大幅に向上したZ 9のAF性能
一番違うのはAF。動体への対応力が完璧なものになっている。カメラのAFに対する個人的な評価軸は、5年以上前から測距点自動選択時の動体捕捉&追従能力に置いてきているのだけど、その観点においてZ 9は先行してきたソニーとキヤノンにちゃんと追いつくことができた。これは「Z」としては初の偉業である。従来の「Z」を基準とするならば、まさしく月とスッポン雲泥の差。素晴らしい進化がそこにはある。
-マイナビニュース
Nikon Z 9のAF性能に関するレビュー記事が掲載されています。記事には詳細なレビューがあり、実際にAFポイントが被写体を捉えている写真などもありますので、全文は記事元リンクからご覧ください。
AF性能が向上した、素晴らしいというレビューが多いNikon Z 9ですが、実際にAF性能はかなり向上しているようで、測距点自動選択時の動体補足と追従能力に関しては、ソニーとキヤノンに追いついたとしています。ただ、被写体認識能力に関してはソニーと同等になったけれども、まだまだキヤノンには追いついておらず、キヤノンよりちょっと下のレベルにあるとしています。そしてニコンユーザ待望の3Dトラッキングについては、一眼レフ以上にまで性能が高まっているらしいことがわかります。
この先に必要なカメラのイノベーション
以前、ソニーが瞳認識AFを初めて搭載したときに、ああこの手があったかと思ったのもつかの間で、いまでは動物や乗り物など多くの被写体を追尾する能力を得るまでになりました。そして、いまニコンをはじめ被写体の追尾性能も、Nikon Z 9の登場で各社とも横並びになってきたと思います。
今後も多少の違いはあるものの、順当に性能を高めていって各社とも同じようなレベルに落ち着く事になるのだろうと思います。
そうすると、今度はまたゼロベースで何かしらの新しい機能を実装して他社との差別化を行う必要がでてくると思うのですが、そのような機能を簡単に思いついたり実装できたりということは難しいと思いますね。ただキヤノンは新たに視線入力AFという他社にはない機能をEOS R3に搭載してきて、この機能の有効性が証明されると、たぶんまた他社も参入しなければならない技術分野になるのだと思います。
今後も同じような開発競争が続くと思いますが、次にどんな技術がカメラに持ち込まれるのでしょうか。ユーザとしては楽しみですが、メーカとしては非常に大変だと思います。
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コメント
コメント一覧 (1件)
プロ機種に関しては追いついたとしても、
下位機種(Z6 Z7)に関しては追いついておらず、単にAF性能や高感度耐性をα7α9シリーズやR6R5シリーズと同等なZ6Ⅲ 7Ⅲを発売しても単なる後追いで売れるとは(他社へ移行したユーザーを引き戻す事も)思えません。
機能的に魅力的なモノを(と言っても素人の私では見当が付きませんが)載せ差別化を図らないと。ぱっと思いつく差別化は
ZfcのクラシカルボディーにZ9の中身を入れたミラーレスカメラはレフから移行する写真趣味者、R3の視線入力はD40のファミリー層(ファミリー層をターゲットにした視線入力機能は市場としては未開拓なはず)+スマフォと何かしらの連携ですかね?