Nikon Z fcは若者と50代に訴求
ニコンでZ fcの商品企画を担当した映像事業部UX企画部UX企画一課のハウ・ネルソン氏も、「当初の想定以上に売れていて、一部の店舗では在庫切れになってしまったほど。また、ニコンのカメラとしては、SNSでの評判が過去最高レベルに高いと感じている」と手応えを語る。
ハウ氏は「Z 50は、写真を速くきれいに撮影する道具としてのカメラ。ただ、そのような既存のカメラはスマホと競合しやすい。そこで、若者のライフスタイル(生活様式)に融合しつつ、撮る楽しさが伝わるカメラをつくりたいと考えた」と、Z fcのコンセプトを解説する。
ニコンも2013年には「Df」というクラシックなデザインのデジタル一眼レフカメラを販売している。しかしハウ氏は、DfとZ fcではターゲット層がやや異なると言う。「Dfでは、1970年代のフィルムカメラを知っている層を主なターゲットにしていた。当時の実勢価格が30万円前後と安くなかったこともあり、購入するのは写真愛好家が中心だった。一方でZ fcでは、中高年の写真愛好家以外に若い人にも買ってもらいたいと考えて企画している」(ハウ氏)
-日経X TREND
日経X TRENDにNikon Z fcの商品企画担当者とのインタビュー記事が掲載されています。記事は長文ですので、気になる人は全文を記事元リンクからご覧ください。
記事によれば、Nikon Z fcは想定以上に売れていて、SNSでの評判も過去最高レベルだとしています。そして、そのZ fcをスマホとの差別化として撮影する楽しさが伝わるカメラを作りたいと考えたのだそうです。そして若者に最新カメラの技術を伝えるために、Nikon FM2のデザインを利用したと述べています。そして、外装の張替サービスも想定以上の理由があり、特に女性に受けているようです。クラシカルなデザインのカメラは、やはり女性に刺さっているかもしれませんね。
以上のことから、ニコンが若者を意識して、若い人のカメラを使ってもらいたい、撮影の楽しさを知ってもらいたいので、Nikon Z fcを企画したことがよくわかるインタビュー内容となっています。
若者に本当に刺さっているのか?
気になるのは、本当にNikon Z fcが若者に刺さっているのかどうか?ということです。個人的にはランキングの状況などをみると、若い人より年配の人、記事にもありますが、50代以上の人のほうに刺さっているように見えます。
ひょっとしたら若い人と年配の人の購買力の違いに差があるので、そのような差になっているのかもしれません。50代以上の人なら子供も大学を卒業して家計に余裕ができたとか、安定した収入があるという人も多いと思いますが、若い人では十数万のカメラを思い立ってすぐに購入できる人は50代以上の人よりも相対的に低くなると思います。
それは販売ランキングにも反映されますし、SNS上でカメラを購入した人の様子をみても年配の人が多いのも理解できます。
本当に若い人に刺さっているカメラになっているかどうかは、在庫不足が解消され、ある程度価格も値下がりし、そして若い人の多くがNikon Z fcのカメラを利用して撮影した画像などを公開できるようになってはじめてわかるのではないのかな?と思いますね。あと、重要なのはBCNランキングで比較的上位に長期間ランクインするかどうか?というところも見どころになると思います。
しかし、せっかくヘリテージデザインというフレーズを使うのであれば、カメラの肩書きとしてニコンのヘリテージデザインカメラというような名称をブランドにしてしまったほうがよかったと思いますね。ヘリテージデザインと言えばニコンのカメラ、というぐらいにしてしまえば、そのブランドが若い人に認識され、買うならニコンのクラシカルカメラというようになったのではないかなと思います。
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コメント
コメント一覧 (1件)
>本当に若い人に刺さっているカメラになっているかどうか
というよりは、そもそも若者にカメラが刺さるのか?って疑問はありますね^^;
刺さっても一部のマニアだろうっていう。
いっそ、Z fc の裏蓋(とは言わないか^^;)を交換して、Androidスマホとしても活用できますよ・・・ってしたらどうでしょう?
外装の張替えよりも。
一眼レフ型スマホ(^^)
いや、真面目な話。