありません。ただこの淡い光を丁寧に解析していくと、太陽の近くにどのような塵がどれくらい分布しているのかが見えてくるといわれています。

こうした塵は彗星の崩壊や小惑星同士の衝突、太陽に近づいた物質の蒸発など、太陽系の歴史やダイナミクスを反映していると考えられています。そのためFコロナの観測は太陽系の物質がどのように供給され、どのように進化してきたのかを探る手がかりになると期待されています。特に太陽に近い領域の塵は観測が難しいため、Fコロナのような間接的な情報が貴重だといわれています。

今回のNikon Z9で撮影した太陽の写真から、このような壮大な研究にも役立つことが判明したということで、将来的に人類の宇宙活動の中で何気に撮影された写真から科学的な成果が得られる可能性があるようですね。

さらにNikon Z9の新ファームの噂を「ニコン Nikon Z9新ファーム発表か? 豪雪や大雨時のAF精度向上」で詳しくお伝えします。

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