Vlogger向けカメラの売れ行きが2年で倍増
動画撮影用のカメラが、この2年で倍増しているそうです。どのような理由で売れているのでしょうか?
それでは記事をみてみましょう。
11万円を超える強気価格の「Z30」で、この8月に参入したのはニコンだ。レンズ交換型のAPS-Cセンサーを搭載するモデルで、Zマウントのカメラとしては初めてファインダーを取り払った。今のところパナソニックのG100と同程度は売れている。価格を考えるとまずまずの出足だ。とは言え、ニコンの中では安い。同社のミラーレスカメラの平均単価は18万2200円、一方、Z30は11万9200円と34.6%安だ。安いといえばソニーも同様で、同社のミラーレスカメラの平均単価は12万8700円。対して9月のZV-E10の平均単価は7万8200円、これも3割超の39.2%安だ。パナソニックは全体が9万1800円に対して、G100が7万5400円。やや控えめだが17.9%安と2割近く安い。Vlogger向けカメラの人気の秘密は、目先の新しさだけでなく、価格の安さにもありそうだ。
記事によれば、動画撮影用のカメラはかなり売れていて、2020年6月を1とすると、2022年9月には1.88ほど売れていて、およそ2倍近く市場が拡大したとしています。
しかし、その売れている理由というのは結構複雑な状況にあるのかもしれないことが示唆されています。
価格が安いから売れているのか
個人的にはYoutuberを目指す人や、動画撮影をメインとする人がEVFなしでも割り切って購入しているので、最近は動画撮影向けカメラが売れていると考えていました。しかし記事を読むと、機能的なものだけでなく、その価格の安さから売れている可能性があるということが指摘されています。
静止画の撮影ではEVFは必須だと思っているのですが、動画撮影向けであればEVFは必ずしも必須ではありません。静止画の撮影で不便になるかもしれませんが、そのぶん割り切って価格の安い動画撮影向けミラーレスカメラや動画撮影向けコンデジを購入するという選択肢はアリだと思います。
しかしこの記事によれば単純に価格が安いので売れているという可能性もでてくることになります。
今はスマホでの撮影が当たり前で、むしろEVFやOVFを利用して撮影した経験がある人のほうが少ないかもしれません。なのでこれまでのスマホのように撮影できればよく、むしろ価格が高くなってしまうのであればEVFは必要ないと考える人がいてもまったくおかしくないと思います。
従って動画撮影用のカメラが欲しいからということではなく、単純にカメラが欲しいけどEVF付きのカメラは高いのでEVFがなく廉価な動画撮影用のカメラを購入する人も多いということも動画撮影向けのカメラが人気になっている側面はあるのかもしれません。
そう考えるとせっかくのカメラなのにファインダーがないというのはもったいないと感じてしまいますが、そのあたりは価値観が違うのでしょうね。
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コメント
コメント一覧 (4件)
その通りだと思います。単に安くて軽量でコンパクト、そしてファインダーが無いのが格好良くて使い易い。これは家族のママカメラ女子2人がソニーとニコンのこのタイプのカメラを買った理由でした。
もちろん自撮り動画など撮りません。
Z50は無骨でカッコ悪いが、Z30はスッキリしてバッグへの収まりも良いとか。
各メーカーの戦略通りなのではないでしょうか。
この製品は薄利多売のカメラですって販売するわけにはいかないので、低価格の製品には何か標語のような枕詞が必要です。
Youtubeなどで流行っているVlogが撮れるとなると、例えVlogを撮ることが無くても、カメラが必要な人にとっては良い売り文句だと感じるでしょう。
メーカーは”Vlog”をマーケッティングの要として販売する方が、いかに良く写ると宣伝するより簡単です。
ニコンへのインタビュー?(決算関係?)では、買った人へのアンケート?(日本ではないかもしれない)で、動画を本格的に撮るためと答える人が増えたことをZ30の発売の理由等に挙げていたような。しかし、BCNの公表したグラフを見るに、ZV-1の販売数は下がり続け、現在は最初の1年間の1/3ぐらいしか売れていないようですね(まあ普通?)。とにかく、現在のVlog機販売台数の大半がZV-E10のおかげのようにも見え、ZV-1Fの発売には?が付くようなグラフのように思えました。どうも日本では安くもないZV-1Fはどうなるんでしょうね感が。。。世界ではVlog機はもっと売れているのか、またかなりのコストダウンを目指したようにも思えるZV-1Fで、結構利益率は良いのか? とにかく個人的には思ったよりはZV-1、迫力に欠ける気がしました。なので、Vlog機に対して思ったより他社が追随しないのでしょうかね。。。
ちょうどここ最近ソニーが VLOGCAM としてハイエンドの FX30 とローエンドの ZV-1F を出したところです。この二機種への市場の反応が興味深い所です。
うまくいけば、ハイエンドの FX30 が売れることによってブランドに箔が付き、
予算が少ない初心者ユーザーがローエンドの ZV-1F を買うことに対して背中を押してくれる、というようなこともありそうです。
キヤノンがスティルのカメラのラインナップでやっていることの再現を狙っているのだと思いますが、実際はどのようになるでしょうか?