Nikon Z 50IIの発表可能性はあるのか
ニコンの現時点でのAPS-CフラッグシップモデルとなるNikon Z 50の後継機種の発売への期待が高まっているようです。Nikon Z 50そのものはいい機種ですし、本数は少ないですが、APS-C用のレンズも描写性能が高くいいレンズが多いということで、人気はある程度あるようです。ランキングにNikon Z 50が現在でも10位圏内にランクインしていることからも、それはわかります。しかし人気はある程度あるものの、さすがに被写体認識など一部の機能が他社のカメラと比較して見劣りしているのも事実です。
そのためZ 50の後継機種であるNikon Z 50IIの発売の期待が高まっているわけですが、実際に近々発表される可能性はあるのでしょうか?
個人的には以下の3つの理由から、近い時期のNikon Z 50IIの発表は高いと考えています(妄想しています)。では、Nikon Z 50IIの発表が高いと考えられる、その3つの理由について、それぞれ見てみましょう。
発売から4年が経過
まずは発売から4年も経過していることが挙げられます。Nikon Z 50が発売されたのは2019年11月でした。いまからちょうど4年前になります。
Nikon Z 50を一眼レフ時代のどのカメラに該当するのか判断するのは難しいところですが、仮にD7x00シリーズの代替となる製品と仮定してみます。Nikon D7x00シリーズは、およそ2年に一度、新製品が投入されていました。
この流れから考えると、Nikon Z 50IIはNikon Z 50が発売された年の2年後、2021年か2022年に発売されていてもおかしくない状況になっていることになります。しかし4年が経過した今でもNikon Z 50IIは発売されていません。つまり、発売時期から考えると、Nikon Z 50IIはいつ発売されてもおかしくない状況になっていると考えることができるのではないのかな?と思います。
EUの充電器共通化で販売できなくなる可能性
EUの充電器共通化の指令により、EUで充電機能がある製品を販売するにはUSB Type-Cポートを利用してバッテリーを充電する必要がでてきました。USB Type-Cを搭載していない充電機能のある製品は2024年12月以降は販売できないことになっています。そのため、アップルがiPhone15でUSB Type-C端子を採用して話題になったことは記憶に新しいところだと思います。
これはカメラにも当てはまります。共通充電器指令では「EUで販売されるすべてのデバイスはUSB Type-C充電ポートを装備しなければならない」とされています。このことからバッテリーをカメラに挿入して充電できる機能を持っているカメラについては、USB Type-C端子で充電できるカメラでなければ欧州で販売できなくなる可能性があることが示唆されています。
Nikon Z 50もカメラ内充電が可能なわけですが、Nikon Z 50の充電用の端子はMicroUSB端子となっており、これは上記の規則に当てはめると共通充電器指令に合致しないことになり欧州で販売できなくなることを意味しています。
もしこれが間違った解釈でなければ、ニコンはNikon Z 50をあと1年しか、少なくとも欧州では発売できないことになってしまいます。すでに4年が経過したNikon Z 50をMicroUSBからUSB Type-Cに変更しただけの製品を発売するとは考えにくく、恐らく来年の年末までには新しいNikon Z 50IIを発売することは間違いないと思います。
EN-EL25aが新発売
先日、ニコンがNikon Z 50で利用されているEN-EL25の後継バッテリーであるEN-EL25aを発売することが明らかになりました。このバッテリーの新旧の違いは恐らくバッテリー容量の違いで、EN-EL25は1120mAhであったものが、EN-EL25aでは1250mAhとわずかに増えて、そのぶん撮影可能枚数も増えることが予想されます。
現在のEN-EL25のままでも特に問題ないと思うのですが、なぜいまEN-EL25aという新しいバッテリーを発売することになったのでしょうか?可能性はいろいろあると思います。例えば、EN-EL25で利用していた部品としてのリチウムイオンバッテリーの供給がなくなり、EN-EL25を製造できなくなったため、新仕様のリチウムイオンバッテリーの部品を利用してEN-EL25aとして製造した可能性もあると思います。
一方で、仮にNikon Z 50IIでより優れたイメージプロセッサを搭載した場合、より電力消費量が増加するため、それを補うために容量の大きいEN-EL25aを準備していたという可能性も考えられるかもしれません。
このことからEN-EL25aは新しいカメラで使用されることが前提のバッテリーで、後から新製品、つまりNikon Z 50IIが発表される可能性もあるのかなと思いますね。
さて、近くにNikon Z 50IIが発表されるかもしれない3つの理由について、それぞれ考えてみました。
実際、Nikon Z 50IIが近いうちに発表される可能性はかなり高いとは思いますし、USB充電器の端子の問題から、間違いなく少なくとも来年中に新製品の発表はあると思います。問題はそれが何月に発表されるのかということに絞られると思ういますね。皆さんはどのように思いますか?
