M.ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8 IS PROレビュー
M.ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8 IS PROのレビュー記事が公開されています。このレンズはどのように評価されているのか、この記事で詳しくお伝えします。
要約
オートフォーカス
このレンズのオートフォーカス速度は、内部に搭載された強力なリニアモーターのおかげで非常に優れている。被写体を捉えてオートフォーカスが合うまで立ち止まったり、待たされたりすることは一切なかった。オートフォーカスの速度は、OM-1 Mark IIが要求するあらゆる動きにしっかりと応えてくれる。
鳥認識AFを使用したところ、出会ったほとんどの鳥に追従するし、特に小さく素早いツバメのような被写体でもしっかりと捉えることができた。
ボケ
このレンズのボケは非常に美しく、f/2.8の明るさと長い望遠性能により、浅い被写界深度を活かすことができる。人物のポートレートを撮影する場合には50-85mm付近の焦点距離が望ましく、野生動物の撮影では望遠端に近づけると背景が柔らかく心地よい印象になる。
レンズ内部の9枚の羽根絞りは、猫目状のボケがほとんどなく、丸く滑らかなハイライトを表現する。ただしハイライトの部分にはわずかにシャボン玉のような効果が出て、ピントが合っていない一部の領域はやや固い印象になることがある。
解像性
レンズの解像度は非常に優れている。このレンズは開放での撮影に向いており、画像中央部の細部の詳細や解像性が際立っている。周辺部もまずまずで、f/2.8ではわずかに柔らかさが見られる程度だ。絞りを1段絞るだけでもコントラストが向上し、柔らかさは消える。また、このレンズは極端な近接撮影でも非常に解像性が高い。
まとめ
OMシステムにとって、この明るい絞り値を備えたプロフェッショナル向けレンズは絶対に必要なものだった。このレンズは非常にプロフェッショナルで、ポートレートからスポーツ、野生動物まで幅広く撮影できる汎用性がある。光学性能に関して不満な点はほとんどなく、称賛すべき点が多い。しかし、この高性能には相応の価格が伴う。3699ドルという価格は決して安くはないが、同等の用途のフルサイズ望遠レンズの多くと比較すれば妥当といえる範囲だ。
OMシステムのカメラで本格的なプロフェッショナル写真撮影を考えているのなら、このレンズは非常に理にかなった選択肢であり、極めて高価な150-400mm f/4.5レンズに手を出す必要はない。
称賛するところしかないレンズ
M.ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8 IS PROのレビュー記事をPetaPixelが公開しています。上記は一部を引用して要約したものになりますので、全文は本記事下部の記事元リンクからご覧ください。
レビューでは称賛するところしかないと絶賛されていますが、その中でも特に優れているとされているのが、オートフォーカス性能のようです。リニアモーターを採用することで、ピントが合うまで立ち止まったり、待たされることがないというほどのオートフォーカスで、野生動物の撮影にはまさに理想的で、ストレスフリーの撮影が可能なようですね。
またボケについても非常に美しいボケと称賛されており、人物では広角端側を、野生動物では望遠側を利用することで、様々な表現が楽しめるとしています。しかし、ピントの合っていない強い光源の部分にわずかにシャボン玉のような効果が出てやや固い印象になることがあるとしていますが、やや固いぐらいであれば許容範囲になるのかもしれません。
結果、このレンズはもちろん被写体や撮影シーンにもよると思いますが、プロフェッショナルなら必須のレンズで、幅広く使える汎用性が魅力的なようですね。また2倍のテレコンバーターを利用すると等倍撮影が可能になり、望遠マクロとしても利用できることが示唆されています。
M.ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8 IS PROは記事執筆時点で各ショップから予約が開始されており、初値は約41万円となっています。確かにかなり高価ではありますが、レビューではフルサイズの同等のレンズを考慮すれば妥当な価格だとされています。
これだけ絶賛されているレンズも珍しいかもしれません。それだけ期待が高かったということでしょうかね?
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焦点距離 | 50-200mm(35mm判換算100-400mm相当) |
レンズ構成 | 13群21枚(EDAレンズ 1枚、スーパーEDレンズ2枚、EDレンズ1枚、HRレンズ2枚、E-HRレンズ3枚) |
防滴性能 / 防塵機構 | 防塵防滴機構 IP53相当:弊社の防滴ボディと組み合わせたときに性能を発揮します。 |
画角 | 24° – 6.2° |
最短撮影距離 | 0.78m(ズーム全域) |
最大撮影倍率 | 0.08倍(50mm時) /0.25倍(200mm時) |
35mm判換算最大撮影倍率 | 0.16倍相当(50mm時) /0.50倍相当(200mm時) |
最近接撮影範囲 | 213.6×160.5mm(50mm時) /69.1× 51.9mm (200mm時) |
絞り羽枚数 | 9枚(円形絞り) |
最大口径比 | F2.8(ズーム全域) |
最小口径比 | F22 |
レンズ内手ぶれ補正機構 | あり(VCM機構) |
手ぶれ補正性能 | 5軸シンクロ手ぶれ補正時 7.0段補正(200mm時) |
大きさ 最大径×全長 | Ø91.4×225.8mm |
質量 | 1,075g (三脚座、レンズキャップ、レンズリアキャップ、レンズフードを除く) 1,250g (三脚座含む、レンズキャップ、レンズリアキャップ、レンズフードを除く) |
同梱品 | レンズフード(LH-82C)、レンズキャップ(LC-77C)、 レンズリアキャップ(LR-2)、 レンズケース(LSC-1127)、取扱説明書、保証書 |
コメント
コメント一覧 (1件)
価格に関してはUSDやEURではそこそこ高い値付けになっていますが、日本円では相当頑張ってくれたと思います。
受注生産ですのでキャッシュバックキャンペーンや、流通在庫の値崩れなどは期待できませんので、当面現状の価格より安く入手する手段は、ほぼなさそうですが。
物理的・光学的な観点だけで、あえて各社の現行の35FF用70-200mm F2.8クラスのレンズと比べても重量は同等程度ないし軽い方なので、すごく軽いというわけではないものの、決して重いレンズではないと思います。
F2.8と明るいので、テレコンバーターとの組み合わせで、用途が広いズームレンズなのはその通りですね。