Nikon D850の後継機計画は中断か
Nikon D850の後継機種はあるのか?
およそ2年前までは、Nikon D850に関する噂をひっきりなしに得られていたが、ニコンがミラーレス(正確にはNikon Z 9)に集中すると決意してから、すべて停止してしまった。今年で、Nikon D850は約5年が経過することになるが(D850は2017年7月の発売)、後継機種の可能性について報告する信頼できるような噂を何も持ち合わせていない。
私は、すべては、ニコンユーザがどれだけはやく一眼レフからミラーレスに移行するかにかかっていると推測している。もしニコンが販売数に満足しているなら、将来の一眼レフカメラやレンズの発表については忘れたほうがいい。他には、製造不足と現在の半導体不足も問題の一つとなっている。
私の個人的な意見だが、Z 9の販売記録をみたあとで、ニコンは一眼レフを終了させるのではないだろうか。最後の記念モデル的な一眼レフ(レトロデザイン的な?)が発売することになるかもしれないが。繰り返すがこれは私のただの個人的な推測だ。明らかに、他の一眼レフの状況は、Fマウントレンズと似たような状況になるだろう。
-NikonRumorsより
ニコンが一眼レフを完全に終了するかもしれないという噂がでてきています。
ちょっと間接的な話になりますが、2年前まではNikon D850の後継機種(恐らくD880)の噂については、継続的にでてきていたようです。しかし、それがあるときに突然、噂が入ってこなくなったそうです。それは、たぶんニコンがNikon Z 9の開発を決定し、開発リソースをすべてZ 9に集中したことが原因ではないかと考えているということですね。
そして、Nikon Z 9が記録的に売れている状況をみて、もう一眼レフを開発している場合ではないということで、このまま一眼レフ製品をすべて終了し、ミラーレスに集約するのではないかと考えているようです。確かにそのようなことは考えられるだろうと思います。
ニコンがNikon Z 9に注力したことは、Nikon Z 6IIやNikon Z 7IIが前機種のブラッシュアップ程度で終わった事や、後継機種が発売されていないこと、Z 30などの廉価機種が発売されていないことから、確かにその通りだと思われます。そして、その間にZ 6IIやZ 7IIは周回遅れになってしまったので、今度はこちらにも注力しなければならない状況になっています。
なので、このまま戦略的にミラーレスのみに注力していくということはあり得そうなシナリオです。
もし一眼レフが発売されるとしたら
あくまで可能性ですが、まずD6や、D780あたりはしばらくずっと生産は続けられるだろうと思います。いまでも一眼レフのフラッグシップモデルを必要としている人も一定数いるでしょうし、ニコンはデジタルになっても長いことフィルムカメラを発売していましたので、それと同じような形で一眼レフは存続するのだろうと思います。
仮に一眼レフの新製品がでるとしても、中身が完全にミラーレスで、それにシャッターユニットやレフ機構が搭載されるようなカメラになるのではないかと思いますね。中身はミラーレスということであれば、ミラーレスとして開発した技術や部品などをそのまま流用できるので開発コストを少なくすることが可能です。
ただ、可能性はあるとしても蓋然性(より現実的な可能性)としては低いようにも思えます。というのも、フィルムからデジタル化に以降しつつある頃と完全に違うのは、採用しているマウントが異なるということで、ZマウントレンズはFマウントで利用できないので、Fマウントカメラを発売し続けるためにはレンズも製造し続けなければならないということになってしまうからです。なので、D6やD780あたりを細々の製造し続けるか、修理対応のみとして、Fマウントレンズについては在庫がなくなり次第ディスコンになっていくという形になるのではないかと思います。
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コメント
コメント一覧 (3件)
レンズ交換式カメラを取り巻く環境が急速に変わってしまったので、残念ですがもはやニコンにはレフ機を開発していく余裕は無いのかなと思います。もし、レフ機にもリソースを割くことを考えているのなら、それは同時にミラーレス機というこれからの主戦場から脱落するという意味と同等だと思いますね。
レンズ資産という表現がよく使われますが、FマウントレンズであるならZシステムでもレフ機同様に使えることは実証済みなので、上手に現ニコンユーザーをミラーレスへと誘うことも、やり方を間違えなければ十分可能でしょう。
実際の所、D6、D850、D780の3台を末永く供給していってもらえれば、決定的な不満も無いように思います。ただ、電子部品の進歩は日進月歩ですから、将来的に部品の供給などが滞ればそこでストップとなるかと思います。
以前、ニコワンがディスコンになった時に、「えっ、ニコンってミラーレスのラインナップ無いじゃん。大丈夫?」って思ったのですが、それが運悪く悪い予感が的中してしまい今の低迷の原因の一つになってしまったように思います。ミラーがあれば、秒間30コマとかは物理的に無理ですし、そんなこと前から判りきったことでしたね。
たまたま nikonrumors の記事になったから議論されているだけで、
実際 Z9 が出た今、D6 の後継機 D7 が出ないかもしれないことについて誰も話題にしていませんよね。
レフ機が欲しい、というユーザーの声も一部あると思いますが、
ほとんどのユーザーは D850 の後継となるミラーレス機が出れば満足すると思います。
Z9で弾みがついたとはいえ、本来ボリュームゾーンであるべきZ7II/Z6IIが競合のα7シリーズやR5/R6に置いて行かれている状況ですからね。
Z7IIもZ6IIも、ヨドバシの年間売上台数では集計期間たった1ヶ月のZ9にすら負けている(競合のα7IVにも)とのことなので、今頃は新規開発のリソースを全て振り向けていることでしょう。
一眼レフの開発が終わっても今の資産が使えなくなるわけではないですし、ここで一眼レフに拘っていたらニコンという企業もろとも沈没する可能性すらあるわけですから……
Zの拡充と開発競争が一段落して、リソースに余裕ができることがあれば、受注生産で最後の一眼レフを作るくらいはアリかもしれませんね。
D6の位相差AFセンサーとZ9のCMOSセンサーを載せたD7(D880)とか……まあ、新機種出すとサポート期間が延びるので難しそうではありますが。