DxO MarkがEOS Rのベンチマーク結果とレビューを公開しています。
現在、存在する最初で唯一のフルサイズミラーレスとして、価格という観点でEOS RよりもEOS RPは容易なフルサイズ市場への参入を提供している。しかしながら、EOS RPのセンサーが、現在の最先端のセンサー性能があり、より高価なミドルクラスのミラーレスカメラに匹敵することは期待のし過ぎだろう。現在のところでは、特にダイナミックレンジにおいて、キヤノンのフルサイズミラーレスで、よりよいセンサー性能が欲しいならば、EOS Rにかなり費用をかける必要がある。
この結果は、ノイズレベルと色の正確性はとても良好で、そしてNikon Z 6とSony α7 IIIのセンサーからさほど遠くないことを示している。これはこの機種特有の携帯性と、全般的にすぐれた機能とエルゴノミクスの組み合わせとあいまって、EOS RPを旅行、スナップ、そしてもちろん自然撮影に魅力的な選択肢にさせている。
(記事を一部引用して意訳しています)
(記事元)https://www.dxomark.com/canon-eos-rp-sensor-review/
DxO MarkがEOS RPのベンチマーク結果を公開
DxO MarkがEOS RPのベンチ結果を公開しています。具体的な数値は上記の画像の通りになりますね。画像クリックで拡大します。
結果をみると、ニコン、ソニーのカメラが全体スコアで概ね95~100の間に入っているのに、EOS RPは全体スコア85とかなり出遅れていることがわかりますね。記事によれば、ノイズは少なく、色の正確性も高いので、ダイナミックレンジの性能のみがベンチマーク結果を悪くしているということのようですね。
デュアルピクセルAFは画質悪化につながる?
キヤノンはセンサーの全画素を位相差センサーのように利用できるデュアルピクセルCMOS AFを採用しています。他社はセンサー上の1画素を完全に位相差センサーに置き換えることで対応しています。そのため、他社では、いわゆる液晶のドット欠けのような状態になっていて、それをソフトウェア的に想像して埋めるので画質が低下すると言われています。それに引き換え、デュアルピクセルAFでは、全画素を二つに分割することで全画素が位相差センサーのように動作するので画質の劣化はあり得ないとされています。
ですが画素を二つに分割するということは、少なくとも電気的に二つに分離されている必要があるので、半導体のプロセスルールの数ナノメートルという単位の幅で画素面積が目減りしていると考えられるのではないのかな?と思います。そうすると、数ナノメートルという幅ですが、それが全画素ですので、合計すると結構な面積になり、それが画質の劣化につながるのではないかな?と思うのですが、そのあたりはどのように解釈すればいいのか気になりますね。
というわけでベンチ結果は他のメーカのカメラと比較するとやや劣るのは確かなようですが、正直、この程度の差ならほとんどわからないレベルの高次元の争いという感じだと思います。実用上は問題ないと考えられ、フルサイズセンサーで廉価なキヤノン製品が欲しいという場合には全然アリだと思いますね。
[template id=”4241″]
コメント
コメント一覧 (1件)
EOS Rは5D4、RPは6D2とほぼ同じ特性になっているのでラインナップ内の序列に沿って意図的な性能差を設定しているようですね