RF16mm F2.8 STMレビュー
注目の写りは、いい意味で期待を裏切ってくれます。絞り開放から解像感、コントラストは高く、今風の写りが楽しめます。古いレンズのようにぼやぼやで緩い描写を期待すると、ある意味すごくがっかりしてしまうはず。光学特性の出やすい絞り開放での画面周辺部の描写も、クラスを考えれば隙を感じさせないもので、満足度の高い結果です。
色のにじみや周辺減光なども、前述の「レンズ光学補正」内にある「周辺光量補正」や「デジタルレンズオプティマイザ」のおかげで気になることはありませんし、反対に不自然に感じることもありません。
-マイナビニュース
RF16mm F2.8 STMのレビュー記事が掲載されています。レビューには詳細な記述がありますので、全文は記事元リンクからご覧ください。
記事によれば、RF16mm F2.8 STMは徹底的なコストダウンによって、入手しやすい価格に設定されており、デジタル補正などを利用してかなり高画質を実現しているとしています。開放絞りから解像度、コントラストが高く、広角レンズで気になりがちな歪みも気にならないレベルだとしています。
というわけでレビュー全般ではかなり評価が高いレンズになっているようです。ミラーレスになってフランジバックがかなり短くなりましたので、特に広角レンズの設計の自由度が増し、よりよいレンズを作ることができるのではないかと言われていましたが、実際に50mm付近までのレンズで、廉価で高性能なレンズが多く作られているという印象が強いです。ミラーレスの恩恵を受けているのだろうと思います。
最近の廉価レンズの傾向
これまでの一眼レフの標準域までの単焦点レンズは、開放絞り値がf/1.8までというのが一般的でした。しかし、最近では開放絞りをf/2.8までに抑え、代わりに廉価なレンズとして発売しているケースが多くなっています。
開放絞りがf/2.8だとf/1.8のレンズと比較すると少し暗いレンズとなってしまうわけですが、そもそも一眼レフ時代のレンズは少し絞って撮影することが前提となっていたような状況だったので、開放絞りがf/2.8でも開放から高解像度ということであれば、ボケの問題を考えなければ、ほぼ問題なく利用できるということも言えるのかもしれません。
また焦点距離についても、APS-Cとフルサイズの両方で利用しても違和感がないような焦点距離、例えば28mmや40mmといった焦点距離の廉価な単焦点レンズが発売されています。
RF16mm F2.8 STMについても、APS-Cミラーレス用のレンズとして24mm f/2.8として利用できることを考えると、価格も廉価ですし同様の傾向のレンズと言えるのかもしれません。あとはキヤノンがRFマウントのAPS-Cミラーレスカメラを発売するかどうか?ということになると思います。
最近は様々なデジタル補正も可能になっているので、補正前提であれば廉価で高性能なレンズも多くなっていますよね。なので、APS-Cとフルサイズの両方で利用可能な廉価なレンズを発売して、できるだけラインナップを増やすという考え方になっているのかなと思います。
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コメント
コメント一覧 (3件)
このレンズ使っていますが、「古いレンズのようにぼやぼやで緩い描写」です。確かに中心部は開放から今風のキレるレンズですが、高画素のR5では周辺域は絞っても解像しません。また、R3でも多少マシ程度でやはり周辺部は絞っても緩いです。
ただし、どのような見方をするかで評価が変わりますが、200万画素のFHDデスクトップモニターや800万画素の4Kテレビでの全画面表示鑑賞では、この記事のとおりしっかりと解像した絵になりますが、等倍拡大すると上記の結果です。
個人的には2万円台の50mmが等倍でも非常に良い写りなので、4万円台ならもう少し頑張って欲しかったという印象です。
APS-Cサイズの25.6mm f/2.8として利用なら、中心部のみなのでミラクルレンズになります。
私はR6で使っていますが、十分に使える画質と感じています。
開放の時点で中央はバッチリ、周辺も十分。四隅は甘いですが、F5.6〜8まで絞れば(アマチュア用途では)問題無いかなと。
また、R5で使ってても想定以上の解像感という方もいます。等倍確認の上でそう言ってたので、多分このレンズにどこまでの解像感を想定していたかの違いでしょう。
私個人としては、RF50mm F1.8と同じ小型軽量な鏡筒で16mm F2.8を実現した(それも4万で!)ことが何よりの価値で、この程度の甘さなら問題と感じない、といったところです。
仮に長さと重さ(と価格)が倍だったら、もっと頑張ってよって思ってたでしょうね……
3万円台で購入できる事を考えれば素晴らしいレンズですね。
同じデザインで16mmと50mmの間に2種類程追加してラインナップを
完成させれば面白いですね。