2019年10~12月期のFPD(Flat Panel Display)露光装置の出荷台数は、キヤノン、ニコンの主要2社で16台となり、2期連続で20台を下回った。これにより19年通年の出荷台数は両社合計で90台となり、18年の6割の水準(18年は142台)にとどまり、2年連続で前年実績を下回った。FPDメーカーの設備投資がスローダウンしたことが影響した。
(記事を一部引用しています)
(記事元)https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200219-00016065-toushin-bus_all
ニコン、キヤノンがFPD露光装置で前年割れ
LIMOがニコン、キヤノンのFPD露光装置市場について報告しています。
記事によれば、ニコン、キヤノンのFPD露光装置の販売は2期連続で20台を下回り、前年の142台と比較して19年の出荷台数は90台にとどまり、約6割にとどまったとしています。
FPD露光装置とは、液晶ディスプレー、有機ディスフーレイディスプレイを製造するための装置で、この分野では非常に高い光学性能が必要とされているためニコンやキヤノンなどの日本のメーカーが市場を独占しているのだそうです。記事によれば、露光装置の需要が一巡したり、スマホなどの販売が伸び悩んでいるため設備投資が少なくなったことが原因だとされています。
特にニコンにとっては大きな問題になりそう?
ニコンは主にカメラなどの映像事業と、露光装置などの精機事業の二本柱が大きな利益を生み出していますよね。そしてカメラ市場は縮小する一方で、ソニーなどがシェアを伸ばすなかニコンも善戦していますが、トップシェアを得るまでにはなっていません。そのような中で精機事業の需要も低迷するとなると、ニコンにとってはかなりの痛手になりそうです。
さらにFPD露光装置については、いま流行している新型コロナウィルスの影響を受ける可能性もありそうです。以前の報道では武漢に作られる予定の超大型液晶パネル工場設立の計画が、新型コロナウィルスの影響で実質的にストップしているという噂があり、そうなると露光装置の納入も遅れ、経営にも少なからず影響がある可能性も考えられそうです。
新型コロナウィルスの影響は思ったより多方面に影響がでる可能性があり、工業製品だけでなく中国から輸入される野菜、冷凍食品、加工食品が停滞してきているため、国内で生産される野菜などの価格も上昇する可能性がでてきているようです。また、大勢の人がいるところに行くことを避ける人がでてきているため、宴会、外食などを控える人もでてきていて、飲食業などもかなりの影響がでることが考えられています。それらが経済に与える影響はかなり高いと思われますので、今後どうなるか非常に心配になりますね。
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コメント
コメント一覧 (3件)
有機ディスフーレイ
ご指摘ありがとうございます。
修正しました。
ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
今後とも当サイトをよろしくお願い申し上げます。
頑張れよ…ニコンさんよ、zにかなり投資してますからね、持ち堪えてくれ…!材料メーカーになってもとりあえず生き残ることが大事です…富士にフルサイズzマウントアライアンスとかいい感じなのにな…より若い層に受けやすいし…