1本目のNikon D6の動画もまだNikon D5のもの
ニコンは2本目の動画をNikon D6の公式ページで公開した。最初の動画と同様に、2本目の動画もNikon D5に関するものだ。これは新しいカメラを宣伝するには珍しいことだ。
(記事を一部意訳しています)
D6のサイトにD5の紹介動画?
最初に記事元のサイトを読んだときちょっと意味がよくわからなかったのですが、動画をみて、ああそういうことかと、意味がようやくわかりました。なので、まずはそれぞれの動画を見たほうがわかりやすいかもしれません。
まず、Nikon D6の特設サイトで公開された最初の動画は以下の動画です。
そして次に公開された2本目のビデオは以下のビデオになります。
で、それぞれの動画をみるとNikon D5に関する動画であることがわかると思います。
たぶんちゃんと調べてないのでわかりませんが、動画にでてくるカメラはすべてD5だと思いますが、もっともわかりやすいのがそれぞれの動画のはじまり数秒で表示されるタイトルですね。注意深くみるとそれぞれのタイトルの下にD5の表示があります。つまり、これはNikon D5の紹介動画ということになります。
そのため、どうしてD6のサイトでD5の紹介動画が公開されているの?新しいカメラまプロモーションとしては、ちょっと奇妙だよねということを紹介していたということになるわけですね。
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Nikon D5の動画になった理由
そのため海外サイトでは「本当に理解できない」「ニコンはマーケティングが下手」「何か理由があるのでは?」などとコメント欄が賑やかなことになっています。本来ならばD6の動画が紹介されているところだと思いますが、D5の動画が公開されていることには何らかの意味があるのかもしれません。可能性を探ってみます。
1 D6に先進的な機能が搭載されるので対比として
D5は最も素晴らしいカメラの一つなわけですが、D6にはもっと何かしらの先進的な機能が搭載されるので、その対比を際立たせるために、まずはD5を紹介しておくという戦略だったという可能性です。
例えば像面位相差センサーが搭載され、ライブビュー時でも優れたAFが可能で、電子シャッターによる無音撮影が可能になったり、瞳AFが可能になった場合、これまでの撮影手法とはかなり異なる撮影も可能になります。そのため既存のD5の撮影手法とD6の新機能による撮影手法を、それぞれ紹介するためにD5の動画を公開したという可能性ですね。
Nikon D6にはいくつかのミラーレスの機能を取り入れていて、良いビデオ撮影機能があるという噂が過去にありました。なので像面位相差センサーの搭載にも期待したいところです。
またD6にはボディ内手振れ補正が内蔵されるとしており、より手振れ補正機能が向上している可能性があり、それにより望遠レンズでの撮影の安定化も期待できそうです。
2 D6の開発に時間が掛かっている?
以前の噂ではNikon D6には急遽ボディ内手振れ補正を搭載することになったので、Nikon D6の発表が遅れたという噂もありました。
突然、仕様を変更するわけですから、当然開発も遅れます。そして、開発が遅れれば当然、フィールドテストもずれ込むことになると思います。そのため、まだプロトタイプ機をプロカメラマンの皆さんに貸し出す段階ではなく、D6の開発発表をしたのはいいが、D6の紹介ビデオを作成できるまで至っていないという可能性です。
3 Dxシリーズのマーケティング目的
最後は、D一桁シリーズのマーケティングを目的としている可能性です。D一桁シリーズはニコンのフラッグシップモデルで、スポーツ撮影カメラとしては唯一無二の存在です。なのでNikon D5でもいいので、とにかくD一桁シリーズのすばらしさを伝えることができれば、自動的にD6の購買にもつながるという考え方ですね。
これは市場で多くのシェアを握る製品を扱う企業が行う戦略の一つです。例えば乾電池は使い切りで資源の無駄になるので環境のためにできるだけ充電池を使いましょうとなれば、多くの人はエネループを購入することになります。パナソニックとしては充電池を普及させる施策をすれば自動的にエネループが売れるという感じです。「お節もいいけどカレーもね」をキャッチフレーズにすればハウスかS&B(グリコも?)あたりが売れることになりますね。
というわけで、D5を紹介したビデオから、その理由をちょっと想像してみました。
(記事元)https://nikonrumors.com/2019/11/15/the-second-nikon-d6-video-is-still-about-the-d5.aspx/
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