ソニーはなぜ新ファームで新機能を追加しないのか
ソニーはなぜ新ファームによって新機能を追加しないのか、そのな意見があるようです。どのような意見なのでしょうか?
それではその記事をみてみましょう。
キヤノンとニコンは、ファームウェアのアップデートで瞳認識と8k動画を提供した。ソニー?ほとんど何もなかった・・・
ソニーのファームウェアアップデートには精細がなく、うんざりし始めている。マイナーな不具合なんて誰が気にするのだろうか?
ファームウェアの更新で興奮するのは難しい。特に、新ファームが提供するものが大きな修正のように思えるときは尚更だ。しかし、キヤノンとニコンは、既存のカメラに瞳検出AFや8k動画などの新機能を追加するアップデートを提供し始めて以来、私たちのファームウェアに関する考え方は完全に一新された。だからこそ、私の質問は、ソニーに向けたものになる。なぜ、他の二つの大手ブランドに追いつくために、もっと努力をしないのだろうか?
時々、私はα7 IIIを購入したことを後悔する。それが素晴らしいカメラでなかったというわけではなく、ソニーのサポートに失望したからだ。正直なところ、私はもうファームウェアが更新されないことを気にしなくなった。それで何か大きなことがおこるようには見えなかったからだ。私はカメラで本当に問題になったことを経験したことないので、修正を必要とすることは何もなかった。しかし、今では5年が経過し、今のカメラは急速に進歩しているため、少しずつ遅れを取り始めていると感じている。個人的には、それがもっと速くなったり、最近の新製品でみられるような特別な機能があったりする必要はない。しかし、もしそれが可能であれば、それは素晴らしいことではないかと思っている。
キヤノンの最新の新ファームでは、フラッグシップモデルのEOS R3が、パンアシスト、カスタム高速連写、FullHDでの240fps動画、RAWファイルのクラウド処理など、非常に注目すべきアップデートがあった。一方では、ソニーの最新ファームウェアは2023年5月にリリースされ、その新ファームでは「モードダイヤルが動画に設定されているときにカメラが起動しない問題を修正」し、「カメラの安定性を向上」させた。この発表に私は何の興奮も感じなかったことを許してほしい。
ソニーのファームウェアアップデートと、キヤノンやニコンとのファームウェアアップデートとの主な違いは、キヤノンやニコンがカメラに新しく、望ましい機能を提供し、カメラの能力を改善し、時にはまったく新しいものに変えてしまうのに対し、ソニーはまだ既知の不具合を修正するためのファームウェアアップデートとして利用していることだ。かつては、それが期待されているのがファームウェアアップデートだったが、もっと多くのことができることが示された。では、なぜソニーはそれに参加しないのだろうか?
ソニーの製品に大きな投資をしているユーザ、特にα1で撮影しているプロフェッショナルは、以前からソニーの古いファームウェア戦略について不満を述べていた。何千ドルものシステムに投資するときには、完全なサポートを期待する。それでも、約1年前からあった苦情にも関わらず、ソニーは積極的にステップアップし、人々が求めているものを提供することに積極的ではなかったようだ。つまり、ファームウェアのアップデートを提供していないのだ。
もしソニーが問題を無視し続けるか、進化を拒否するものであれば、プロフェッショナルたちは自分たちの資金が有効に使われていると感じる別のシステムに移行し始めるだろう。キヤノンとニコンにとっては、新ファームの提供によってカメラの寿命を延命することは十分に可能なようだから、技術的には可能だ。そして、もしソニーが人々が最新のカメラを購入することを望み、新ファームでの新機能を追加しないことを選択しているのであれば、私がそのようなブランドには忠誠を保ちたくなくなることを恐れている。
私はカメラは更新するまでに時間がかかるだろうが、このことを考えると、ブランドを変更して新たにスタートしようかと考えている。
他のメーカは追加しているのに・・
The Camera Worldがソニーの新ファームに関しての意見を投稿しています。
記事によればソニーの新ファームによって、大がかりに機能を追加するようなことはしていない、なぜか?という意見になっています。そして、それは他社が新ファームで大規模な機能追加をしていることも影響しているようです。
考えてみれば、特に思い出すのはニコンの機能追加です。ニコンはZ 6/Z 7に新ファームで瞳認識AFを追加しました。またZ 9では後から8k 60p動画に対応する新ファームを公開しています。
ソニーは様々な機種を次々と発売していますが、その時々で新機能を次々と追加して発表しているので、たった数年前の機種でも安いエントリークラスのほうが、より先進的な機能が搭載されていることが多くあります。そのため、一つの機種を長く使いたいユーザにとっては、古い機種であってもファームアップで最新の機能を追加してくれたらありがたいと感じることは間違いないと思いますね。
なぜソニーがそのような対応をしているのかはよくわかりません。製品をたくさん販売したいからなのか、構造的に新ファームで大規模な機能追加をすることができないようになっているのでしょうか。
しかし、そんな悩みも杞憂になるかもしれません。ソニーが12月中にα1を新ファームでメジャーアップデートするかもしれないという噂もでてきています。
ただメーカとしては後から発売された機種のほうが高機能であることは普通のことだと思っていると思います。そしてどこまで新機能の追加を検討すればいいのか、というのも悩みどころだと思いますね。大規模なアップデートは有料という方向性もアリなのかなと思います。
今後の新ファームに期待ですね。
そして、α9 IIIがαシリーズ最高速のカメラとなるという噂を「ソニーα9 IIIは新積層型センサー搭載でα史上最速のカメラになる??」にて詳しくお伝え。
そしてソニーに関する最新情報はこちらのまとめリンクから
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コメント
コメント一覧 (2件)
高額な α1 が同クラスの Z9 や R3 に追い付いていない部分があることについて不満を持つユーザーがいるのは理解できますが、
5年前のボディである α7III のユーザーがファームアップが無いと不満をいうのはちょっとどうかと思いますね。
まったく同感です。α1のファームアップの噂が出ていますが、Z9がアップデートで広範囲の機能強化をしたのと比べると、α1で出ているファームアップの噂の範疇は、既存の新製品に採用されたものの追随で、新鮮味はないように思えます。
α1でファームアップが行われたとしても、既存機種のファームアップはまったく行われません。ファームアップは、その製品がそのカテゴリーで最新である場合にほぼ限られ、たとえばα9はα9IIが出た後はファームで新機能が上乗せされることはなくなりました。
新しいものを買ってほしいのはメーカーの本音だと思いますが、ただでさえ短いデジタルカメラ、その短命の間すらユーザーの心をつかめないのは、ちょっと悲しいところです。
もしかすると、ソニーというメーカーはソフトウェアの開発能力がとても低いのではないかと思います。メニューのわかりにくさもその一環で、能力が低いがゆえに、きめ細かいファームアップ対応ができないのではないか。目新しいものを作ってすぐ次の目新しいものの開発に移る、という姿勢がこのメーカーの特徴かもしれないと思っています。これもまた、ひとつの特徴で、否定するものでもありません。