写真を加工して掲載すると違法になる?
第一回はノルウェーで法律として可決されて話題を呼んだ「広告主とSNSのインフルエンサーが、写真を加工について開示せずにオンライン上に掲載した場合、違法になる」という法案(※1)について、世界と日本の「盛り」の比較から考えていく。
※1 BBCニュースより(https://www.bbc.com/news/newsbeat-57721080)
先日ノルウェーで、広告主やインフルエンサーがSNSに投稿する写真に加工が施されている場合、それを開示することを義務付ける法律が可決されました。同様の規制がイギリスやフランスなどでも行われています。この法律が制定された背景として、ノルウェーの若い女性の死因第3位が「拒食症」であることがあげられます。そしてそれを促進してるのが、広告やSNSで見られる細い体型のモデルさんたちだと。彼女たちの理想的な体型を見て、自分の体型も見ると大きなズレがあるから、それを埋めようとしてしまうということでしょうね。
-RealSound
これまで知らなかったのですが、海外では会社の宣伝や、インフルエンサーが写真を加工した場合、加工していることの注釈がないと法律違反になる可能性があるのだとしています。そして、イギリス、フランスでも同様の規制が行われているのだそうです。
記事では、日本と海外の写真加工に関する意識の違い、筆者が写真加工についてどう思っているのかなどについて、かなり面白い意見が記載されていますので、気になった人は記事元リンクから全文を読むことをお勧めします。
たぶん法律的には、どこまでが宣伝と言えるのか、インフルエンサーと認定される人の条件など、様々な要件をクリアする必要があると思いますので、実際の運用がどのようなものになるのかが非常に気になりますね。
ただ、一般の人が加工した画像を注釈なしに公開した場合には特に問題はないように読めます。しかし、その人がYoutuberなどで日本レベルで100万人がチャンネル登録している人はインフルエンサーになってしまう可能性もあるので、このあたりの基準は曖昧にしてほしくないと思いますね(日本とは無関係ですが)。
加工に関する考え方
写真の加工はデジカメとPC技術が発達したおかげで、自分のPCやスマホなどでも簡単に行えるようになりました。そして、最近では”盛る”画像を作るために多くの人が画像を加工してから公開していると思います。
しかし考えてみれば、あるいみ露出補正も加工ですし、ノイズ除去も加工と言えるかもしれません。トリミングも加工です。どこまでが加工として許されて、どこまでが許されないのかといったことは非常に曖昧なので、人によって判断が異なると思います。たぶん、同じような法律が日本でもできたら、とにかく企業的には問題視されたくないので、すべての画像などに関して、加工していますという注意書きが記載されることは間違いないように思いますね。
Twitterなどでも、多くの「いいね」やリツイートされている画像の一部には、かなり加工されてパステルカラーになってしまっている画像もありますが、それをみてキレイな画像だと思えば、それもそれでありになっていると思います。
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