トンガ沖の大規模噴火
トンガ沖で1000年に1度クラスと言われる海底火山の噴火がありました。その噴火をみるととてつもない巨大な噴火だったようで、噴火してまもなく北海道と同じぐらいのサイズ噴煙が巻き上がったことが明らかになっています(アイキャッチ画像は今回の噴火とは無関係なイメージ画像です)。
その様子がわかるニュース画像を引用します(スマホなど一部の端末では閲覧できない可能性があります)。
これをみるととてつもない噴火が発生していることがわかります。過去には大規模噴火で世界各国が寒冷化して、飢饉的な状況になったこともあったので、今後の状況が非常に心配です。
そして、これにともない理由がわからない潮位の変動が発生したと気象庁は見解を述べています。当初は、日本における津波はないとしていましたが、なぜか日本の島しょ部で大きな津波を観測し、突然、津波警報を発令したので、今朝方に驚いた人も多いと思います。
さらに、津波により一部の船が転覆したり、養殖いかだが流されるなどの被害が発生してしまいました。いかだは津波に非常に弱いのですが、これを解決する技術は何かしらないのかなといつも思います(被害に合われた皆様には心よりお見舞い申し上げます)。
この潮位の変化は噴火による津波として説明ができない現象ということで、何が原因かわからないというのは非常に不気味ですよね。そして、説明できない気象の現象が数多くあるというのは多くの人も理解しているところですが、人間が初めて出会う気象現象がまだあるんだということにも驚きを感じます。
様々な気象現象を観測して記録できるようになって、たかだか100年ちょっとだと思いますので、まだ人類が経験したことのない(記録されていない)気象現象というものが多くあるのだと思います。
心配なトンガの状況
トンガ沖の噴火ということで、最も気になるのはトンガの状況です。しかし、残念ながらいまのところトンガがどのような状況になっているのか、あまり情報は入ってきていないようです。トンガの知り合いに送ったLineが未だに既読にならないなど、トンガの状況を心配している人も多くいるようです。
なので気になってトンガの通信状況を調べてみたのですが、やはり島であることが災いとなって、情報通信が遮断されている状況になっているらしいことがわかりました。
世界の海底ケーブルの施設状況がわかるサイトによれば、太平洋のケーブル施設は以下のようになっています。
このように、日本とアメリカ間は複数のケーブルが敷設されていることがわかります。日本や韓国、中国、マレーシアあたりにもケーブルが潤沢に敷設されていることがわかります。
それではトンガ付近ではどのようになっているのでしょうか?
これをみるとわかるのですが、フィジーあたりがハブになっていて、そこから各国へケーブルが伸びているのですが、残念ながらトンガは最も末端の位置になっていることがわかります(画像タップで拡大します)。
このような状況では冗長性がないので、トンガとフィジーを結ぶ回線で何かしらのトラブルがあった場合には、トンガにおいて電話、インターネットなどの接続が完全に途切れてしまうことになります。これが原因かどうかはわかりませんが、日本外務省によれば、トンガとの通信状況はかなり不安定になっているとしています。
こういう状況では、すぐに現地にかけつけて状況を確かめたいと思うのですが、噴煙は飛行機にとって大敵ですので、飛行機を飛ばしてかけつけるということは難しい状況なのだそうです。なので船を使っていくしかないという状況なので、トンガからの情報をすぐに得られるということは難しい状況なのだと思いますね。
降灰の影響でトンガの飲料水事情に問題が生じているという報道もあり、連絡も取りにくいということでちょっと心配です。日本も活火山の富士山がありますので、富士山噴火時のシミュレーションなどを十分に行っておく必要があると思います。
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コメント
コメント一覧 (2件)
姶良カルデラがもしカルデラ噴火を起こしたら!!
遠い国のトンガ沖の噴火ですが、恐ろしいですね。
この津波に関しては気象庁は専門外なんですね。
だから良く分からないとか専門外のコメンテーターが衝撃波とか
いい加減な報道になってしまいます。
海上安全研究所の巨大水槽で実験すると分かりますが小さな波を連続的に
発生させると離れるに従い波と波の間が長く波高も高くなります。
また水深が浅くなるに従って波高も高くなります。
今回の状況は何も不思議ではありません。
(独)海上安全研究所でしたら波に関するプロ集団なので見解を
発表して欲しいと思いますが、縦割り行政の弊害ですね。