ニコンが食品用の異物検出装置の開発を共同で行っていたようです。
国内ジャム最大手のアヲハタは22日、ニコンと組みジャムに混入した異物を自動で検査する装置を開発したと発表した。ニコンが持つ光学技術を活用し、製造ラインに流れる原料から異物を検知する。人工知能(AI)を活用したシステムも組み合わせることで、検査の精度を高めた。主力の「アヲハタ55ジャム」などの生産ラインに5台導入した。
従来の検査工程では原料となるフルーツの葉やヘタ、枝などの異物を目視で取り除いていた。自動化で従業員の負担を軽減させるほか、検査の精度のばらつきを抑える。
アヲハタは2016年からニコンと共同で異物検査装置の製造を始めた。ニコンの光学技術の活用で、原料ごとに異なる果肉と異物の識別を可能にした。検査装置は国内工場で順次導入することを検討している。
(記事を一部引用しています)
ニコンが食品用の異物検出装置を開発していたとのことです。記事によれば、ジャムを作成するときに混入してしまうフルートの葉っぱ、ヘタ、枝などを自動的に検出するシステムを開発したそうです。
仕組みについては記述がありませんが、共同開発したという装置の写真をみると、恐らくジャムそのものを調べるのではなく潰した原料を装置内に流し、それをイメージセンサーなどで撮影して、そこからジャムの原料以外の異物を判別するというシステムのようです。装置にはロボットアームのようなものがあり、そこに細いホースのようなものがあることから、ひょっとしたら見つけた異物をロボットアームで吸引して取り除くというところまでできている可能性がありそうです。
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この市場は意外といいかもしれませんね。最近は食品の安全性に関する目が厳しくなっていますし、AIによる画像検出がかなり高精度になってきています。AIを利用すれば、これまでは難しかった食品への様々な異物の混入などの判別が可能になる可能性がありそうです。
例えば、これまでは人間の目の判断に頼っていた製品の品質について、それをAIによって人の主観の入らない形で評価できれば、それだけ信頼が得られることになりますし、人の目に頼っていた異物混入検査に関しても、今回のようなシステムを利用すれば自動化できますので、より製品を効率よく製造できることになりますね。そして、何より異物の混入を防止できることは消費者のメリットにもなります。
ニコンは光学技術と検出に関する技術もありますので、意外と面白いかもしれませんね。
詳細は本記事下部の記事元リンクからどうぞ。
(記事元)https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45123820S9A520C1LC0000/
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