新型コロナ渦のカメラの販売状況
CP+が開催され、カメラに関する様々な情報がでてきています。CP+は毎年、2月末頃に開催される日本で最大のカメラ展示会の一つです。去年は新型コロナウィルスの影響があり開催延期、今年はオンラインと展覧会の両方とも開催予定でしたが、残念ながら新型コロナウィルス感染者が再び増加していることから、展示会のほうは中止され、オンラインだけで行われることになりました。
CP+はカメラ界隈にとっては大きなイベントなので、このときに合わせて様々な発表がされることが多く、今年も様々な発表が行われています。その中でもカメラの購買層に関する情報が面白かったので紹介したいと思います。
ITmedia NEWSがデジカメの購買層についての話題について報じています。
さらに年齢層別のグラフも興味深い。
コンパクトデジカメはここ数年60歳以上の構成比がすごく上がってる。コンパクトカメラの市場自体が急激にシュリンクしたことを考えると、30歳未満はほぼコンパクトデジカメを買ってない。手にしているのは中高年以上の層だけだ。
デジタル一眼を見ると、そこまで極端ではないが、2020年にカメラを買った人の半分以上が50歳以上ってのはちょっと衝撃的かもしれない。
特に2020年のコロナ禍で旅行などに行けなくなったため、若い層、中でも女性が写真を楽しめなくなったのではないかと語られた。確かに2020年に急に40歳未満の層が今までで一番少なくなっている。
カメラ業界にとって、コロナ禍の影響を一番受けた世代がそこだったのだ。
-ITmedia NEWS
その他にも、コロナ渦でマクロレンズが売れた理由や、女性の購買比率などの情報もありますので、全文は記事元リンクからご覧ください。
記事によれば、カメラそのものの購買者の「おじさん化」が進んでいるとしています。まずコンデジについては、ここのところ60歳以上の構成比が上昇していて、市場の縮小を考えると30歳未満(10代、20代)はほぼコンデジを購入しておらず、ほぼ中高年以上ということになるのだそうです。スマホがありますので廉価コンデジなど購入する人はいないというのが実情なのでしょうね。そして、給与所得が低下しているなかで、あれが欲しいけど金銭的な都合から、わざわざ専門の機械(コンデジ)を買わなくてもスマホで十分という考えている人も多いのではないかと思います。
今は、スマホが電話、携帯ゲーム、地図、ネット接続、カメラ、ボイスレコーダー、テレビ、ラジオなどのオールインワン機器となっていますので、そうなってしまうのも仕方がない状況と言えそうです。
コンデジを購入している人に高年齢の人が多いことについては、たぶんこれまでコンデジのようなものを利用していたるので、同じスタイルのカメラのほうが使い安いですとか、今でもスマホではなくガラケ(ガラスマ)を利用しているので、スマホほど良いカメラが搭載されていないですとか、そんな事情もあるのでしょうか?健康を気にしてハイキングやトレッキングを始めて、防水性能のあるコンデジが欲しいという需要もありそうです。
デジタル一眼を購入している人の半数以上が50代以上
そして衝撃的なレポートが。2020年、デジタル一眼を購入した人の半数以上が50代以上の方々だったというのです。逆に言うと10代~40代の人がデジタル一眼を購入しなかったということになるわけですが、これもコロナ渦の影響だと考えられているようですね。
つまり、何かイベントがあってカメラを購入する人々は50歳未満、特に40歳未満の人々で、その人たちは新型コロナウィルスの影響によるイベント自粛や外出自粛ということで、カメラを購入する必要がなくなってしまったということのようです。
たぶん子供が生まれたですとか、子供の初めての運動会とか、家族で海外旅行にでかけるとか、そのようなイベントがあってはじめて購入している人が多いのだと思いますね。そして、今はカメラは非常に壊れにくい商品になりましたし、少し古い程度でも十分にキレイに撮影できてしまうので、買い換える必要が無いということもあるのだと思います。
そして、いまカメラを購入している人は、普段から写真を趣味としていて、年齢も高いので金銭的な余裕もあり、2020年はフルサイズミラーレスの様々なカメラが発売されたので、高額なカメラを購入できるハイアマチュアの皆さんや、撮影を生業としているプロフェッショナルな人が購入している割合が高くなっているのかなと思います。
初めて撮影するカメラというのはスマホという人が増えていますので、たぶんこの傾向は続くのでしょうね。それでもスマホを超える価値を提供するのは今のままでは難しいのかもしれません。
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コメント
コメント一覧 (3件)
今の若いもんね。
スマホOnlyですか。
でもブログやインスタやで空前の写真ブームではあると思うんですけどね。
カメラは必要ない^^;
僕らの青少年の頃は一眼レフっていうと憧れの的だったけどなあ。
あのメカメカした感触・・・
そう思うのは年寄りばかりですか(*_*)
そういえば、今の若者はクルマにもあんまり興味示さないんですよね。
ううむ・・・・・・・
医療費1割負担のリタイヤ高齢者が(全ての人達ではないが)
高価格のカメラを購入して、
医療費3割負担の20~30代の若者が高価格のカメラが購入出来ない(全ての人達ではないが)
ような医療費負担や所得構造がおかしくないか?
けたろうさん
医療費の自己負担限度額というのをご存じですか?
月々の保険料や自己負担限度額は所得によって
決められていて所得が低いと低額に設定されています。
入院治療などでの保険診療は殆ど後日返還されます。
まあ医療費の多くは75歳以上の方々が使ってしまうので
2割ぐらいは負担して頂いても良いのかなと思いますが。
カメラ購入層と医療費を結び付けるのは無理のような
気もします。