Nikon Z 6III/Z 7IIIはいつ発売されるのか
これまでニコンのカメラの多くは、概ね4年でフルモデルチェンジし、フルモデルチェンジの2年後にマイナーチェンジを行うというサイクルを繰り返していました。
しかし、そのサイクルとは異なるサイクルを見せている機種があります。それがNikon Z 6シリーズと、Nikon Z 7シリーズです。Nikon Z 6の発売は2018年11月で約5年前になります。Nikon Z 6IIの発売は2020年11月で、Z 6の発売からちょうど2年後に発売されました。Z 6IIはZ 6にマイナーチェンジを加えたもので、ここまではいつものサイクルを繰り返していました。
しかし、いまは2023年6月です。そしてNikon Z 6IIIはまだ発売されていません。もし、仮にサイクル通りに発売されていたら、2022年11月に発売されていてもおかしくないことになりますね。
しかも、Nikon Z 6IIとNikon Z 7IIは、本当にZ 6、Z 7と少しの違いしかありませんでした。そのため、今ではライバルからは二回り以上、性能的に遅れたカメラになってしまっていて、残念ながら売れ行きも落ちています。
ニコンがシェアをさらに増やすためには価格的に魅力的な普及機を投入する必要があると考えている人も多いと思います。しかし、なぜかZ 6III/Z 7IIIはまだ発売されていません。
それでは、Nikon Z 6III、Nikon Z 7IIIはいつ発売されるのでしょうか?妄想してみたいと思います。
可能性1 Nikon Z 8の需要が収まるまで
まずはNikon Z 8の需要がある程度収まるまでZ 6III/Z 7IIIを発売しない可能性です。ネットでは、積層型センサーやブラックアウトフリーのEVFは不可能でも、被写体追尾/被写体認識性能がZ 8と同等で、Z 6II/Z 7IIと同じサイズのカメラが欲しいという意見が多いです。画素数の違いがあるにしても、AF性能が同じであれば、より小さく、より低価格になる可能性のあるZ 6III/Z 7IIIを購入したいという人も多いと思いますね。
その結果、Z 8が高い需要があるなかでZ 6III/Z 7IIIを発売すると、シェアを奪い合う可能性がでてくることになります。そうすると、利益を最大化することができません。そこで、Z 6III/Z 7IIIの発売は、Nikon Z 8の需要がある程度収まった頃に発売する可能性があるのではないのかなと思います。
可能性2 発売されない
二つ目の可能性は、発売されない可能性です。もしニコンが、今後は高価格商品や趣味的なカメラしか発売しないと考えた場合、Z 6/Z 7シリーズは終了になり後継機種はもう発売されない可能性があると思います。Nikon Z 8とZ 9は人気ですし、高価格で利益率も大きいと思われるので、この製品の開発に注力して利益を出し続けようという戦略です。
しかし、こんなことがあり得るのでしょうか?
もしそう考えていたら、Nikon Z 30、APS-C用のレンズなどは発売しない可能性が高いと思います。しかし、実際にはZ 30やAPS-C用の新レンズを発売していることから、低価格な製品にも取り組んでいる可能性が高く、実際にはZ 6III/Z 7IIIが発売される可能性は高いのではないかと思いますね。
可能性3 9月に発売が噂されているのがZ 6III/Z 7III
もう一つの可能性は、9月に発売が噂されている製品が、Z 6III/Z 7IIIの両方、またはどちらか一方になる可能性です。Z 8とZ 6III/Z 7IIIは積層型センサーの有無や、解像度などで区別され、シェアを奪い合うことはないと判断した場合には、Z 8の人気が高いままでも、Z 6III/Z 7IIIを発売する可能性はあると思います。
そうなると、予定から1年遅れになりますが、Z 6III/Z 7IIIが年内に発表されても不思議ではありません。これまでの発売サイクルから1年遅れたのは、Z 9の供給がままならないのにZ 6III/Z 7IIIを発売するとユーザから、”そのようなことをしている時間があったらZ 9の供給をなんとかしてくれ”という不満がでてくる可能性を考慮した可能性がありますし、半導体不足などで部品の入手ややりくりができなくなっていた可能性も考えられると思います。また、Z 6III/Z 7IIIがZ 8と同じイメージプロセッサを採用することを検討していたら、Z 8の製造のためにまわしておきたいということを考えていた可能性もあると思いますね。
いずれにせよ、この場合はZ 8やZ 9の需要とは無関係に発売されることになります。9月の製品がZ 6III/Z 7IIIかどうかはわからないとしても、しかるべき時がきたら発表ということになるのだと思います。
というわけで勝手に想像してみました。Z 6III/Z 7IIIはいつ発売されるのでしょうか?
