6月から断続的に続く大雨で、中国の長江中流にある世界最大級の三峡ダムの水位が上昇している。長江流域では大雨により400以上の河川で洪水が起き、200万人以上が避難するなど被害が拡大している。当局は警戒を強めている。
6月から続く大雨の影響で、三峡ダムでは下流域で河川の氾濫などを避けるために貯水量を増やしている。同ダムの制限水位(145メートル)を上回る状況が6月中旬ごろから続いたため、6月末には今年初めて放水を実施した。
その後も断続的に1秒あたり3万立方メートル程度の放水を続けてきたが、7月中旬には同2万立方メートル弱まで減らした。その後も大雨は続き、武漢市などの下流域では浸水や土砂崩れなどの水害が拡大。三峡ダムの貯水量も再び上昇している。
(記事を一部引用しています)
(記事元)https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61859030S0A720C2FF8000/
中国で歴史的豪雨
日本経済新聞が中国での豪雨について報告しています。
記事によれば、中国の長江上流域でかなりの豪雨が続いているとしています。今は日本では新型コロナウィルスの報道ばかりなので海外の報道というのはあまり目に入らない状況ですが、もし平時だったらかなり話題になったニュースになっていただろうと思います。
豪雨は6月初めから降り始め、7月に入った今でもかなりの雨が降っているそうです。そのため長江川中流にある三峡ダムの水位はかなり上昇していて、緊急放水までも実施しているそうです。そのため、ダムの下流ではかなりの広い範囲で河川が氾濫しているようで、上記の記事によれば400以上の河川で氾濫がおき、200万人が非難している状態だとしています。
そして、別に記事によれば主に長江流域では27省・自治区・直轄市などで約3800万人の人が被災し、経済的損失は1兆円以上あったとしています。日本の人口の約三分の一の人が被災しているという計算になり、とてつもない被害がでていることがわかりますね。桁が違います。
カメラメーカに影響が?
外国の豪雨なんて日本には関係ないじゃんと思うかもしれませんが、実際にはかなりの影響がでる可能性も考えられるかもしれません。
中国では夏の雨季にほぼ毎年洪水が発生しているが、サプライチェーン阻害の影響は米国にも及ぶ。
武漢やその周辺地域から使い捨ての実験用白衣といった製品を調達している米医療用品卸業者Dealmedのマイケル・アインホーン社長は「1週間以上も製品の発送ができていない。これはわれわれのビジネスではとても長い期間だ」と説明。遅れはさらに2─3週間続く可能性があると述べた。
(記事を一部引用しています)
(記事元)https://news.yahoo.co.jp/articles/9dc617021eee0fd0fe206cdf0092fdff06a326e9
新型コロナウィルスが発生したと言われている武漢は長江の上流に位置するわけですが、この武漢も洪水の氾濫に巻き込まれているようです。そのため上記の記事にように、武漢周辺の工場からの製品の供給に遅れが発生している状況だとしています。
この記事ではカメラに関する工場ではありませんが、もしカメラメーカに部品を供給しているサプライチェーンに組み込まれている工場が洪水の氾濫により操業が停止してしまったり、供給量が少なくなってしまうと、また新型コロナ時のようにカメラ生産に問題が発生する可能性がでてきてしまいます。いまでも新型コロナウィルスの影響が残っている可能性が高いにもかかわらず、さらに他の不安要素がでてくるとなると本当に心配になりますね。
中国にとっては新型コロナウィルスと豪雨でダブルパンチの状況になっているわけですが、部品の供給を受けている日本の各企業もダブルパンチというような状況になる可能性があります。
またこれだけの洪水があると農作物にも影響がでることは確実で、多くの食料を中国から輸入している日本は、食料についても問題を抱える可能性がありますので心配になりますね。
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