TECHARTがEFレンズをZマウントで使うアダプタを海外発表しています。
Canon EF – Nikon Z オートフォーカスアダプタはTechartがもたらした最新の画期的な製品だ。Nikon Zマウントのフランジバックのアドバンテージを活かし、TachartはすべてのCanon EFマウントレンズ(キヤノン、シグマ、トキナー、ツァイス)をNikon Zカメラに変換するアダプタを開発した。アダプタはキヤノンEFレンズの信号をNkkon Zに変換することができ、EFレンズのオートフォーカス、自動露出、レンズ内手ぶれ補正機能を維持することができる。
AF-S、AF-C、AF-F、MFモードのすべてがNikon Z 6 / Z 7で動作する。顔認識、瞳AF、EXIF読み取り、多済むラプス機能もサポート。像面位相差AFを利用できるため、オートフォーカス速度はZマウント用のネイティブレンズをカメラで利用するのと同等だ。ファームウェアは分離しているレンズドックによるアップグレードが可能(無料で同梱)。このアダプターはCPU接点がないと機能しない(MFレンズ)。
(製品サイト)https://techartpro.com/?product=techart-canon-ef-nikon-z-autofocus-adapter-tzc-01
EFレンズをNikon Zで
日本では焦点工房が正式代理店になっているTeachartですが、EFマウント用レンズをNikon Zマウントで利用できるマウントアダプタを海外発表しています。
このマウントアダプタは、文字通りキヤノンの一眼レフ用のレンズであるEFレンズを、ニコンのフルサイズミラーレスであるZシリーズで利用するためのものです。しかも、機能的にかなり素晴らしいようで、オートフォーカスとAEも利用可能で、さらにレンズ内手ぶれ補正の機能も動作するとしています。また、AF-S、AF-Cも利用できるということで、ほとんどの機能が問題なく利用できるようですね。素晴らしいです。
ただし、一つだけ気になるのはボディ内手ぶれ補正利用時にどのように動作するかという点ですが、このあたりには触れられていませんでした。ニコンのZ 6 / Z 7のボディ内手ぶれ補正は、レンズ内手ぶれ補正とボディ内手ぶれ補正が同時に機能するものの、それぞれが協調的に動作するものではないとみられるので、たぶん勝手にボディ内手ぶれ補正が自動的に動作してくれるので問題はないのかな?と思いますが、そのあたりがどうなるのかだけ心配なところですね。
最もショートフランジバックのニコンが有利?
Techartからは、すでにEマウント用レンズをNikon Zに接続して利用できるマウントアダプタが発売されています。そのアダプタも素晴らしくて、レンズをコントロールすることができ、さらにAFも可能で、ボディ内手ぶれ補正にも対応しています。
なぜこのようなことができるかというと、ニコンのZマウントのフランジバックが16mmで、ソニーのEマウントのフランジバックが18mmであるので、このたった2mmの差を埋めることでEマウントをZマウントに取り付けることができているわけですね。
ソニーのEマウントをZマウントで利用できるわけですから、Eマウントよりフランジバックがさらに長い20mmのキヤノンRFマウント用レンズもNikon Zマウントで利用できる可能性があることを示しています。
ということは、ニコンのZマウントはRFマウント用のレンズも、Eマウント用のレンズも利用できてしまう可能性があるわけで、マウント的にはかなり有利な立場にあると考えられそうです。ある程度の性能のマウントアダプタがあればレンズ資産を無駄にせずNikon Zに移行できることになりますね。
そして海外のサードパーティーでは、このような商品が出てきているということは、Zマウントの仕様に関するリバースエンジニアリングも進んでいて、ほぼ問題ないほど動作できるような状況になっているようです。ということは日本のレンズメーカでも同様にほぼZマウントの解析は終わっている可能性が高いと思われますので、Zマウント用の互換製品が期待されるところでありますね。
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