ニコン子会社が受託製造したiPS細胞の移植成功
ニコンの子会社が受託製造するiPS細胞由来の心筋細胞の移植が成功したというプレスリリースが公開されています。どのような内容なのでしょうか?それではプレスリリースをみてみましょう。
HeartseedがiPS細胞を用いた心筋再生治療薬(HS-001)の第I/II相LAPiS試験における1例目の移植成功を発表
ニコン・セル・イノベーションが治験用のiPS細胞由来心筋細胞・心筋球を製造2023年2月10日 PRESS RELEASE/報道資料
株式会社ニコン(社長:馬立 稔和、本社:東京都港区)の子会社である株式会社ニコン・セル・イノベーション(社長:中山 稔之、本社:東京都港区)は、Heartseed株式会社(社長:福田 恵一、本社:東京都新宿区、以下「Heartseed」)から治験用のiPS細胞由来心筋細胞・心筋球※の製造を受託しています。
本日、Heartseedは、虚血性心疾患に伴う重症心不全を対象とする他家iPS細胞由来心筋球(開発番号:HS-001)の国内第I/II相治験(LAPiS試験)において、最初の患者への移植成功を発表しました。
このLAPiS試験における他家iPS細胞由来心筋球は、ニコン・セル・イノベーションが受託製造したものです。
さらに、ニコン・セル・イノベーションとHeartseedは、両社の持つノウハウや技術を最大限に生かし、日本における商用段階の安定供給にむけた製造にも取り組んでいます。ニコンおよびニコン・セル・イノベーションは、日本における再生医療実用化の早期実現とともに、人々のQOL(Quality of Life)の向上に貢献していきます。
※心筋球:心筋細胞を球状の塊(微小組織)にしたもの
期待したい医療事業
記事によれば、ニコンの子会社が受託製造したiPS細胞由来の心筋球の移植が成功したとそうです。というプレスリリースなのですが、よくわからないのでちょっと調べてみました。
ものすごく簡単に言うと心臓の筋肉=心筋は人が生まれた後は細胞分裂することがなく、心臓の細胞に何か問題があっても修復することができないのだそうです。そこでiPS細胞を利用して心筋細胞を作りだし、患者に移植することで心不全などの病気を治療できるということのようです(間違ってたらすみません)。
今回、ニコンの子会社が受託製造した心筋細胞の移植に成功したということで、このプレスリリースを発表しているのだと思いますね。これまで心臓移植などでしか治癒できなかった病気が細胞の移植により治る可能性がでてくるということで、すごい進化だなと思います。
ニコンはカメラなどの映像事業、半導体製造装置や3Dプリンタなどの精機事業、そしてこのプレスリリースにあるような医療事業を手がけているわけですが、医療事業で成果が出始めているのはいいニュースですね。
(記事元)https://www.jp.nikon.com/company/news/2023/0210_01.html
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コメント
コメント一覧 (1件)
高度な医療事業はこれからの成長産業なので成功するといいですね。
重度の心筋梗塞を起こすと命は助かっても社会復帰が制限される場合もあり
心筋の機能が修復できればば元の生活に戻れるでしょうから早く実用化の
段階になって欲しいと思います。
ただiPS細胞は少なくは成りましたが依然としてガン化のリスクがあり
実用化は少し時間が掛かるかもしれません。