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コメント
コメント一覧 (11件)
可能性2は絶対ないと思います。
Z8からエントリーのZ5が40万近く差額があります。この部分は他社もしのぎを削っている激戦区ですし、スマホと差別化できるクラスのカメラ出揃うゾーンです。ここが空白地帯になるのはあり得ないでしょう。
Z6Ⅲは近い将来出ると思いますが、Z7Ⅲは今のところZ8があってスペックも価格も似通っているので、優先度は後回しになりそうです。
可能性3の予想されている最有力はZ fなのでしょうが、個人的には動画よりに性能を振ったカメラが出るのでは?と思っています。メーカーも動画に力を入れていく旨の話を端々で述べていますし。
可能性1とも少し似てますが、生産上の都合でZ6Ⅲは来年前期辺りになるのではと予想してます。
Z6/7のIII型は出ることは出ると思います。
タイミングはZ8需要が落ち着いた後。
Z9でさえ未だ供給不足のようですから(スゲェ…)、ひと段落するまでは出さない(出せない)でしょうね。
個人的には来年春ぐらいが望ましいと思っていますが、はてさて?
超高解像度機になるであろうZ7IIIは兎も角として、Z6IIIは様々な理由(私の周りだと高感度や価格)でZ8を購入するに至らなかった層がメインターゲットになると思います。
Z8のように、何かしら既出機より優れた新機能があると嬉しいですね。
その後にLUMIX S5II枠と言えるZ5IIが登場すると思います。
2022FY のニコンは新機種が Z30 だけでしたが前年度発売の Z9 の勢いで売上が成立していたようにみえます。
2023FY は Z8 とZ9 が牽引する見込みが立ったとしたら
Z7III と Z6III は 2024FY に遅らせるということはありそうですね。
メーカー側の決算上の都合は想像できるところはありますが
個性の強い Z9, Z8 とは違って Z7III と Z6III は他社に先行する競合機種が存在するので時間が経てば立つほど陳腐化する恐れがあります。
このあたりニコン側は勝機を掴むアイデアを持っているのかは気になるところです。
Z7III と Z6III についてはイメージセンサーの供給も気になりますね。
Z8 より単価は下がり需要が増えより多くの供給が必要になるはずで
α7IV とα7RV が好調な状況でソニーに頼ることが出来るのかというところですね。
Nuvoton 製フルサイズイメージセンサーの開発が進んでいたりするのでしょうか。
年代的に考えれば、
Z50とZ5の更新も必須ですね。
Z50は良いカメラですが、さすがにAF等は現行のライバル機に大きく劣ります。
Z5もAFはアレですが、写りも良く、低価格の良い機種です。
ただ、個人的にはZ6iiiが最優先だとは思います。強力なAFと高感度耐性と使い勝手の良さ。値段的にも35万円くらいではないでしょうか。
ただ、そうなると動画機が無いんですよね。
Z6シリーズでN-logが使えるので、現状では動画機になっていますが、Z6シリーズを使う層が何処まで動画を求めるか…
高コストになるのであれば、Z6の機能を分割して、静止画と動画を分けて、お安く新機種を出すのも良いようには思います。
「Nikon Z 6IIとNikon Z 7IIは、本当にZ 6、Z 7と少しの違いしかありませんでした。そのため、今ではライバルからは二回り以上、性能的に遅れたカメラになってしまっていて、残念ながら売れ行きも落ちています。」
これは大きな誤解で、Ⅱ型はセンサーとEVF液晶以外、すべて刷新されています。デュアルエンジンにより、SDカードが使えるだけでなく、AF精度も向上しています。シャッターも初期型とは別物です。
なかったのは電子シャッターを使った連写と被写体認識のみで、ライバルから2週遅れなどということはありません。
Z 8に買い替えて感じるのは、被写体認識や瞳AFなんて所詮はギミックで、写真の良し悪しはフレーミング、構図、露出、ライティング等で決まる事実です。
