ニコン一眼レフ開発撤退はどこがスクープなのか?
ニコンが一眼レフから撤退するという衝撃的な記事が日経新聞から掲載されたわけですが、意外にも驚かなかったという人も多いようです。なぜなのでしょうか?
それでは記事を見てみましょう。
「ニコン、デジタル一眼レフカメラの開発から撤退、60年超の歴史に幕」と、日本経済新聞がスクープとして7月中旬に報じたことを受けてのコメントだ。
だが、この報道内容はカメラ業界内ではごく自然なこととして受け止められている。「どこがスクープなのか理解できなかった」と語るのは某カメラメーカーの幹部。あるカメラ販売店の店員は「デジカメの新機購入はほぼミラーレスになっている。ニコンから新しい一眼レフが発売されなくなっても影響は小さい」と冷静に受け止める。
東洋経済ONLINE
記事は長文で、ニコンが一眼レフの開発を一時的に停止しているとしているのは、事実上の撤退に他ならないという記事になっています。全文は記事元リンクからご覧ください。
記事によれば、あるカメラ販売店の話として”デジカメの新規購入はほぼミラーレス。ニコンから新しい一眼レフが販売されなくなっても影響は小さい”としています。さらに、カメラメーカの幹部の話として、「どこがスクープなのか理解できない」としています。
つまりは、それだけニコンが一眼レフから撤退するかもしれないという雰囲気が醸成されていたということになりますね。実際に「ニコンが一眼レフから撤退」と聞いても驚くような内容ではなかったということです。
いま振り返ってみると
いま考えると、かなり前からニコンに関してはドラスティックな動きがあったようにも思えます。時系列的に考えると、以下のような流れになっています。
・Nikon DL発売中止
・Nikon 1ディスコン
・中国工場からの撤退
・Nikon D5x00、Nikon 3×00シリーズのディスコン
・コンパクトデジタルカメラ製品のディスコン
・一眼レフ開発からの撤退?
ひょっとしたらNikon DLの発売中止あたりから、すべての流れが決まっていてミラーレスへ注力し、廉価コンデジや廉価な一眼レフからは撤退するという方向に進んでいたようにも思えます。
たぶんこのあたりから社内の開発/生産リソースをすべてミラーレスに割り当てることに注力して、そしてNikon Z 9が発売されたと考えると、なんとなく流れ的に、個人的には腑に落ちるのですよね。
もちろん実際にはどうなのかわかりません。しかし一眼レフの技術を捨てることはなかったとしても、新製品として定期的に発売されることはもうないようにも思います。
ニコンの最新情報はこちらから
Twitterいいねとリツイートのお願い
記事をよんで面白いと思ったら、Twitterでのいいねボタン、リツイートをしていただけると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
コメント