キヤノンがミラーレンズの特許を出願
・Canon RF 400mm f/3.6 IS
・Canon RF 800mm f/5 IS
・Canon RF 1200mm f/8 IS
・Canon RF 1200mm f/10.5 IS
・Canon RF 2000mm f/15 IS
キヤノンがミラーレンズの特許を出願していることが明らかになりました。具体的な特許内容はアメリカで提出されたこちらの特許になるようです。
特許では、400mm、800mm、1200mm、2000mmという超望遠レンズの特許が示されているようです。かなり超望遠であることがわかりますね。
ミラーレンズとは?
それでは、ミラーレンズとはどのようなレンズなのでしょうか?言葉で説明するのは難しいので、画像を引用してみたいと思います(画像クリックで拡大します)。
後者の製品の画像をみるとわかりますが、レンズ前玉部分がドーナツ状になっていることがわかります。これが前者の説明の画像の副鏡の部分になります。レンズに入った光はレンズの最も奥にある鏡で反射され、その副鏡に集まります。さらにその鏡で光が反射され、ドーナツ状にくり抜かれた主鏡を抜けてイメージセンサーに導かれる仕組みです。
ご存じだと思いますが、焦点距離が長くなればなるほど、それだけレンズの鏡筒も長くなってしまいます。だったら、レンズの中で反射させて焦点距離を稼いでしまえばレンズも短くて軽量、かつ廉価にできるんじゃないの?という発想からミラーレンズが生まれたのだと思いますね。
このようにみると良いことだらけのように思えますが、デメリットもいろいろあります。まずミラーレンズの仕組み上、被写体の明るさなどによって画質が悪くなったり、コントラストが悪くなったりすることがあり、一定の品質の画質を得られないということがあるようです。また、玉ボケがドーナツ状になってしまい、通常の玉ボケに慣れていると、ボケに違和感があります。あとフレアが発生する可能性が高く、オートフォーカスにすることが難しいという問題も抱えています(一部のレンズでは可能なようです)。
ですが、キヤノンは開放f値が暗い超望遠レンズといった面白いレンズを発売していますし、条件によっては問題なく撮影ができることから、価格が安くて小型、軽量なミラーレスレンズをRFマウントのラインナップに加える可能性はあるのかな?と思います。最近のキヤノンはかなり面白い製品をたくさん発売しているので、ちょっと期待してしまいます。
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コメント
コメント一覧 (1件)
キヤノンは今までの EF とは違う変わったレンズを出してきますね。
IS 付きの反射屈折光学系のレンズは初めてではないでしょうか。
副鏡の手前に IS があるようですが駆動や信号の配線はどうするのか
興味があります。
2000mm あれば月がセンサー上で 20mm に写るので月の全景を
撮るのに良さそうです。