Z6IIIに新ファームが登場
ニコンがNikon Z6IIIの新ファームを公開しています。どのような変更があったのか、この記事で詳しくお伝えします。
※ 「静止画撮影関連」、「動画撮影関連」、「再生関連」、「操作関連」、「ネットワーク関連」に記載されている内容の詳細につきましては、「 ファームアップ補足説明書 」をご覧ください。
※ 新規メニュー項目の追加に伴い、一部のカスタムメニューの番号が変更になっております。
■ 静止画撮影関連
- [静止画撮影メニュー]>[AF/MF の被写体検出設定]に[鳥]を追加しました。
- 拡大表示の倍率を、最大 400% まで拡大できるようになりました。
- [静止画撮影メニュー]に[オートキャプチャー]を追加しました。
キャプチャー条件としてモーション、距離、被写体検出を設定し、設定した条件でカメラが被写体を認識すると自動で連続撮影を行います。
※ キャプチャー条件[距離]は NIKKOR Z レンズ装着時に使用できる機能です。NIKKOR Z レンズ以外のレンズを装着している場合、動作しないことがあります。
※ 撮像範囲は[FX(36×24)]または[DX(24×16)]が使用できます。 - [ハイスピードフレームキャプチャー +]にレリーズモード[C15]を追加しました。
- 「ハイスピードフレームキャプチャー +」撮影時の画質を設定する機能を追加しました。
- [静止画撮影メニュー]>[フォーカスシフト撮影]に[オプション]が追加され、[ピクセルシフト撮影]との併用ができるようになりました。
- [静止画撮影メニュー]>[ピクセルシフト撮影]に[オプション]が追加され、[AE ブラケティング]との併用ができるようになりました。また、[撮影開始時の記録フォルダー]が追加されました。
- セルフタイマーに設定している場合でも[ピクセルシフト撮影]を設定できるようになりました。
- Profoto A10 の LED 定常光を AF 補助光として使用可能になりました。
※ Profoto A10 ファームウェアのバージョンアップが必要です。詳細は Profoto 社 Web ページをご参照ください。
■ 動画撮影関連
- [動画撮影メニュー]>[AF/MF の被写体検出設定]>[被写体検出]に[鳥]を追加しました。
- 拡大表示の倍率を、最大 400% まで拡大できるようになりました。
- [動画撮影メニュー]に[オートキャプチャー]を追加しました。
キャプチャー条件としてモーション、距離、被写体検出を設定し、設定した条件でカメラが被写体を認識すると自動で連続撮影を行います。
※ キャプチャー条件[距離]は NIKKOR Z レンズ装着時に使用できる機能です。NIKKOR Z レンズ以外のレンズを装着している場合、動作しないことがあります。
※ 撮像範囲は[FX]または[DX]が使用できます。 - ハイレゾズーム有効時にピントが合った時の表示の色を変更しました。
- サブセレクターでのハイレゾズーム操作が可能になりました。
- [動画撮影メニュー]>[ハイレゾズーム]を[ON]に設定している場合、カメラが被写体を検出すると撮影画面に被写体検出枠が表示されるようになりました。
- HDMI 経由のファイル名送信に対応した外部レコーダーに動画を記録するとき、カメラでのファイル名を含める機能を追加しました。対応している ATOMOS 社の外部レコーダーは以下の通りです(2025 年8月現在)
- Ninja V ※
- Ninja V+ ※
- Ninja(2023年発売モデル)
- Ninja Ultra
- Shogun(2023年発売モデル)
- Shogun Ultra
- Shogun Connect ※
※ 一部のレコーダーでは 、ATOMOS OS のアップグレードやレコーダーの有償アクティベーションが必要となる場合があります。詳細は ATOMOS 社にお問い合わせください。
■ 再生関連
- 再生時のiメニュー項目に[ループ再生]を追加しました。
- 動画再生時の i メニュー項目に[再生の速度]を追加しました。
- [再生メニュー]に[縦横位置情報の記録]を追加しました。
- [再生メニュー]>[グループ再生の設定]に[自動連続再生の設定]を追加しました。
- 再生時の i メニュー項目[送信指定(PC)]、[送信指定(FTP)]の機能を変更しました。また、同メニュー項目に[優先送信指定(PC)]と[優先送信指定(FTP)]を追加しました。
- 再生メニューと再生時のi メニューの[フィルター再生の条件設定]に[日付]を追加しました。
- 再生時のi メニュー[画像編集]に[画像編集機能のカスタマイズ]を追加しました。
- 再生メニューに[再生中の画面自動回転]を追加しました。
■ 操作関連
- ニコン真正性サービスに対応しました。
※ ニコン真正性サービスは C2PA 規格に則った来歴情報等を利用してコンテンツの信頼性を高めます。
※ サービスの利用には Nikon Imaging Cloud への登録及び利用申請が必要です。
※ ニコン真正性サービスは一部の国・地域ではご使用いただけません。 - [カスタムメニュー]> a10[フォーカスポイント表示]に[フォーカスポイントの太さ]を追加しました。
- [カスタムメニュー]> a13[絞り開放Lv]を追加しました。
- [カスタムメニュー]> a15[フォーカスリミッター設定]を追加しました。
- [カスタムメニュー]> c2[セルフタイマー]の[連続撮影間隔]に[最短]を追加しました。
- [カスタムメニュー]の d19 と g18 に[半押し拡大解除(MF)]を追加しました。