ニコンのミラーレスは右肩上がりに増えており、Ⅱ型が売れなかった訳ではありません。マニアが被写体認識がなく周回遅れと騒いでいただけです。
もっとも、Z 6Ⅲは発売されないはずがなく、Z fとどちらが先かわかりませんが、遠くないうちに登場するでしょう。
私もZ6ⅡとZ7Ⅱが2週回遅れとは思っていません。現状でも、特殊な撮影をしないユーザーなら、90%以上を満足させる性能は持っていると思います。とりわけ、Z5のコストパフォーマンスは極めて高く、Zレンズの性能との組み合わせでは高い完成度(良い写真を安価で撮影できる)を持っています。
Z5は暗所AFが弱いとかノイズが出やすいという方も居ますが、一般人の通常撮影は90%以上が屋外ですし、今のデジタルカメラにおける超高感度撮影はもはや特殊撮影領域に突入していると思います。また、ランダムに動く子供の撮影などを考えると、瞳認識や顔認識もWeb記事や雑誌の性能比較では良く取り上げられる対決(?)項目ですが、殆どの場合無意味な競争です。実際、多くの方がZ7からZ9、Z8に変更されても、撮れる写真は大きく変わらないと思います(プリキャプチャ機能だけは除く)。撮影機材の比較記事に一喜一憂するより、経験を積むことがもっと重要です。
・AF性能は重要です。ピントを合わせられない人って結構多いですよ。中上位機ユーザーや、オールドレンズで遊んでる人も含めて。
・定義が不明ですが、一般人の通常撮影の90%が(明るい)屋外ですか……? 水族館や夜景などで撮影する人は多いと思いますし、明るい屋外はスマホで足りますし。
・以前仕事の場でニコンの方と雑談した際に、「Z9でようやく巻き返せる」と言っていました。
他社に遅れているのは事実で、だからこそZ8があれほど望まれ・売れているのではないでしょうか。
ファームアップもあって2周遅れかは要出典でしょうけど、一度付いたイメージって覆しにくいんですよね、残念ながら……
Z6Ⅱ、Z7Ⅱ、Z5は動体撮影では残念ながらお世辞にも良いカメラとはいえないですね。
一般ユーザーの90%?はどういった被写体や用途で使われているのは分かりませんが、そのほとんどは現在進行形でスマホに役割を奪われていっているのではないでしょうか。
動体撮影や超望遠での撮影はまだまだスマホでは厳しい分野であり、そういった場面ではAF性能、被写体認識性能が重要ですから、それらの性能を重視する各メーカーの姿勢は理解できます。
兎にも角にも、AF周りの強化とレスポンス速度の向上、これは必須だと思います。そこが底上げされれば、描写も良いZレンズと相まってより魅力的な選択肢となり得ると思います。
まあ、一眼レフ経験が長いかスマホカメラしか経験が無いかでかなりの差があるのかもしれません。
私は、Z7IIのAFそのものの力は一点枠やゾーンで合わすなら、一眼レフミドルクラスの精度はあるため特にスポーツ撮影程度なら問題と感じたことはありません。
鳥の飛翔や戦闘機を撮るのでなければ問題ないのですが、被写体認識機能を使わなければ撮れないような人は、多分上手く撮れないのだと思います。
ただ、そういう人が今後の新規ユーザーの中心となっていくため、時代のニーズに合致したものが必要なのかもしれません。
一眼レフで広角レンズの中心以外でピントを合わせるのは本当に大変でした。コサイン誤差などレンズごとに調整していたのに比べたら、ミラーレスはいとも簡単にピントが合ってくれますから。
出ることは出るでしょうが、十中八九非積層センサーであろうZ6/7のIII型が、「積層センサー×EXPEED7」で実現している高い性能にどれだけ肉薄できるかが課題だと思います。
加えてEXPEED7もまだまだ発展途上という感じですし、ハード・ソフトの両面で改善の余地がある分、ニコンさんには頑張って欲しいですね。
ところで、他サイトでクロスタイプAFが導入されるのを心待ちにしている人を見かけましたが、どこまで効果があるのでしょうね?