キヤノン新カメラにはグローバルシャッターが搭載されるのか
キヤノンのEOS R5 Mark IIやEOS-R1にはグローバルシャッターが搭載されないかもしれないという噂があるそうです。なぜでしょうか?
ソニーのα9 IIIの発表と、グローバルシャッターのイメージセンサーが登場したことには、多くの期待が寄せられている。カメラ本体に関することすべてが、カメラに搭載されたスピードに関する技術を中心にマーケティングされているようだ。ほぼ同時に、キヤノンが次世代のEOS Rカメラで同様の道をたどるのかどうか、話題となっている。
昨年の12月、キヤノンは複数のフルサイズのグローバルシャッターセンサーを公開したが、それらはコンシューマ向けの写真撮影用カメラを対象にしたものではなかったようだ。LI5030SAIとLI5030SANのセンサーは、どちらも1900万画素、57.99コマ/秒 12ビットの読み出しが可能だ。ただし、両方とも産業向けを目的としている。
キヤノンは生産を終了したEOS C700 GSシネマカメラにグローバルシャッターを搭載していた。2024年には、より多くのグローバルシャッターのシネマカメラが登場することが期待されている。
非常に信頼性の高い情報筋から、キヤノンはEOS R5 Mark IIやEOS R1にグローバルシャッターを導入しないと聞いている。読み出し速度が十分に良好なので、グローバルシャッターであることのメリットが目立たなくなり、次世代のプロフェッショナル向けとフラッグシップモデルのカメラで期待される画像品質を維持できることが示唆されている。同じ情報筋は、キヤノンの次世代のイメージセンサーは、現在のキヤノンのコンシューマ向けセンサーから得られるものよりも大きな性能向上を実現するだろうと主張している。
カメラの最終バージョンが写真家やビデオグラファーの手に渡ると、ソニーがグローバルシャッターに関するいくつかの課題を解決したかどうかを確認する必要がある。私たちは、キヤノンがそれを実現したと想像している。
2024年の第1四半期にキヤノンがEOS R5 Mark IIとEOS R1について言及することを期待している。これは2024年2月下旬に横浜で開催されるCP+と時期が同じだ。
キヤノンの次の新製品についてCanonRumorsが報じています。
噂によれば、キヤノンEOS R5 Mark IIとEOS R1については、グローバルシャッターセンサーが搭載されない可能性があるとしています。
先日、ソニーからグローバルシャッターセンサーを搭載したα9 IIIが公式発表されました。このことはカメラ界隈でかなり話題になっていて、必要か不必要か、実際にはどうなのかなど、様々な話題になっています。
この話題になっているグローバルシャッターのメリットについては以下の記事をご覧ください。
しかし、キヤノンではEOS R5 Mark IIとEOS R1について、グローバルシャッターセンサーを搭載することはないという情報があるとしています。その理由は、キヤノンの次世代のイメージセンサーは読み取り速度が十分に高速であったり、現在のセンサーよりもかなり優れているから必要ないと判断したとしています。
ですが、これがキヤノンがすでにグローバルシャッターセンサーの開発に成功していて、それでも通常のセンサー選択したのか、グローバルシャッターセンサーをそもそも開発していなかったのかどうかは不透明と言えそうです。うがった見方をすれば、グローバルシャッターセンサーは実現できていないが、次世代のセンサーでは十分に読み出し速度が速いので必要ないと、マーケティングを考えて強気の発言をしているだけなのかもしれません。
しかし噂が正しければ、少なくともEOS R5 Mark IIとEOS R1にはグローバルシャッターのセンサーは搭載されないということになるわけですが、これが正しいかどうかは今後の情報待ちということになりそうです。
そしてキヤノンがキャッシュバックキャンペーンを開始したことでR5 Mark IIの発表が遅れる可能性について「EOS R3キャッシュバックで見えてきたかEOS R1の発表時期」にて詳しくお伝え。
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(記事元)https://www.canonrumors.com/canon-not-going-global-shutter-with-next-round-of-eos-r-camera-bodies/
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コメント
コメント一覧 (5件)
フラグシップ機にグローバルシャッターはまだキヤノンも不適当と考えたのかもしれませんね。
グローバルシャッターはソニーα9 IIIと同じように準フラグシップ的なR3の後継機でやるのかもしれません (R3は視線入力を搭載したりキヤノン初の積層型センサーを採用したりチャレンジングな機種だったので) 。
R1 (仮) は無難に40MP台の積層型センサーでニコンZ 9やソニーα1に対抗する機種になりそうですね。
ただR5 IIがどうなるのか、まさかR1 (仮) と同じセンサーを搭載してニコンでいうZ 8のような機種になり、R1 (仮) は縦グリ一体型で視線入力も搭載、R5 IIは縦グリ別で視線入力は非搭載という分け方になったり?
「できない」のではなく「やらない」のだと思いますね。
センサー性能ではソニーにまだ及ばない部分もあるでしょうけど、価格を一旦脇に置けば搭載できないことはないはずです。ただ、ピーキーな特性が現状避けられないGSをプロ用フラッグシップに載せるのはリスクが高すぎます。載せるなら実証実験機としてのR3II?
産業界でも移動体の外観検査など、それこそ1ピクセルの歪みが判定に影響しかねない場面では、照明等の撮像条件を整えた上でGSが使われますが、でなければコスト面などでRS使うことありますし。
メカシャッターも引き続き搭載するかも……故障リスクはあるかもしれませんが、用途に応じて使い分けできるようにしそうな気が。メカ不要な人は電子シャッター使ってれば、故障リスクは桁違いに抑えられるでしょうし……
キヤノンが予想していたより早いタイミングでソニーがグローバルシッターをαに実装してきたのでしょう。そう思っています。
現状、グローバルシャッターによって得られる部分よりも犠牲になる部分の方が大きいので、無理に実装しなくて良いと思います。カタログスペックを重視するインフルエンサーやyoutuberは落胆するかもしれませんが、やはりプロ機は使われてナンボです。実用性重視で実にキヤノンらしい判断だと思います。
高級カメラには何でも撮れる1台を、が期待されますので、欠点もあるグローバルシャッターは搭載しない選択が濃厚だと思います。
α9 III で出てきたグローバルシャッターの弱点がさすがのキヤノンも
解決できないんでしょうね。
撮り直しが出来ない現場で使われるようなR1では搭載は時期尚早と
判断したのかもしれません。
グローバルシャッター搭載センサーはまだしばらくはシネマ用と産業用に
なりそうですね。
2028年のオリンピックにはソニー、キヤノンと共にパナソニックの有機CMOSの
グローバルシャッター搭載センサーが一般カメラ用に出揃うかもしれません。