ミラーレスの大きなメリットです。
一眼レフは、シャッターを切る際にボディー内のミラーを高速で動かす機構を持つため、「シャッター音が大きい」という銀塩フィルム時代から変わらない問題がある。演劇や演奏会を撮影するカメラマンは、音をいかに消すかに頭を悩ませてきた。大きな劇場には「金魚鉢」と呼ばれるガラス張りの撮影用の部屋が存在するが、小さな劇場には撮影用の部屋がないことも多い。客席から撮影する場合は、カメラをすっぽり覆う防音用ケースを用意するが、それでも公演の邪魔にならないように神経を使ってきた。
ミラーレスは文字通りミラーがないため、もともとシャッター音が小さい。さらに、多くのミラーレスカメラは、電子式シャッターを使った「サイレント撮影」ができるため、シャッター音を気にせず撮影に専念できた。
関西を中心に演奏会や文楽をはじめとする舞台芸術の撮影をしている写真家の植村耕司さん(48)は「2014年末からミラーレスを導入した。電池消耗が激しかったり、電子ビューファインダー(EVF)の画像が遅延するといった問題もあったが、無音で撮れることは大きなメリットだ」と話す。
元々、一眼レフに比べ小さく軽いという大きなメリットを持つミラーレスだが、使用する上で気をつけたいこともある。「サイレント撮影」は、電子式シャッターの恩恵だが、電子式シャッターは、センサーが部分的に順次露光して信号を読み出す「ローリングシャッター」と呼ばれる方式をとる。わかりやすく言えば、被写体をスキャンしている形だ。この原理上、高速で動く被写体を撮影すると、形がゆがむことがある。
さらに、EVFを使うミラーレスは一眼レフよりも電池を多く消費する。キヤノンEOS-Rの場合、背面液晶での画像確認を行わなければ、残り50%でも、カタログスペックの370枚に近い320枚の撮影ができた。しかし、同じ型式の電池を使用する同社のフルサイズ一眼レフ、EOS6Dマーク2は1200枚、EOS5Dマーク4の900枚と比較すると電池消費はかなり早い。電池残量を意識しながらの撮影を心がけたい。
(記事を一部引用しています)
ミラーレスに関しては一眼レフとの比較が、やはり気になるところですよね。サイズが小さく、システム全体として小さくできるとか、新マウントでデジタル専用設計かつAF前提のためAFが正確で高速かつ描写性能が高いなど、様々なメリットがあると言われています。ですが、逆にEVFであるため表示に遅延があるとか、EVFのおかげでバッテリの減りが早い、動体の撮影が難しいといった様々なデメリットについても話題になっています。
こういう場合、だいたいデメリットばかりが報道されたり、人間の心理として気になったりするものですが、メリットについては過小評価されている側面もかなりありそうですね。
そのメリットの一つが無音撮影であると、上記の記事では述べられています。
考えてみれば撮影音に関しては無音であるほうがいいに決まっています。ある方がいいというと語弊がありますが、無くても別に問題ないということがほとんどではないでしょうか?もちろんポートレート撮影などで撮影音があったほうがモデルの人が撮影に”のって”きたり、レリーズボタンを押していないタイミングでポーズを変えてくれたりなどはあると思いますが、その他、音が必要な場面というのはあまりないように思えます。
その点、ミラーレスにはデメリットもありますが、極端に動く動体でなければ十分になってきているように思えますね。その動体の撮影についても、今後対応してくるであろうと思われるフルサイズミラーレスではどのようなものになるのか楽しみですね。
詳細は本記事下部の記事元リンクからどうぞ。
(記事元)https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181123-00000013-mai-soci
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