CIPAが2021年3月期のデジカメ出荷数量を公開
CIPAが2021年3月期のデジカメ出荷数量統計を公開しています。画像のタップで拡大します。引用しているグラフはレンズ交換式カメラの出荷数量に関するグラフで、レンズ固定式や、レンズ固定式を含めたすべての統計もありますので、すべては記事元リンクからご覧ください。
統計をみると、レンズ交換式デジカメは3月に入って急激に出荷数量が回復していることがわかります。確かに、去年のグラフと比較すると雲泥の差という感じになっていますね。前年の3月は約27万6000台の出荷でしたが、今年の3月は約54万3000台となっていて、出荷数が倍増していることがわかります。
やはり去年の3月は新型コロナの影響が非常にでてしまっていることを改めて感じますね。カメラはコロナ渦で売れなくなった商品カテゴリの一つとなっています。それはカメラで撮影したいと思うイベントがことごとく中止か延期になったからなのですが、去年の3月は確かにもの凄い自粛が求められ始めていた頃ですので、カメラが売れなくなるのもわかるというものですよね。このことは海外でも同様で、そのため全体的にカメラ出荷数量が8月頃まで低迷してしまったということになると思います。
統計では回復傾向だが・・・
確かに去年の2倍ほど売れているということは良い傾向かもしれません。ですが、去年が最悪の出荷数量でしたので、去年との比較で2倍だからといって安心できるということにはならないと思います。
実際、コロナ渦の影響がなかった2019年の3月と比較すると、21年3月は19年3月の80%ほどしかカメラが出荷されていないことがわかります。グラフ増減についても2019年と2021年のグラフは同じような動き方をしているので、21年3月の出荷数量は増加しているといっても、これまでの月別の出荷数量をなぞっているだけのように見えます。
なので、実際には2019年よりも市場は約20%ほど縮小している状態であると考えられ、これはカメラ業界にとっては、まだまだ嬉しくない数字ではないのかな?と思いますね。
しかし、まだコロナ渦の影響を受けているのも事実ですので、コロナ渦が収まったころに、せめて2019年レベルまで出荷数量が復活していることを期待したいと思います。
[template id=”4241″]
コメント