BCNランキングでは、3月第4週に東京の小池百合子都知事が「感染爆発 重大局面」のプレートを掲げた外出自粛要請の会見後から、デスクトップとノートを合算したPCの販売台数が85.7%から息を吹き返し、4月第1週は109.0%と23.3ポイントもアップしたのだ。
さらに4月7日の安倍首相の緊急事態宣言と、それを受ける形で4月10日に小池都知事が具体的な休業要請の施設を発表したことで、「いよいよテレワークが本格化する」と考えた消費者が購入に動き、4月第2週は145.1%まで一段と需要が増した。
(記事を一部引用しています)
(記事元)https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200419-00168568-bcn-sci
新型コロナの影響でPC需要が復活
BCNがPCの販売台数の変化について報告しています。
記事によれば緊急事態宣言を受け、各企業がテレワークを推進するなかで、それを実現するためのPCや、ディスプレイ、キーボード、マウス、Webカメラなどがかなり売れているようです。特に政府や東京都の緊急事態宣言を受けてテレワークが広がるたびに需要が旺盛になっていることがわかります。
具体的には都知事が重大局面の発表をした3月第4週のPCの販売台数は前年の85.7%とかなり低迷していたのですが、”重大局面”の発表後の4月第1週には前年の109%と約23%もPCの販売台数が上昇したそうです。そして、その後の4月7日の政府の緊急事態宣言を受けた4月の第2週には、前年の145%までPCの販売台数が急上昇したと言うことが集計したデータからわかったそうです。このことからテレワークの実施を受けてPCの需要がかなり高まったということがわかりますね。
自宅のPCもなかったのか?と思うかもしれませんが、いまは自宅ではスマホとタブレットで十分という人も多いと思いますし、自宅はMACだけど会社で利用してるシステムはWindowsなので別途、PCを購入しなければならないという人も多いと思います。あとはセキュリティ関連の問題もあると思いますね。テレワークをするということは、閉じたネットワークで仕事をすることは不可能ですので、より厳しいセキュリティが求められます。自宅で普段利用しているPCを仕事に使うとなると、どうしてもセキュリティに問題が発生する可能性があるので、仕事専用のPCを用意して利用したいと考える人も多いと思います。
新型コロナはカメラ需要にはマイナスか?
このようにテレワークによってPC需要は高まっているわけですが、残念ながらカメラの需要は新型コロナの影響で落ち込む一方になりそうです。以前の報告ではカメラの需要はPCの需要とは逆に落ち込んでおり、前年の半分以下という厳しい状況になってしまっています。
全国の家電量販店やECショップでPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、3月のミラーレス一眼デジタルカメラの販売台数は前年比49.5%。1月が90.1%、2月が76.5%と年明け以降は前年割れが続いていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で状況はさらに悪化した。
メーカー別の販売台数前年比も市場全体と連動して低迷。ソニーが44.5%、オリンパスが54.9%、キヤノンに至っては32.3%まで数字を落とした。
(記事を一部引用しています)
(記事元)https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200409-00167620-bcn-sci
この販売台数は3月時点での台数ですので、4月の販売台数はより一層落ち込んでいることが予想されます。前年比30%台になる可能性もあり、本当に心配になってしまいますね。
3月、4月は桜の咲く時期でもあり、卒業式、入学式や、新生活を開始する時期ということで、カメラの販売が見込める時期でした。ですが新型コロナの影響で、卒業式や入学式がなくなってしまったりしてイベントそのものが減っているので、当然、カメラに対する需要も低下してしまっています。この最も売れる時期にカメラが売れないというのは、メーカにとっては大きな影響だと思いますね。
また、カメラというのはほとんどの人が趣味として購入する製品ですので、カメラがないと生活が成り立たないという人は決して多くはありません。そのため収入が減っている人が多い中、わざわざ趣味のために高価なカメラを購入したいという人は少ないと思います。
テレワークは生活に必要な仕事のために導入する必要があり、テレワークに必要なPCは購入せざるを得ないという状況になっているとおもいます。ですが、カメラは生活にとって必需品ではない人が多いので、どうしてもこういうような状況では売れない製品になってしまいます。本当にカメラメーカの今後が心配になりますね。
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