インテルが2兆円規模の半導体製造工場を設立
トレーダーズ・ウェブがニコンの株価について報告しています。画像は半導体のイメージ画像です。
ニコン<7731>が急騰。米インテルが23日に、アリゾナ州に200億ドル(約2兆1700億円)を投じて半導体の新工場を建設すると発表したことが材料視されているもよう。
24日6時44分の日本経済新聞電子版記事によれば、インテルは他社の製造を請け負う「ファウンドリー」事業にも参入するという。世界的な半導体需給の逼迫が各国政府の課題になるなか、米国を中心に製造分野への投資を強化するとしている。
インテルは同社の主要取引先でもある。2兆円超にものぼる大規模な設備投資の恩恵により、同社の業績も回復するとの期待から買いが殺到しているようだ。
-トレーダーズ・ウェブ
記事によれば、インテルが2兆円規模の半導体製造の新工場を建設すると発表したようです。これまでインテルは、自社が発売するCPUやSSDなどの半導体製品を自社の工場で製造していたのですが、今後は他社の製造も請け負うファウンドリー事業へも参入していくのだそうです。
半導体の製造に関しては、自社で工場を所有して自社で製造を行う企業と、他の製造メーカに製造を委託するファブレス企業の二つがあります。前者がインテルで後者がAMDのような企業です。最近は半導体製造に関してかなり技術的に先鋭化してきているので、製造メーカと設計メーカの分業化が進んでいるのですが、インテルは今回、他社設計の半導体の製造も請け負うような工場を新たに設立するということのようですね。
ニコンにとっては朗報となるか?
ニコンとインテルの結びつきは強く、ニコンの半導体露光装置の多くはインテル向けに供給していたとされています。そして、インテルが2兆円規模の半導体製造の新工場を設立するということで、ニコンも半導体露光装置を納入することになるのではないか?ということで、かなり期待が高まっているようですね。そのため、ニコンの株式も急騰ということになっているのだと思います。
2兆円の投資のすべてがニコンに行くわけではありませんが、その一部でも受注することができれば、かなりの金額になると思いますので、そのように思惑になるのは理解できるところです。
カメラ事業が思わしくなく、半導体事業も厳しいと思われていたなかで、このインテルの投資の発表はニコンにとってはかなりの追い風になる可能性はありそうです。多くの製造装置を納入することができれば、一時的ではあるにせよ経営的に苦しい状況から脱却できる可能性もあります。今後の動向に期待したいですね。
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コメント
コメント一覧 (2件)
ニコンにとっては明るい話題ですね。
半導体の需要はこれからも伸びしろがありニコンにとっては良いことずくめですね。
考えが甘すぎではないかね。これまでintelがニコン製露光装置をメインに使用してきたのは事実。しかし、ニコン製品は、ASMLのEUVが完成しTSMCなどで導入された今、ニコン製は文字通り時代遅れ。それが原因でEUVを扱うTSMCや顧客のファブレスAMDなどが迫る勢いで成長しintelは窮地に立たされている。
intelではトップが入れ替わり、新体制での新工場の設立。
何年も前に新規開発をやめたニコン製の露光装置を、本当に導入するだどうか。
私だったら、出来るだけ早くEUVを導入して稼働させることに心血を注ぐと思うが