- [カスタムメニュー]> f1 と g1[i メニューのカスタマイズ]に i メニューに割り当てられる機能として、[オートキャプチャー]を追加しました。
- 以下の[カスタムメニュー]に割り当て可能なボタン、割り当てられる機能を追加しました。また、[拡大画面との切り換え]の設定項目が変更になりました。
- f2[カスタムボタンの機能(撮影)]
- f3[カスタムボタンの機能(再生)]
- g2[カスタムボタンの機能]
※ [ピント位置優先]と[ピント位置優先(顔検出)]は、f3[カスタムボタンの機能(再生)]>[メインコマンドダイヤル]または[サブコマンドダイヤル]>[画像送り時の拡大位置]で設定可能です。
※ f3[カスタムボタンの機能(再生)]>[メインコマンドダイヤル]または[サブコマンドダイヤル]>[画像送り]の設定が、拡大再生中の画像送りにも適用されるようになりました。 - [カスタムメニュー]> f3[カスタムボタンの機能(再生)]に機能を割り当てられるボタンと割り当てられる機能([編集前の画像へジャンプ]や[トリミング]など)を追加しました。
- [カスタムメニュー]> f4[タッチFn]使用時の[フォーカスポイント移動]の機能が変更になりました。
- [セットアップメニュー]の[カード初期化(フォーマット)]で物理フォーマットの手順を変更しました。
- [セットアップメニュー]の[レンズ情報手動設定]の機能を変更しました。
- [セットアップメニュー]に[モニター表示の自動切り換え]を追加しました。
■ ネットワーク関連
- [ネットワークメニュー]>[USB]に[USB ストリーミング(UVC / UAC)]を追加しました。
- ATOMOS AirGlu BT と接続時、接続が切断したとき、または接続が不安定なときに警告表示を行うようにしました。
- Nikon Imaging Cloud 関連のメッセージや初期設定を変更しました。
- Nikon Imaging Cloud からピクチャーコントロールを登録する方法に機能を追加しました。
- リモートグリップ MC-N10 と ATOMOS AirGlu BT 対応機器 の併用が可能になりました。
- [ネットワークメニュー]の[FTP サーバーと接続]に機能の変更と追加をしました。
- 連動レリーズモードの設定方法を変更して、登録できるグループ数を 20 に増やし、グループ内でマスターカメラから制御できるリモートカメラの台数を 16 台に増やしました。
- [ネットワークメニュー]の[カメラと接続]に[グループ設定]と[著作権情報の上書き]を追加しました。
■ その他
- 外部モニターなどの HDMI 機器と接続したとき、動画の撮影終了時に映像出力が途切れない仕様に変更しました。
- 動画の撮影中に i メニューからヘッドホンの音量を変更できるようになりました。
- NX Tether などアプリケーションからの操作で、静止画でもプリセットマニュアルによるホワイトバランスの取得が出来るようになりました。
- 音声メモを録音するときに外部マイクを接続していると、その外部マイクを使用して録音できるようになりました。
- [カスタムメニュー]> g13[ビューアシスト]を[ON]にした際の階調特性を変更しました。
- [動画撮影メニュー]>[動画記録ファイル形式]で[ProRes 422 HQ 10-bit(MOV)]に設定して撮影した際に、メタデータに会社名と機種名が記録されるようになりました。
- 法人向けリモート撮影システム「NX Field」* 機能に対応しました。
- NX Fieldの概要およびNX Fieldの使用説明書については「NPS」ウェブサイトをご覧ください。
NPS(ニコン・プロフェッショナル・サービス)ウェブサイト(英) - スマートデバイス用アプリ「NX Field」は一部の国・地域ではご使用いただけません。
- IP アドレスを自動取得後、自動取得を OFF にしても取得したアドレスを保持するよう対応しました。
待望の鳥認識モードに対応
ニコンがNikon Z6IIIの新ファームを公開しています。新ファームはこちらからダウンロードすることができます。
今回の新ファームは整数部分がインクリメントされるメジャーバージョンアップで、Nikon Z6 III初の大規模アップデートとなります。
主な変更内容としては、被写体認識に「鳥」モードが追加され、さらにボディ内フォーカスリミッター、1秒前までさかのぼって撮影できるプリキャプチャ機能により、飛んでいる鳥も高精度で追尾して撮影することができるとしています。さらに画像の真正性を証明できるC2PAや、設定した条件で撮影するオートキャプチャーに対応するなど、大規模アップデートになっているようです。
さらにちょっとした便利な機能として、バリアングル展開時に自動的にアイセンサーを無効にする機能や、PCに接続するだけですぐにWebカメラとして利用できるUSBストリーミングに対応する機能なども追加されており、かなりの利便性向上になっているとみられますね。
Nikon Z6 IIIの鳥認識モードはかなり期待されていた機能で、ニコンも新ファームで対応すると告知していました。年内の対応ということで、年末ごろの対応になるのかなと思っていましたが、8月に発表ということで思いのほか早く新ファームが出てきたのかなという印象です。
早速ダウンロードしたいところですが、最近は新ファームに問題が含まれていることが多いので、適用は数週間ほど様子を見たほうがいいかもしれません。
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–ニコン
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