2020年にお目見えするかもしれない可能性のあるカメラのリストについて話そう。すでにEOS R5の発表があった。そして2020年にフラッグシップであるEOS-1D X Mark IIIの公式発表もあった。ミラーレスと一眼レフのフラッグシップに続き、新しいEOS Kiss X10iも2020年に投入される。そしてすでに今年の初めにいくつかの新しいカメラがあった。
いま、とりわけこの記事では、今年に発売されるかもしれないカメラの可能性について論議をする。噂を元に作成したものだけでなく、世界各国の無線機器認証機関からわかるデータをベースに作成している。
1. Canon EOS R6
キヤノンは、EOS R6をすべてスケジュール通りに進んだ場合、2020年末に発売すると、ほぼ100%の確信があり、EOS R6の仕様も得ている。
EOS R6の噂されているスペック
・2000万画素フルサイズセンサー
・ボディ内手振れ補正
・メカシャッター12コマ/秒、電子シャッター20コマ/秒
・4K @ 60p
・フルHD @ 120p
・デュアルカードスロット
・本体肩部の液晶なし
・EOS R5より低い解像度のEVF
・EOS R5より劣る筐体品質
・新しいバッテリー
・2020年6月の発売が予想される噂される仕様から、EOS R6が最近発表されたEOS-1D X Mark IIIのミラーレスバージョンであることは明らかだ。このカメラのほとんどの主要スペックは、我々が知るEOS-1D X Mark IIIとちょうど同じように見える。
2. Canon EOS R3 / RS
EOS R3はEOS R5と比較すると2倍の画素数があると言われている。もし噂が正しければ8000万画素のセンサーを得ることになるだろう。ところで6000万画素以上のセンサーと同様に7500万画素のセンサーのプロトタイプも存在している。
3. Canon EOS R7
EOS R7はRFマウントのAPS-Cカメラで、2020年末か、恐らく2021年のとても早い時期の発売が噂されている。カメラはEOS 90DやEOS M6 Mark IIでみられる3250万画素センサーを採用しているだろう。すでに知っているように、フルサイズセンサーのRFマウントの発表で、その互換性が失われた。RFマウントはEFマウントは互いに完全に異なるからだ。
4. Canon EOS M60
キヤノンはEOS M6 Mark IIの小型バージョンに取り組んでいる。カメラの主要スペックはEOS M6 Mark IIとほとんど同じで、それを手頃な価格に詰め込められている。
EOS M60の噂される仕様
・3250万画素APS-Cセンサー
・DIGIC 8
・UHD 4K30p, 24p
・フルHD 120pビデオ録画
・3.0インチ 104万画素バリアングルタッチ式背面液晶
・2020年9月の発表予定EOS M60には、EOS M6 Mark IIやEOS 90Dのようなノンクロップ4k録画モードがある。すべて順調に進んだ場合、2020年9月の発売が予想される。
5. Canon EOS Kiss M Mark II
驚いたことに、キヤノンはミドルクラスとエントリークラスのAPS-Cミラーレスカメラ市場に、ユーザにさらなる選択肢を与えることにより止まりたいようだ。キヤノンはノンクロップ録画モードのあるEOS Kiss X10やEOS Kiss X10iで見られる新型の2400万画素センサーを採用したEOS Kiss Mの真の後継機種の発表をすると噂されている。
Canon EOS Kiss M Mark IIの噂される仕様
・2400万画素APS-Cセンサー
・第三世代デュアルピクセルオートフォーカス/瞳AF対応
・DIGIC 8
・UHD 4K30p, 24p(ノンクロップ)
・3.0インチバリアングルタッチ式背面液晶このカメラの発表は2020年第四四半期に予想されている。
6. Canon EOS Kiss X100
EOS Kiss X100の最新の噂がネット上に浮上している。最新の噂によれば、2020年末か2021年のとても早い時期に予想されている。
噂されているこのカメラの仕様は、第二世代のデュアルピクセルオートフォーカスが採用されるかもしれないことも示唆されている(瞳AFはなし)。そしてコントラストAFによるクロップ4k動画録画をサポートしている。
7. Canon EOS Rm
最新の噂によれば、さらなる市場シェアを得るために999ドル以下で、EOS RPより下位クラスになるフルサイズのEOS Rmを発表するかもしれないという噂がある。もし、これが本当ならとてつもないニュースだ。そして、それだけでなく噂によるとキヤノンは、より多くの人の手に届くように手頃な価格のフルサイズレンズを発表するという。
8. Canon EOS 5D Mark IV
EOS 5D Mark IVの最初に噂によると、5D Mark IVが2021年8月から9月に予定されている。スペックに関するこれ以上の情報はない。
9. Canon EOS 6D Mark III
EOS 6D Mark IIIも来年の登場が予想されている。カメラは3000万画素センサーで、ノンクロップ4kビデオモードがあるとみられる。
10. Canon EOS Kiss X11
すべて順調に進んだ場合、EOS Kiss X11が2021年の8月~9月に見ることが出来るだろう。しかし、約1年以上もあとのカメラの発表についていま述べるのは早すぎるだろう。
(記事を一部意訳して引用しています)
(記事におけるカメラ名は海外名ですが、日本名に変更してあります)
今年はキヤノンカメラ豊作の年に?
