オリンパスは11月20日までに、昨年2月に発売したミラーレス一眼カメラ「OM-D E-M1X」の直販サイト価格(税込)を、37万1800円から19万5800円と、半額近くに値下げした。
ネットでは「びっくりの値下げ」「これなら買えるかも」と歓迎される一方、「うれしいけど心配」と、事業の先行きを不安視する声も。オリンパスのカメラ事業は来年1月、国内投資ファンドに売却される予定だ。
(記事を一部引用しています)
(記事元)https://news.yahoo.co.jp/articles/aae9cd90b6458db8fd3ed9b59cd8994a56d21575
OM-D E-M1Xが大幅値下げ
ITmedia NEWSがOM-D E-M1Xボディの価格について報告しています。
記事によれば、オリンパスが発売したプロフェッショナル向けのミラーレスカメラであるOM-D E-M1Xの直販サイトの価格をいきなり37万1800円から19万5800円まで値下げしたと報じています。
値下げ幅は計算すると17万6000円になり、約20万円もの急激な値下げということで、ネットなどではかなり驚いている人が多いようですね。価格がさがるのは嬉しいという人がいる一方、オリンパスのカメラ事業は他社に売却されるから、その後のサポートや後継機種がどうなるのか心配といった意見や、これ絶対以前に購入した人が怒るヤツだという、すでにカメラを購入していた人のことを心配している意見も多いようでした。
確かに、少しずつ値下がりするのだったらまだいいのですが、いきなり20万円近く値下がりするというのは、すでに購入した人にとっては憤りを感じてしまうということも理解できるところです。
市場での価格は?
まあ、公式の直販サイトは、普通の一般的なネットショップより価格が高いことが普通です。なので、公式サイトでの価格を市場の販売価格の平均価格程度に値下げだけなのかもしれません。それでは価格.comでは、どのような値動きになっているのでしょうか?
というわけで調べてみると、つい最近までは最安値が24万円ていど、平均価格が30万円程度でした。それが、いま現在ては、最安値が約17万7000円、平均価格が約21万8000円になっています。数字が続くのでまとめてみます。
■ 公式ショップの価格
・37万1800円→19万5800円■ 価格.comの最安値
・約24万円→約17万7000円■ 価格.comの平均価格
・約30万円→21万8000円
これをみるとわかる通り、公式ショップの価格を市場の実勢価格に合わせたわけではなく、かなり大幅に値下げしてしまっていることがわかります。そして、それに併せて市場の価格も下落し、同じように8万円前後値下がりしてしまっていることがわかると思います。
このことから、恐らくオリンパスがOM-D E-M1Xの卸価格を8万円前後ほど値下げしたということなのだと思いますね。それに併せて公式ショップの価格を市場の実勢価格に合わせる形で値下げした結果、約17万円ほどの値下がりになったというところが実情じゃないのかな?と思います。
オリンパス公式の直販サイトはかなりの値下げですが、それ以外のショップで購入した場合は少し値下がり幅が目減りして、約8万円ほどの値下がりということになるわけですが、それでも8万円の値下がりというのは大きいですよね。1ヶ月前に購入した人にとっては、やりきれない感じがするかもしれません。
それでは、なぜ、このように急激な値下がりをしたのでしょうか?普通に考えれば売れていないから値下げして売るというところだと思いますが、オリンパスがカメラ事業を日本産業パートナーズ(以下、JIP)に売却することが決定したタイミングでの、この値下げですので、かなり気になってしまいますよね。
勝手な想像ですが、JIPはもうOM-D E-M1Xを販売しない(後継機種を発売しない)可能性があるのかな?と思っています。つまり、JIPはオリンパスのカメラ事業譲渡後はOM-D E-M1Xは扱わないので、オリンパスはカメラ事業を継続しているうちに在庫を処分しなくてはならなくなったという可能性です。もちろん想像ですが、わりと考えられそうなシナリオじゃないのかな?と思います。
別の可能性としては、OM-D E-M1Xは価格を安くすればもっと売れるはずということで、JIPへのカメラ事業譲渡を前にして、社内的な事情を考える必要がなくなったので、思い切った値下げをすることができたという可能性も考えられるのかな?と思いますね。その場合、もちろんこの状況での急激な値下げですので、JIPへの許可を得ている可能性が高いと思いますし、その場合、JIPとしては価格を安くすればもっと売れて利益が得られると計算しているのかもしれません。
いずれにせよ、このタイミングでの大幅な割引というのには、ちょっと驚きました。
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コメント
コメント一覧 (2件)
兵どもが夢の跡(;_;)
まあ、元々E-M1Ⅲに縦グリ付けりゃ良いだけ?って話もあったわけで^^;
整理される運命かと。
ああ、オリンパスよ・・・どこへ行く・・・
普通に考えれば、事業譲渡に先立っての『不良債権』の処分でしょうね。
そもそも、E-M1 XはOLYMPUSの会社創立100周年記念モデルとしてリリースされたもので、フラグシップ機という位置付けではありませんから。
OLYMPUSユーザーの中にはE-M1 Xの後継機種の登場を信じている(或いは望んでいる)人が一定数いるようですが、販売数が見込めない(普段使いには向かないのだから当たり前)モデルをいつまでも抱えておく意味は、全くありません。
但し、デュアル・プロセッサー仕様のE-M1 Xにしか搭載出来ない機能があるだけに、E-M1 Xがカタログ落ちしてしまうと、本来のフラグシップ機であるE-M1 Ⅲの訴求力も低下してしまうことは否めません。
その辺りをJIPがどう捉え、どのような手を打ってくるのかで、MFTの行く末は大きく変わりそうですね。