富士フイルム「カメラ事業は文化の継承、続けていく」
半導体の受託生産で世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が茨城県つくば市に研究開発拠点を新設して進める最先端半導体の開発にも参画する構えだ。半導体チップを積み上げて性能を高める「3次元集積化」という先端技術で使われる材料も手がけている。「半導体の材料は、日本企業が世界的にも優位だ。新たな商機にもなる」と話した。
フィルムやカメラの事業については、事業を売却せずに続けていく方針を明言した。「文化の継承でもあり、続けていく。ESGで言えば、S(社会への貢献)だ」とした。
-朝日新聞デジタル
富士フイルム社長へのインタビュー記事が掲載されています。医療事業の目標なども述べていますので、全文は記事元リンクからご覧ください。
記事によれば、富士フイルムは台湾のTSMCが茨城県につくる研究開発拠点での最先端半導体の開発にも参画するそうです。日本は半導体の材料を作る技術がありますので、優れた半導体を作ることができれば、まだチャンスはあるかもしれません。
フィルムやカメラ事業は続けていく
そして富士フイルムのユーザにとっては、フィルム事業とカメラ事業は継続していくという言葉は、非常に嬉しい言葉になるのではないでしょうか?富士フイルムカメラのユーザはもちろんですが、フィルム事業も継続していくということで、これは全世界の今でもフィルムカメラを利用しているユーザにとっては朗報になると思います。
これらの事業を継続していく理由としては、文化の継承で、ESGで言えばSだとしています。このESGとはどういう意味でしょうか?
ESGとは3つの単語の頭文字を合わせたもので、それぞれEnvironment、Social、Governanceとなります。日本語にすると環境、社会、企業統治という意味になります。最近は、これらに取り組む企業でないと長期的な成長ができないと言われていて、各社とも力を入れています。
このうちフィルム事業とカメラ事業の継続はSだとしていますが、これは社会への貢献ということになるのだと思います。一般的には社員の人権への配慮とか、ダイバーシティーへの取り組みですとか、地域貢献が言われていますが、製品供給を通じた社会貢献ということを述べているのだろうと思われます。
少なくとも、事業を売却しないと明言しているところは非常に心強く、さらにカメラ文化の継承の担い手でもあると会社も理解しているということになるので、製品利用者や、これから購入しようと検討している人にとっては安心できますね。
ただ、企業も赤字になってまでフィルム/カメラ事業を継続するということはできないはずで、他の事業が上手くいってるからできることだろうと思います。このままフィルム事業とカメラ事業を続けてもらえるように他の事業でも是非とも頑張って欲しいですね。
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