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コメント
コメント一覧 (8件)
ニコンは来年に出る可能性のあるボディが Z9H, Z50II, Z6III, Z7III, Z5II と渋滞気味ですね。
一方で、これまでどおりだとニコンは複数まとめて発表、発売ということはあまりやらなくて一台一台丁寧にプロモーションを打つイメージです。下のような順序でしょうか。Z8, Zf の需要次第では 5月 と 9月は入れ替わる可能性がありますね。
2 月 …オリンピックに先行して Z9H
5 月 … 年度明け早々の GW 開けに Z6III もしくは Z7III あるいは両方。
9 月 … Z50II
来年2月のCP+の頃にZ6Ⅲ、Z7Ⅲを発表し時間差を置いて発売、来年秋にZ50ⅡかZ5Ⅱを発売と予想します。
Z9Hは出て欲しいと思う反面、モデルチェンジを待たされている機種が多すぎるので、まずはそちらでしょう。個人的にスポーツ(オリンピック需要)はZ9でも十分応えられていると思います。
ニコンは同時発表することもしばしばあるのでそれを考えるとZ6Ⅲ、Z50Ⅱは来年の前半かなり可能性が高いのではないかと思います。
Z7ⅢはZ8とキャラが被り気味ですし、α7RⅤの価格を考えると高画素機は高額になって価格帯もZ8と似てくるので、再来年か当面は出ないと思いますね。
これとは別でウルトラCとして、兼ねてより強い要望があるAPS-Cハイエンド(D500のZ版)や、Z9HではなくZ8Hか星景特化のZ8Aなどの派生モデルの展開もあるのではないでしょうか。
Zfの売れ行きを考えると、それと似たスペックになるであろうZ6iii&Z5iiの発表は遅くなるのではと考えます。
となると残りはZ9HもしくはZ50ii。この中でウワサのレベルでは無い機種と言えばZ50iiかな…と。
ただ、これではCP+で発表するには弱すぎる…
ということで、Z50iiのハイスペックモデル(名称はZ70かZ80かZ90)を出すように思います。
それがZ50iiを置き換えるものなのか、併売されるのかは分かりませんが。
どちらにしても2月に分かるでしょうね。
EN-EL25aが突如発売されましたので、Z 50をリニューアルした新機種の登場はすぐと思います。
ZfはZ6IIIの需要をカバーしきれるものではないので、Z6IIIが最優先と思います。次点がZ50IIかなと。
D500後継を担うクラスアップするかは……キヤノンとソニーが中位に留め、フジのX-H2Sもバカ売れの印象が無いあたり、ビジネス面でどうなのか。D500組が一斉に買う可能性はありますが。
Z7IIは超高画素機への需要度から後回しな気が、でもセンサー以外Z6IIIと共有なら同時もあり?
Z5IIは低価格フルサイズを出す旨みが……今やZ5(とRP)が異端児ですし、後継無しもありそうです。
Z9Hはまだ妄想の域を出ないと思います。LCさんと同意見で、出すにしても”渋滞”を解消してからでは。Z9Hの声を上げているのが実際のプロなのか、α9IIIのGSに触発されただけのマニアなのかというのもありますし……
これまでニコンの APS-C 機にもボディ側手振れ補正があった方がよいと思っていましたが、
X マウントで最も売れているレンズがシグマの 18-50mm になっている現状を考えると
ニコン的には APS-C ボディの方は手振れ補正無しで安く普及させて、
レンズ側に手振れ補正を持たせた NIKKOR Z 18-50mm f/2.8 VR などを発売する方が
戦略的には理に適っているのかな、と最近は思うようになりました。
> NIKKOR Z 18-50mm f/2.8 VR
NIKKOR Z DX 18-50mm f/2.8 VR のつもりで DX を書き忘れました。
しかしニコンの FX (フルサイズ) の方は LUMIX の 20-60mm やソニーの 20-70mm と戦えるレンズが無い、という課題もあると思うので
一本の 18-50mm の光学系を持つレンズで DX f/2.8 VR と FX f/4 をスイッチで切り替えて使えるようになっていたりすると神なのですが…