キヤノンの中国デジカメ工場は半停止状態だったと判明
「工場は主に小型デジカメの組み立てを担ってきたが、スマートフォンの普及とともにデジカメの販売が大きく落ち込み、生産ラインはこのところ半停止状態だった。キヤノン本社は(デジカメの)修理業務の一部を珠海工場に移管するなどして支援したが、局面は変わらなかった」
-東洋経済ONLINEより
キヤノンが中国のデジカメ工場から撤退することについて、多く報道されています。報道の論調としては、中国のデジカメ工場は小型デジカメを製造していて、スマホカメラに市場を押される形で、中国の工場から撤退せざるをえなくなったというもので、各報道内容もそれに準じた報道となっています。なので、そのような流れになっていたことは間違いないだろうと思いますね。
ニコンも以前に中国工場から撤退していますが、それと同じことがキヤノンでも発生していたということになるのだと思います。
しかし、新たに明らかになったこととしては、上記で引用したように、キヤノンの中国のデジカメ工場は、生産ラインが半停止状態で、ほとんど製造していないような状況になっていたのだそうです。そのため、製品の修理なども行い、なんとか工場を存続させようとしたようですが、残念ながら撤退ということになってしまったようです。生産がなかば停止状態だったというのには、少し驚きました。
破格の補償金にキヤノン叩きの謎
キヤノンが中国からの撤退の代償として、現地で働く人に賠償金を支払うことになっているようですが、条件によって異なりますが年収の4倍ほどの賠償金を支払うなど、かなり手厚い賠償になっているようです。通常の中国企業の場合には年収かそれ以下に止まっているようで、年収の4倍というのは破格の設定だそうです。
それにも関わらず一部の人からは、その破格の賠償金に対して日本叩きのような意見も見られるとしています。それが以下のような内容です。
中国にある外資企業の関係者は「一般的に企業からは法定の補償が出ればラッキーというぐらいで、多くの企業は何とか社員への補償を抑えようとするのが実情だ」とし、「キヤノンの補償金は破格的」と驚く。
一方、インターネット上では今回のキヤノンの対応について「悪意のある保障」「何か意図がある」「社会主義の労働者を挑発するもの」といった「日本叩き」と見られるコメントも出ている。
-WoW! Koreaより
これをみると、なんかもう日本憎しという感じで、何をしても叩かれるような状況になってしまっているようで、キヤノンとしては折角の好待遇も踏んだり蹴ったりというか、そんな状況になってしまっているのが非常に残念だなと思いますね。
今回の新型コロナでのサプライチェーンの問題などもありましたので、恐らく戦略的な国内回帰につながっていく可能性が高いと思いますので、中国から撤退する企業はどんどん増えていくのではないのかなと思います。
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コメント
コメント一覧 (5件)
直接記事とは関係ないのですが、最近購入したZレンズがmade in Chinaでした。
ニコンは以前に中国工場から撤退したと思っていたのですが、TAMRONのOEMということでしょうか。
Photographer-Nさん
想像ですが購入されたレンズはコニカミノルタ設計で
コニカミノルタの中国工場で生産された物かもしれません。
コニカミノルタが一部のZマウントレンズの開発を行っているので
可能性はあります。
特許情報からコニカミノルタがZマウントレンズを開発している
事が確認出来ます。
こんなのだと日本企業はどんどんチャイナから撤退したほうがいいですね。
中傷コメントをしている人達はSNS上の本件とは無関係
又は他国の方々でしょう。
従業委員の皆さんは歓迎以外は考えられなせん。
私の「NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3」もMade in Chinaです。