
安価なエントリークラスのカメラの投資する意味
安いエントリークラスのカメラに投資する意味はないというコラムが掲載されています。どのような意味なのでしょうか?
それでは記事をみてみましょう。
最近のスマホによる写真コンテストは、最新のスマホでなくとも素晴らしい写真が撮影できることの証明だ。そのため、多くの点でスマホはエントリークラスのカメラをほぼ置き換えている。ポケットサイズのデバイスで十分な写真を撮影できるのに、かさばる一眼レフを持ち歩く理由があるのだろうか?
エントリークラスのシステムが以前ほどベーシックではなくなったもう一つの理由は、カメラメーカがシステムを長持ちさせたいからだ。現在、最も安い富士フイルムのカメラはX-E4で、これはX-T200が販売不振で生産中止になった後の製品だ。PetaPixelの富士フイルムへのインタビューで、富士フイルムがエントリークラスのシステムのシリーズを止めた理由と、低コストモデルに需要があるのかどうかを尋ねた。
「可能性はあると思うが、それはパフォーマンスとコストのバランスの問題だ。もしそのような製品を導入するのであれば、もちろん画質が十分に良く、パフォーマンスが十分に良いことを確認する必要がある」と述べている。
富士フイルムは顧客を維持するためには、パフォーマンスと画質とコストのバランスをとることで、顧客を魅了するカメラシステムを提供するべきだと考えている。安いカメラを作っても人々に悪い体験をさせてしまっては意味がない。
カメラメーカがより高度な機能をもつカメラの製造に注力している理由は理解できる。安いモデルが欠けていると感じる人々が少ないのかもしれないが、結局のところ昔のエントリークラスの一眼レフはすぐに使われなくなった。本当に写真撮影に興味をもったら、すぐに高速なオートフォーカス、高解像度、高速連写がほしくなる。だから、ある意味では一度に多くのお金を費やしたほうが、二度購入するよりもマシだろう。
上記はコラムの後半部分になりますので、全文は本記事下部の記事元リンクからご覧ください。
さて、記事によればエントリークラスのカメラに投資するのは意味がない理由として二つ挙げられています。
一つはスマホのカメラは性能がかなり向上し、低価格なカメラと同等程度の性能を持っているからということのようです。そのため、わざわざ同じような性能なのに大きくてかさばるカメラを持ち歩く理由はないとしています。
そしてもう一つは、カメラを趣味にする場合、低価格のカメラの性能はそこそこなので、さらに上のクラスのカメラがすぐにほしくなるので、最初からある程度のカメラに投資した方がいいということのようですね。
昔は写真を撮影するためにはカメラが必要でしたが、いまはスマホで代用できてしまっています。かつてはカメラを購入しても使わなくなってしまうかもしれないし、趣味にならないかもしれないから、安いカメラを購入してそれで使ってみようという人は多かったと思いますね。そして、実際に趣味になったら買い換えればいいというわけです。もったいないですが、最初から高いカメラを購入して使わなくなったらもっともったいないですしね。
しかし、今は誰もがスマホを所有しているので、頻繁に撮影するかどうか、撮影することが習慣になるかどうかはスマホで試してみればいいので、お試しで安いカメラを購入するという目的は少なくなっているように思います。
そうなると、スマホカメラでは物足りないので、さらに良いカメラを購入したいということで、ある程度の機能があるカメラ=価格の高いカメラを求める人も増えてきているのかなと思います。そのため、メーカがエントリークラスのカメラの基準を高めに引き上げているのは仕方がないのかなとも思いますね。
でも、エントリークラスでも、シャッター速度、絞りを自分で決定して撮影することも可能ですし、センサーもマイクロフォーサーズ以上になるわけでボケなども全然違ってくると思います。たまにしか撮影しないけど、それなりのカメラがほしいということならエントリークラスでも問題ないとは思いますね。難しいところです。
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コメント
コメント一覧 (5件)
かさばる一眼レフを持ち歩く理由はなく、ミラーレスのAPSCやマイクロフォーサーズで良いですが。
最新のスマホでなくとも素晴らしい写真が撮影できるのはその通りだと思います。
スマホ画面での鑑賞やA4サイズの印刷なら十分だと個人的に感じます。
一方、モニター画面で見るなら、最新のSONY製センサーを積んだスマホでも800万画素に縮小しての鑑賞が限界と感じます。マイクロフォーサーズの入門機のGF10より劣る訳ですが、昨今はデスクトップPCでモニターのある家庭などほとんど無いため、スマホで十分ということでしょうね。
望遠レンズを使った動体撮影やフラッシュ撮影、後は拡大しての鑑賞やトリミングでの違いなのでしょうが、昔のコンデジと一眼レフの違いと似ているのかもしれません。昔は家庭にモニター画面がありましたが、今はスマホ画面になったので、違いが一層無くなったのだと思います。
一人一台スマホというカメラを持ってますからね。
しかもスマホカメラの性能は日に日に上がってますし、それでいてスマホは生活必需品ですから。
それとは別にレンズ交換式カメラを買おうとなるとミドルクラスから購入してもおかしくなく、とにかく安いのが欲しければ中古でフリマサイトなどでも簡単に手に入りますし。
エントリーをラインナップするにしてもソニーとニコンはEVFを省いたりしてVLOGCAMとして出してますね。
リビングのTVに映して家族で写真を見るという需要は確実に存在します。
そうなると40~60インチくらいの画面サイズでみることになるので、やっぱりエントリークラスのカメラやスマートフォンのカメラでは満足できないこともしばしば。
特に親戚一同が集合した集合写真などは拡大してみることも多いので、なおさら画質が気になっちゃいますね。
エントリークラスのカメラとミドルクラス以上のカメラを比較しても画質は
同じような物で付加機能で差別化しているように見えますね。
プロが使えばエントリークラスのカメラでも素晴らしい作品が出来ます。
通常はその付加機能に価値を見いだすわけで必要がなければシンプルな
エントリークラスも必要と思われます。
カメラが自動で動作しない分を自分の腕次第で良い作品が出来れば嬉しいです。
スマーフォンは極端な明暗差など綺麗に補正するのでCGのような写りですね。
鮮やかでフラットな仕上がりです。
少し大きく印刷するとCGっぽく見えますね。
作品と言うより絵本にするには良いかも知れません。
プロは極端な明暗差があってもそれを利用して作品に仕上げてしまいます。
スマホは持ち運びやすくて、後処理によりある程度画質に優れるという撮影機としての強みもありますが
モニターを持ちインターネットに投稿出来るという出力媒体としての強みもありますね。
印刷の機会も減っているので、出力結果に違いを感じる機会が少なく、カメラを買うのは画質や操作性にあえてこだわる層に限られていてエントリー機ではそうした層のニーズまでは満たせないのかもしれません。
出力媒体に目を向けるとプリンタを内蔵したチェキは慧眼でしたね。
トレンドをひっくり返すほどのインパクトはないかもしれないですが、カメラにクロームキャストやミラキャストやフルのHDMI端子を内蔵して大画面での写真鑑賞機会を作ってもいいかもですね。