ハリス副大統領がニコンなど半導体企業と会談
アメリカのハリス副大統領がニコンなど日本の半導体関連企業と会談をしたと報じられました。どのような目的があるのでしょうか?
それでは記事をみてみましょう。
アメリカのハリス副大統領は、日本の半導体関連企業の幹部らとの会合を開き、アメリカの半導体産業への投資拡大を促しました。
安倍元総理の国葬のため来日したアメリカのハリス副大統領はきょう午前、都内にあるアメリカ大使公邸で日本の半導体関連企業の幹部らとの会合を開きました。
出席したのは東京エレクトロンやニコンなど13社の幹部らで、ハリス副大統領はアメリカで成立した半導体の国内生産を支援する法律にも触れ、アメリカへの投資拡大を促しました。
TBSテレビ
さて、記事によれば半導体関連製品などのサプライチェーンを、覇権的な動きをする中国に頼らないようにするため、日本の半導体関連企業にアメリカへの投資を拡大するよう促したとしています。
これは他国を支配、または従属しようとする動くを見せている中国への懸念がかなり強まっていることが影響していると思います。今はどのような製品を作るにも半導体が必要ですが、半導体の供給を中国や、これから中国が支配しようとしている地域や国にあると、その国からの製品の供給が滞ることになり、経済活動に影響がでる可能性がでてきてしまいます。
そのため、現在でも多くが中国を中心に形成されている半導体のサプライチェーンとは別に、アメリカや日本など資本主義側でも中国に頼らないサプライチェーンを形成して国家を安全保障を万全にしていこうということを考えているのだと思いますね。
アメリカへの投資は正しいかどうか
資本主義諸国で新たなサプライチェーンを構築するのはいいのですが、日本がアメリカに投資したほうがいいのかどうかは結構微妙だと思います。現在はかなりの円安です。一部の報道によれば、すでに中国より20%ほど安く製造できるということで、生産の国内回帰が進んでいるとしています。恐らくアメリカよりも安く製造できると思いますので、コスト的には日本国内に工場を建設したほうがいいという判断になる可能性もあります。
一方で日本国内の人手不足は深刻と言われています。新しい工場などを建設したとして、そこで働く質の高い人材をどれだけ集められるのかは未知数です。
アメリカとしては自国に投資して欲しいので、安全保障の問題などを理由にアメリカへの投資を促している側面もあると思いますが、日本企業としては国内に投資するかアメリカに投資するかの判断は非常に難しい判断になるのかなと思いますね。
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コメント
コメント一覧 (1件)
残念ながら、日本は海外流出したままの二次産業を放置していますからね。
良い円安という人も居ますが、二次産業が流出している以上、良い円安になるわけがありません。
国内で安定してモノづくりができる環境を整備していかないと、日本の停滞は終わらないでしょう。