2023年8月のデジカメ出荷数量判明
CIPAが2023年度8月のデジカメ出荷数量を公表しています。どのような統計になっているのでしょうか?
それではみてみましょう。
CIPAがデジタルカメラの出荷数量統計を発表しています。今回の統計期間は2023年8月です。
グラフをみると、レンズ交換式は過去3年間で最も出荷数量が多く好調であることがわかります。特に前年を超えたのは大きいと思いますね。一方で、レンズ一体型、つまりコンデジは過去3年間で最低となってしまいました。やはりコンデジは売れていないのですね。
ただ、このレンズ一体型に、いまものすごい人気の富士フイルムのチェキ(ハイブリッドのほう)か含まれているかどうかはわかりません。もし含まれていなかったとしたら、実はもっとコンデジは売れているということになると思います。含まれているということになると、それでもこのレベルでしか売れていないということになりますし、この少なくはない部分をチェキが占めていると考えると、一般的なコンデジは激減している可能性も考えられそうです。
ミラーレスカメラは各地で好調
レンズ交換式デジタルカメラは、上記のグラフでは前年同月比で10.24%になっています。これは実は一眼レフを含めての出荷数量です。なのでミラーレスカメラだけで考えると、前年比でかなり好調に推移しています。これは国内、国外問わずに好調です。2023年8月の出荷数量の対前年同月比は以下のようになっています。
- 日本国内 出荷数量前年同月比(以下、同じ) 116.8%
- 中国 154.2%
- アジア 108.6%
- 欧州 137.7%
- アメリカ 121.0%
このように同年前月比では落ち込んでいるのですが、前年同月比でみてみると欧米では20%以上、中国では50%以上、出荷数量が増えていてミラーレスカメラは好調であることがわかります。しかし一眼レフの落ち込みが大きくて、それで全体を押し下げてしまっている格好ですね。
このままミラーレスが好調に推移していけばいいのですが、どうなるでしょうか?ひとまず今のところは安心できそうです。
そしてこれまでの統計に関する情報は、こちらのまとめリンクから
- 24年9月デジカメ統計発表 前年並みの出荷数を維持し好調が続く
- 2024年7月のデジカメ出荷数量発表 日本でのカメラ販売が好調に推移
- デジカメ販売の回復傾向 CIPAが発表した2024年6月の出荷数量と地域別分析
- 24年5月のデジカメ出荷数量発表 前年を上回りデジカメ需要復調か
- デジカメ出荷統計発表 日本は大幅減少も米国、中国がデジカメ市場を牽引
- デジカメ出荷が好調!! 前年同月比約30%増加 勢いを維持できるか
- ミラーレス市場、驚きの回復! 対前年同月で50%増加 最新統計からみる動向
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コメント
コメント一覧 (1件)
中国が増加しているのは海外旅行解禁と春節でしょうね。
レフ機の減少をミラーレスが補った形なので総量としては
もう伸びないのかもしれません。
またファームウェアのアップデートは商品寿命を伸ばすことになり
ユーザーは嬉しいですが企業は儲けが出ず難しいところです。
実際の所は将来のファームアップに掛かる経費は新品価格に
上乗せされているとは思いますが。
その点ソニーの方針は潔いと思いますね。