シグマへのインタビュー記事
シグマのキヤノンRFマウントとニコンZマウントのサポートについて、何か最新情報があるか?
キヤノンRFとニコンZへの顧客からのとても強い要望があることを認識している。レンズメーカとして、多くのマウントをできるだけサポートすることが我々の使命であるし、そう信じている。我々はそれらのマウントをサポートしたいと考えていて、我々は現在、議論と調査を行っている最中だ。
そのような新しいマウントの開発における課題は何か?主に技術的な問題か、またはシグマの生産能力や、知的財産に関係するもの?
技術的にはもちろんいくつかの課題がある。しかし、技術者を配置すれば、そのような問題はいつでも克服することができる。少ないシェアのマウントもあり、すべての市場に製品を供給し続けることは我々にとっては難しい。例えば、我々はペンタックスマウント用のレンズを作ることを諦めている。なぜなら、我々はそれらを毎月製造することができず、時々製造するだけになるからだ。これにより供給不足が頻繁に発生し、それは顧客の苦情を生むことになる。そのような少ないシェアのレンズの製造を続けることは難しい。
DPreviewがシグマとのインタビュー記事を掲載しています。記事では、様々な情報がありますので、全文は記事元リンクからご覧ください。
上記はその中でも興味があった部分を引用しています。それはシグマがニコンのZマウントとキヤノンのRFマウント用のレンズを発売することがあるのか?という部分です。
記事によれば、シグマはRFマウントとZマウント用レンズの強い要望があることを認識していて、それぞれのレンズについて発売したいと考えていることがわかります。ということは、将来的にRFマウントとZマウント用のシグマレンズが発売される可能性があるようですね。
そして、技術的にはまだ課題があるとしていますが、それらは技術者を配置すれば克服することはできるだろうとしています。ここまで言われるとRFマウントユーザやZマウントユーザはシグマの交換レンズに期待してしまいますね。
シェアが少ないとレンズの生産は難しい
しかしシグマによれば、毎月、定期的に一定量のレンズが売れないと生産することは難しいようです。恐らく生産ラインや供給能力との兼ね合いで、毎月一定量の販売数があれば毎日生産ラインを稼働させることができるけれども、一定数より少ないと、1ヶ月おきとか数ヶ月おきの生産ということになり、コストも高くなるし、在庫も持たないといけないということで、コストが上昇してしまうのだと思いますね。そして、販売予定数を見誤ると欠品期間も長くなり購入者にも迷惑をかけてしまうということなのだと思います。
そうなると優先順位としては、売れているマウント順に発売を検討していくということだと思いますが、キヤノンはEOS R5やEOS R6、APS-CではEOS Kiss Mが売れているのでシグマもレンズを製造したいなと考えると思いますが、いまシェアが低迷しているNikon Zマウントの製造に関しては悩むことになるかもしれません。
上記の記事のように、今はRFマウントとZマウントへ対応したいと考えているようですが、議論をしている最中だとも記述されています。つまり、シェアが低いので難しいという結論になると、開発リソースを投入する割合や順番が低くなると考えられますし、最悪では上記の記事のペンタックスの事例のようにZマウント用レンズを販売しないという選択する可能性すらあるかもしれません。
他社に互換レンズを製造されてしまうと、純正を販売するメーカとしてはレンズから得られる利益を失ってしまいデメリットになりますが、安いレンズがないということで、今度は本体が売れなくなってしまうというデメリットになってしまう可能性があります。
そして本体が売れないとシェアも高くならず、あまり売れていないカメラ、売れていないメーカとして認識され、他社にユーザが流れてしまう可能性もでてきてしまいます。なので、メーカの利益の最大化だけを考えた場合には、互換メーカのレンズがあったほうがいいのか、ないほうがいいのかというのは、結構微妙なところだと思います。しかし、選べるレンズの種類が多いほうが、少なくともユーザにとっては嬉しいということだけは間違いないところですよね。
ニコンは海外でも売れているので一定数のレンズ販売数は見込めると思うのでシグマから、将来的には互換レンズが発売されると思いますが、実際にはどうなるでしょうか?少し心配です。
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コメント
コメント一覧 (1件)
Xマウント、RFマウントは出るでしょうね、現在好調のようですし。シグマとニコンは以前も揉めてましたし、Zマウントはボディが全然売れていないので出ないのではないでしょうか。