ニコンが金属3Dプリンタ事業へ参入するようです。
ニコンは、金属製の粉末を用いて立体物を作る3Dプリンターを発売すると発表した。大型の冷蔵庫ほどの大きさで設置面積は一般的な製品の10分の1以下におさえた。重さも5分の1程度の約300キログラムとし、工場以外の建物でも導入しやすい。部品同士の溶接や、シリアルナンバーを入れる加工などにも対応。研究室や中小の製造業などでの導入を見込む。
「レーザーマイスター100A」の名称で、今月から受注を始める。ステンレスの粉をガスと一緒に吹き付け、レーザーで溶かして固める。A4判の大きさ、高さ20センチメートルほどまでの造形物に対応する。ニコンが強みを持つ半導体製造装置の技術を応用し、レーザーの光源やレンズを独自に開発。装置の小型化につなげた。価格は3000万円前後を想定する。
既にある部品の上に加工を施し、新たな造形物を作る工程にも対応する。例えば土台となる部品は市販品を使い、その上の複雑な構造は金属3Dプリンターで作成するといったこともできる。装置の内部には2つのカメラを設置し、自動で位置を認識し、ズレがなく加工できる。
一般的な3D金属プリンターは、重さが1トンほどになる大型のものも多い。工場など専用のスペースがないと設置が難しい。
(記事を一部引用しています)
ニコンが小型の金属3Dプリンターを発売するそうです。このプリンターは金属の粉末を供給しながらレーザを照射することで金属粉を溶かし、一つの金属とする加工をしていくようです。さらに、このレーザーを利用して切断したり、穴を開けたり、溶接することが可能ということで、ハイブリッド型のプリンター複合機となっているようです。金属3Dプリンターは他の会社にもあるわけですが、ニコンのものはどこが優れているのでしょうか?
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記事にもありますが、金属3Dプリンターは一般的に大きなサイズのものが多く設置に困ったりするわけですが、面積を10分の1に、重さも5分の1にすることで、設置をしやすくしているというのが特徴のようです。ただ本体の大きさの原因となるレーザーの出力を絞っているため、作るのに時間がかかること、切断や溶接は薄い金属板しかできないなどの制限もあるようですね。
ですが、価格も1億円程度といわれる大型3Dプリンターと比較して数千万円程度と安い価格で販売されるようです。小さな出力のレーザーでも整形を可能にするため、ニコンの半導体技術を応用したものであるようですね。
そのため製品を作る金属プリンターというより、研究機関や中小企業における研究や試作用途での導入を対象としているようです。このぐらい小さいと個人や中小企業への時間貸しなどという需要も見込めるかもしれないですね。
詳細は本記事下部の記事元リンクからどうぞ。
(記事元)https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43605990R10C19A4X20000/D
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