NewCameraが今年発売される可能性のあるキヤノンのカメラについて報告しています。
記事によれば、本当に様々なカメラが発売されるようですね。上記の引用では長いので、ちょっとまとめてみます。
2020年内の噂
・EOS R6 EOS R5の低画素版モデル
・EOS R3/EOS R5s EOS R5の高解像度モデル
・EOS R7 RFマウントのAPS-C版カメラ
・EOS M60 EOS M6 Mark IIの廉価版
・EOS Kiss M Mark II EOS Kiss Mの後継
・EOS Kiss X100 廉価APS-C一眼レフ
・EOS Rm フルサイズミラーレスの廉価版2021年以降
・EOS 5D Mark V フルサイズ一眼レフ
・EOS 6D Mark III フルサイズ一眼レフ
・EOS Kiss X11 APS-C一眼レフ
というわけで、ミラーレスを中心に怒濤の発表になる可能性がありそうですね。ミラーレスに限って言えば、今年中に6機種も発売される可能性があるとしています。こんなことあり得るのでしょうか?
気になるポイントは3つ
この記事を読んで、気になったことが3つあります。それぞれのポイントについてみてみます。
EOS R6はEOS-1D X Mark IIIのミラーレス版?
記事によれば、EOS R6の噂される仕様をみると、これはEOS-1D X Mark IIIのミラーレス版であるようだとしています。ですが、別のサイトの噂によれば、スペックを見る限りこれはEOS RPと同様の廉価版フルサイズミラーレスではないか?としています。どちらが正しいのでしょうか?
噂レベルですから確実なことは言えないわけですが、意見が分かれるのもわかります。恐らく低画素であることから考えて、この機種の可能性は3つあると思います。一つは廉価モデル。低画素センサーなので安く製造できます。もう一つは高感度タイプ。低画素にすることで高感度耐性を強くすることができるわけですね。そして最後の3つめは高連写タイプです。低画素なので、画像データの転送時間が短く済むので連写が可能になるわけです。
低画素であることをどのように解釈するかで上記のように廉価製品か、スポーツ撮影などのプロ向きカメラなのかの判断がわかれるわけですね。
個人的にはEOS R6という名前に6の数字があることから、EOS 6Dと同じようなカメラの位置づけになると思っていて、そう考えると廉価フルサイズミラーレスという可能性が高いのかな?と思います。さらにEOS-1D X Mark IIIクラスのカメラでカメラ本体肩部の液晶がないというのも考えられないですよね。
999ドル以下のフルサイズミラーレス?
記事では、フルサイズミラーレスの廉価機種であるEOS RPよりも安価なEOS Rmが予定されているとしています。そして、その価格は999ドル以下になるとしています。999ドルというと、現在のレートでは約11万円ということになります。いま現在のEOS RPの価格は最安値で12万5000円程度になりますので、初値で11万円のフルサイズミラーレスだとしたら、かなり戦略的な価格設定だと考えることができますよね。
さらに廉価なキットレンズも予定されているようですので、ダブルズームレンズキットで15万~18万という価格になるとしたら、かなり驚異的なカメラになる可能性も考えられそうです。
RFマウント採用のAPS-Cミラーレス発売か?
そして噂されている中で最も驚くのがRFマウント採用のAPS-Cですね。キヤノンはAPS-CミラーレスとしてEF-Mマウントを採用しています。EF-MマウントでAPS-Cミラーレスを発売することで、より小さなカメラ本体として発売することができます。しかし、RFマウントとの互換性がなくなってしまいます。
逆にニコンやソニーはAPS-Cとフルサイズで同一マウントですので、同じレンズをフルサイズでもミラーレスでも使い回すことが可能です。
廉価なAPS-Cミラーレスを購入する人にとっては、フルサイズミラーレス用のレンズを利用できることにメリットを見いだせないかもしれませんが、特にフルサイズやハイエンドAPS-Cミラースレを利用している人にとって、レンズを使い回すことができるということにはメリットがある場合がありますよね。
なのでハイエンドAPS-CをRFマウントで発売してフルサイズミラーレスとレンズの互換性を保つという考えはアリだと思いますね。そして、EF-Mマウントも廉価なカメラや小さいカメラを欲しい人のために残しておくというのも一つの手だと思いますし、たぶんそのほうがいいのだろうと思います。
このようにキヤノンは現在、フルサイズミラーレスの販売において、若干出遅れている印象があるわけですが、その反動でしょうか、かなり様々な種類のカメラを一気に大量に投入し、シェアを伸ばそうとしていると考えられますね。今後、どのようなカメラが発売されるのが楽しみです。
(記事元)http://thenewcamera.com/canon-upcoming-cameras-2020/
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コメント
コメント一覧 (3件)
時すでに遅し・・・
出遅れたAF一眼レフの時やEOS Mの時のようにじわり、じわりと市場を取っていこうという
つもりはなく怒濤の勢いでひっくり返そうとしているようにみえます。
RFレンズとEFレンズが使えるボディはどうなったんでしょうね?
興味があります。
僕はニコンユーザーなのでキヤノンの動向にはあまり詳しくないのですが、マウント取りのためにかなりの大攻勢をかけて来るんだろうということは理解しました。
短命なレンズ交換用マウントもありましたが、多くは何十年という単位で利用されていますし、「マウント縛り」という言葉もあるように絶対的優位性をキープする上でマウント規格の普及は大切ですね。
ただ、もはや技術的な差が近接している状況下では、昔のような独占は難しいんじゃないでしょうか。
健全な市場形成を目指すなら、各社の規格がすべて生き残れるぐらいがちょうど良い様に思いますね。