(記事を一部引用しています)
(記事元)http://www.cipa.jp/stats/documents/j/dw-202010.pdf
デジカメ販売が大幅な回復傾向
CIPAが2020年10月のデジカメ販売に関する報告をしています。画像クリックで拡大します。
上記の画像をみるとよくわかるのですが、新型コロナウィルスの問題が顕著になった3月から、その影響が続いた8月ぐらいまでレンズ交換式カメラの出荷数量は、前年と比較して大幅に激減しているような状況でした。本来、3月から6月ぐらいまでは、カメラがかなり売れる月でもあるにも関わらず、売れていなかったということは、新型コロナウィルスはカメラ市場に大きなインパクトを与えたといってもいいと思います。
3月から8月にかけては微増とはいえ、ほぼ同じ数量というような感じでしたが、9月に入り急激にカメラ出荷数量が復活し、そして10月には前年に並ぶ水準まで出荷数量が復活していることがわかります。
海外の通販サイトではコロナ渦で販売が激減した製品の3位にランクインしたのがカメラで、カメラがいかに各種イベントに応じて購入されている製品なのかがわかりました。この出荷数量のグラフをみると、確かにロックダウンや外出の自粛などを求められたいた時期にカメラ出荷数量が顕著な落ち込みをみせていて、それと同じ傾向があるなということがわかります。
出荷数量復活は気の緩みやGoToトラベルのおかげ?
日本では8月のお盆の時期も外出自粛が求められていた訳ですが、しばらく新型コロナウィルス感染者数が落ち着いていたことから、GoToトラベルやGoToイートなど経済振興策が実施されています。海外でも感染者数が一時期ほどでもなくなり、ある程度落ち着いていた時期でした。
そのため外出する人や、旅行する人も増えたり、旅行に備えてカメラを購入しようとする人も増えたのでしょうか?そのために世界的に9月10月とカメラの出荷数量が増えたということが言えるのかな?と思いますね。
ですが、11月に入ってからは海外でも再び感染者数が増加し、再ロックダウンを実施する都市も多くなっています。日本でも11月に入って再拡大が続いていて、いまではGoToキャンペーンどころではなくなってしまっています。
もし新型コロナウィルスの影響による感染者拡大とカメラの販売台数が反比例するようなことになると、今後の11月から4月ぐらいにかけて、今後は日本でも1日に万単位の感染者が発生する可能性もあり、そうなると旅行どころではなくなるため、再びカメラ市場に大きな影響を与えてしまう可能性がありそうです。
もちろんカメラメーカだけでなく、飲食業や旅行業なども大きなダメージを受けるわけですが、新型コロナウィルスによって今後は「ニューノーマル」というパラダイムシフトが起こる可能性があり、様々な考えをゼロベースで見直していかないといけない時代になったのかもしれません。今後の動向が非常に心配になりますね。
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CIPAの統計は全世界が対象で、日本の割合は微々たるものだからGotoトラベルは無関係です。