2025年 最悪のカメラ
誰かが落ち込んでいる時に追い打ちをかけるのは嫌だが、すでに2025年のベストカメラのリストを作成したので、2025年のワーストも並べるのがふさわしいだろう。人々がどのカメラを買うべきか私にアドバイスを求めるたびに、私は頻繁に「最近は本当に悪いカメラを買うことはできない」と述べている。しかし、おそらくそれを言うのをやめるべきかもしれない。なぜなら、今年のチームが選択したカメラのいくつかは、完全に馬鹿げたものであるからだ。
とはいえ、このリスト上の多くのカメラは固定レンズカメラだ。だから、それが条件になるのかもしれない。悪いミラーレスカメラは買えないが、レンズが外れないカメラを検討している場合は細心の注意を払ったほうがいい。
Yashica FX-D 300
- レトロ風デザインやフィルム時代の操作系を模しているが、実際はプラスチック感が強く品質が低い。
- センサーサイズが小さく、実効的な画質が落ちるため、表記されている「5000万画素」は実質的に画質向上に寄与しておらず、デジタル拡大による誤魔化しに近い。
- 実際の写りは旧モデルや他社の古いミラーレス機のほうが良いとの指摘。
Kodak Charmera
- 2025 年としては極端に低解像度(約 160万画素)で、この年のハイエンド機(例:1億画素以上のモデル)と比較すると画質が極めて劣る。
- しかしその「低品質すぎる」画質が逆にノスタルジックな魅力になっているため、ある種の人気はあるものの、カメラとしての基本性能は最下位クラス。
Canon PowerShot Elph 360 HS A / Canon Ixus 285 HS A
- 厳密には「最悪のカメラ」ではなく、「最悪のアップデート」として挙げられている。
- 前モデルからの変更点がほとんどなく、使い勝手を悪くする改悪(SD → microSD 変更など)が評価を下げた。
- 価格のわりに進化が乏しく、ユーザーの期待を裏切ったという見方。
Nikon Coolpix P1100
- 前モデル(Coolpix P1000)のような特徴的な進化がなく、わずかな仕様変更(例:USB-C 採用など)程度で終わっている。
- 旧来のネオイチ市場自体が縮小している中で、「新しい価値」を提示できなかったことが評価を下げた。
- とはいえ特定の用途(野鳥撮影など)では「役立つ」との評価もあり、一概に完全否定ではない。
Fujifilm X Half
- レトロな「ハーフフレーム」撮影をデジタルで再現するというコンセプトはユニークだが、実際には不便さが目立つ設計。
- 横位置撮影ができない、撮影前にフィルムシミュレーションを選ぶ必要があるなど、撮影体験が制限される。
- 価格が高く(発表時849ドル/699ユーロ など)、「遊び」としては割高に感じられる点が批判された。
Sigma BF
- デザイン性は評価されつつも、実用性に欠けると評されたフルサイズミラーレス機。
- 握り心地が悪く、画面やファインダーがないなど基本的な撮影体験が損なわれているとの指摘。
- 「美術品のようだが、カメラとして使いたいか?」という視点で否定的な評価となった。
中には非常に刺さるカメラも
2025年に発売された最悪のカメラという記事をDigitalCameraWorldが伝えています。上記はそれぞれのカメラについて要約したものになりますので、全文は本記事下部の記事元リンクからご覧ください。
さて記事では、非常に多くのカメラが「最悪」という評価となっています。しかし、それぞれ価格であったりとか、移の魅力などを考えると、そんなに最悪なカメラなのかなという印象です。カメラの評価は、撮影スタイルや重視するポイントによって大きく変わるものですし、スペックや価格だけでは測れない魅力があるのも事実です。
例えば、操作性や性能面で厳しい指摘を受けているモデルであっても、あえてシンプルな機能構成やレトロな操作感を好むユーザーからは、独特の楽しさや所有する満足感が評価されているケースもあります。また、描写性能についても、最新機種のようなシャープさや万能さを求めない人にとっては、少し癖のある写りが「味」として魅力的に感じられることもあると思いますね。
さらに、レビューは多くの場合、限られた期間・限られた条件での使用を前提に書かれています。実際の撮影環境や用途が変われば、評価ポイントそのものが大きく変わることも珍しくありません。日常スナップや趣味としての撮影なのか、仕事での使用なのかによって、求められる性能や許容できる欠点はまったく異なります。
そのため、こうした辛口レビューはあくまで「ひとつの視点」として、読み物として楽しむぐらいのほうがいいのかもしれません。また、最悪の評価を受けるパターンとしては、発売前の期待値が高いカメラほど選ばれる傾向が強いようです。最新のカメラだから、このぐらいの機能は搭載されているだろうという期待に答えられないと評価を落としてしまうことが多いようですね。





コメント